少年野球監督日記

学童野球監督歴6年 優勝目指して熱い戦いをするぞ!

褒める、叱る、はOKなのか???

「ダメな事はダメ!その時はしっかりと叱っています」

「良いプレーがあれば褒めてます」

という意見をよく見ます。

 

私も監督をしていて、

「なんでやねん!」「それはないやろ!」と

声をあげてしまう時があります。

そのあと、選手を名指しで怒鳴りつけたりはしませんが

当該の選手は「監督に怒られる!」と感じてしまっています。

 

冷静になって、プレーの悪い所、どういうプレーをしてほしかったかを

普通に説明をしますが、おそらくこれも

選手にとっては説教なのだと思います。

 

良いとか悪いとかは置いといて、

次に選手はどうするかというと、

「褒められるためのプレー」をしてしまいます。

 

具体的に言うと

守備の考え方で

中途半端なバウンドの処理。

「前に出て、ショートバウンドで捕る」

「その場で待ってバウンドを合わせて捕る」

多くの方は前に出て捕れ!と指導されると思います。

そして仮にエラーしたとしても、前に出たのならOK。

「ナイスチャレンジ」になってませんか?

 

選手が、自分で判断し「前に出たほうが捕れる」と考えて

プレーしたのなら、それはナイスチャレンジです。

しかし、待って捕球すると監督コーチが怒るから

とりあえず前に出よう。と考えていたとしたらどうでしょうか?

本当にナイスチャレンジでしょうか?

 

待ってエラーするより、前に出てエラーの方がマシ!という意見もありますが

私はそうは思いません。

そこの判断は見てる側がするのではありません。

 

なので私は

なんでもかんでも前に行けとは言いません。

「思い切ってやろう、迷うな、自分を信じろ」と言ってます。

待つという判断をしたなら、それも良し。

前に出ると判断したなら、それも良し。

但し、信じたことをやりぬく事が大切。

前、やっぱり待つ、やっぱり怒られるから前、と逡巡することが

一番の悪。自分が悔しいだろうと伝えています。

周りの選手も、自分を信じて声を出せと言っています。

例えば、センター・ライト・セカンドの間の魔の三角地帯のフライ。

「意思表示をしよう!」

「オーケーーーー!」「まかした!」「センターー」など

自分が捕る意思があるのか、自分は捕らないなのか、

自分がどうするかを伝える。

ここの判断非常にむつかしい。

打球はすべて自分が捕ると思え!という指導もしています。

そのうえで、この打球は捕らないという判断も瞬時にしなければいけません。

中学・高校よりこの判断は難しいと思います。

小学生の打球は高く上がらないなからです。

中学や高校になれば高い打球なので判断する時間がある。

つまり小学生の打球は

「迷い」=「エラー」なのです。

冷静に考えるとよくやってます。

 

まずは選手を信じて、すべてを受け入れる度量が指導者には

必要と改めて思います。

 

「褒める」「叱る」との付き合い方はまた次回。