CO2レーザーで金属板に文字入れできる、レーザーマーキング剤の代用品を試してみた






レーザー彫刻機で、金属プレート等に文字入れするときに便利な、レーザーマーキング剤ですが、価格が高いのがネックですよね?!
で、最近、「安価な品で代用できる」という記事を見かけたので、実験してみます♪




非金属なら、簡単に彫刻やカットができる、CO2レーザー加工機は みかさベースでも、とても重宝しておりますが、金属には 直接加工できません。
なので、金属にもマーキングできる機種が欲しいところですがw、そちらも、お高い…




なので、このような金属板(これは真鍮板)に名入れするときは 過去記事「真鍮板を切り出して、オリジナルのタグを作ってみた…V溝彫文字編」や、「真鍮板を切り出して、オリジナルのタグを作ってみた…エッチング編」のような手法を主に行っておりますが…




マーキング剤を使うと、CO2レーザー加工機でも簡単に、名入れが出来て便利ですが、このペーストタイプでも、100gで13000円位しちゃうので、趣味や、個人使いでは 厳しい感もあります…
(1回に消費する量は 僅かですが…)




*レーザーマーキング剤について、ちょこっと解説w

一般的な塗料を塗った金属板に、レーザーを照射させると、塗料は焼け剥がれますが、レーザーマーキング剤はレーザーの照射を浴びると、金属板表面に酸化被膜が焼結して、文字等を印字させるもの。
一般的な塗料と違い、簡単には 剥がれ落ちないという、優れモノです♪




…で、その酸化被膜が焼結する成分の主剤が「二硫化モリブテン」なので







このスプレー「モリドライ1100スプレー」で代用できるらしい(素人の私には 全く理解できませんが…www)
2000円位だったので、アマゾンでポチっと




レーザーマーキング剤と比較するために、同じ材料(100均のスクレパーwww)に、2種類塗って、同条件でレーザー照射してみます。

上がマーキング剤(塗り方が汚い方w)で、下がモリドライ1100スプレーを噴霧した状態。




乾くのを待って、レーザー照射!!

彫刻速度は30、出力は70%にしてみました♪
モリドライ1100スプレーの部分も、焼き切れることなく、一応(?)はっきり見えますw




レーザー照射が終わって、取り出します。
きちんと、焼結されているでしょうか?
ドキドキ(゚∀゚*)(*゚∀゚)ドキドキ




余分な部分を水で、洗い流します♪




マーキング剤の方は流水で簡単に落ちたのに対し、モリドライ1100スプレーの部分は ほとんど落ちません。




歯ブラシで擦ってやると、すぐに落ちましたが、金属の表面が曇った感じになっています。
含み成分による化学変化か?伝導熱による酸化なのか?わかりませんが…




ブルーマジックで磨いてやると、キレイになりました♪
当然、これくらいでは マーキングされた文字は消えませんwww




アップで比較すると、こんな感じ♪
上(マーキング剤)の方が、若干、色が濃く出ているかな?

通常使いでは 問題ないレベルです♪




次は 耐久テストです♪
別のスクレパーで、文字部分を何度もゴシゴシ削りますww

某ガラスコーティング鍋のCMのように(笑)




ステンレスの表面被膜が削れて、ツヤがなくなる程削っても、上(マーキング剤)の方は ほとんど変化しません。
モリドライ1100スプレーの部分は 若干薄くなってきましたね?!




レーザー照射直後では 文字部分は 上下共に、ザラザラ感がありましたが、ここまで削ると、指で触っても、ほとんどツルツルです。

これから、更に、過酷なこと(?)をしてみますwww




紙やすり(220番)で、

ガリガリ擦ります(笑)
力一杯擦ります(笑)
数分掛けて、擦ります(笑)




ちなみに、コーラの缶なら、数往復で、これくらい落ちますw




数分後、結構頑張って、擦ったのですが、マーキング剤の方(上)は若干薄くなったものの、はっきりと、マーキングが残っています。

モリドライ1100スプレーでの文字(下)は かなり、カスレてきましたね?!




やはり、高いだけあって(?)、専用マーキング剤の方は、二硫化モリブテン以外にも、発色、耐久性等を向上させる成分が含まれているのでしょうか?!

しかしながら、価格だけを比較すると、専用マーキング剤(スプレー缶の場合)57gで、10000円超えに対し、モリドライ1100スプレーなら、240ml(溶剤を含んだ重さなので、単純に比較できませんが…) で、2200円程!という安値。

「買いやすさ」という点と、「趣味」や、「自分使い」なら、十分に活用できる!という気がしました♪(個人の感想ですw)




折角なので(?)、先程、ガリガリに使ったスクレパー(これはアストロのw)にも、モリドライ1100スプレーで、マーキングしてみました♪

直接、擦れる(北海道弁では 「擦らさる」)場所ではありませんが、普段使いで、劣化を観察してみます。




今後、機会があれば、化学式を学んで(笑)、より安価で、品質が向上できる方法を模索してみます。
頭のイイ方、何か、ヒントがあれば、アドバイスお願いしま~す!(結局、他力本願か!)

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