恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2024/04/25 連雀亭昼席

2024年04月25日 | 噺とか
少し時間ができたので、連雀亭の昼席へ。
コンパクトに楽しめるのはいいですね。
客数も10人そこそこ。
夏のような暑さのような今日は、
しっかりと冷房が入っておりました。
出番にパワハラ裁判で有名になった、
三遊亭天歌改め吉原馬雀さんも。

しかしこの日は予定されていた代演と合わせて、急な代案(出番を抜く)も発生し、
中でもトリを務めたらく兵さんは、
ワンコイン寄席のあと、急遽呼び戻されたそうな。そんな連雀亭昼席。

二人はライバル  ぐんま
居場所      馬雀
妲己のお百    陽乃丸
粗忽の釘     らく兵



ぐんまさんの新作は比較的新しいのかな?
引退した女子プロレスラーが、
スーパーで特売品の大根を巡って争う噺。
やはり白鳥作品の影響を感じる力作。
名実ともに熱演、でした。

改名後、初めてみる馬雀さん。
もともと円丈系の新作とは少し違ったDNAを感じていましたが、今日もそんな感じ。
オーケストラの指揮者がフルート奏者にあれこれとダメ出し。
演奏がメチャクチャな理由を聞くと、
自分の個性を発揮したいから、と、
わざと間違えたり違う曲を演奏する、
なんていうストーリー。
本来の下げまで行かなかったようで、
なんとなく消化不良。続きが気になる。

予定されていた代案、神田陽乃丸さん。
毎月ご自身の会で、妲己のお百という連続ものを口演されているそうで、
今回は次の5月にやるものを。
あらすじを簡単に説明してから本編へ。
いやはや、悪女の恐ろしさを感じる、
そんな一席でありました。

トリは急遽呼び戻されたらく兵さん。
5月より真打になることもあり、
先ほどのワンコインが卒業講演だったのに、卒業出来ず補習に呼ばれる形に。
出番を抜いた一門の志ら門さんのことを詫びつつ、粗忽の釘へ。
この方も3度目なのですが、古典の細かいところにオリジナルが入って非常に楽しいですね。
トリながら20分程度の高座でしたが、
とても笑いが多く楽しい一席。

終演後には簡単な撮影会も。
ぐんまさんはじめ演者も出てきて盛大に卒業を祝いました。







アクシデントもありながら、
それも楽しい連雀亭昼席でした。

恐懼謹言。


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2024/04/02 池袋演芸場 昼席

2024年04月02日 | 噺とか
約半年ぶりの池袋演芸場です。
定席に来るのも久しぶり。
昼席は一朝師匠のトリです。
ちなみに夜席はわさび師匠。
夜席ながら割引は昼から使えました。
前座さんと朝之助の後のところから入場。

幇間腹   一左
漫談    ホームランたにし
長屋の花見 柳朝
宮戸川   喬之助
漫談    おしどり
め薬    圓十郎
紋三郎稲荷 扇辰
紙切り   二楽
浮世床   白酒
−仲入り−
大師の杵  一蔵
ぐつぐつ  小ゑん
浮世節   橘之助
井戸の茶碗 一朝

客席は春休みらしく子供もおり、
池袋にしてはわかりやすい噺が多めかも。
とはいえ、久しぶりの圓十郎師匠や、
仲入り前の白酒師匠など、楽しませていただきました。

トリの一朝師匠は昨日は休演のため、
実質は今日が初日でした。
ちなみに昨日は小里ん師匠で禁酒番屋。
記憶を辿ると以前も一朝師匠の井戸の茶碗に当たっていますね。
縁起のいい噺で初日向けかな?

池袋らしいほどほどの入りで、
平日の昼席を満喫しました。

恐懼謹言。
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2024/03/28 連雀亭 昼席

2024年03月28日 | 噺とか
久々に更新です。
年度末の忙しい折、隙間時間に連雀亭。
いずれもベテランクラスの二つ目さんが4人出るということで、足を運びました。



紙入れ  鯉津
徂徠豆腐 梅湯
しびん  馬久
紺屋高尾 花ごめ

連雀亭に十年近く出ている鯉津さん。
神田祭の思い出から最近ネタ下ろししたという紙入れ。

寄席でよく聞く話しながらバージョンはいろいろあるものですね。

梅湯さんは三日後から真打昇進。
四代目宝井琴凌を襲名されます。
連雀亭もこの高座で最後とのこと。
ネタは琴調先生からよく聞く徂徠豆腐。
このネタも安定感がありますね。

馬久さんからは、しびん。
珍品落語の類とまでは言えないかもしれませんが、私は初めて聞きました。
マクラでネタを仕込んで最後に落ちる。
楽しい一席でした。

トリの花ごめさんも9月から真打昇進が決まっていますね。
高座でお見かけするのはかなり久しぶり。
なんとなく、新作の方?というイメージがありましたが、勘違いかな?
紺屋高尾をしっかりと。

全体的に笑いの少ない客先ではありましたが、ネタはいずれも楽しいもの。
二つ目さんもキャリアにより実力はさまざまですが、この日は当たりでした。

年度末前後のこの時期、
定席にも足を運びたいものです。

恐懼謹言。
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2024/02/07 末廣亭昼席(主任:柳家小ゑん)

2024年02月07日 | 噺とか
色々な生活の変化もあり、
2024年の寄席初めが2月になりました。
新作の雄、小ゑん師匠の芝居です。
夜席はなかなか足を運べないので、
末廣亭昼席のトリは私には貴重。
仕事の段取りを無理やりつけて末廣亭へ。
途中の菊之丞師匠のところから。

町内の若い衆 菊之丞
替り目    朝馬
漫談     ウクレレえいじ
長屋の花見  小団治
無精床    権太楼
─仲入り─
やかん    桃花
漫談     ホームランたにし
権兵衛狸   馬の助
そば清    さん喬
粋曲     小菊
アクアの男  小ゑん

朝馬師匠は昨今のパワハラ裁判で、
馬雀さんを引き取って株を上げましたね。
末廣亭でよくお目にかかります。

ウクレレえいじさん、初めてです。
最近落語協会の正会員になったのかな?
モノマネあり、聴かせる曲あり、
芸達者で楽しいですね。

小団治師匠、長屋の花見は初めて。
ぜんざい公社のイメージが強いのですが、
定番の古典も安定感ありますね。
立春過ぎたらもう春の噺だなーと。

小菊さんのところは本来は正楽師匠。
1月に急に亡くなられたことが心残りで仕方ありません。
プログラムは修正されておらずそのまま。
数多くの紙切りを頂戴しました。

小ゑん師匠のネタはアクアの男。度聴きたいと思っていながら未聴で、
なんともラッキーでした。
小ゑん作品にありがちなオタクが主人公。
こういうキャラを演じたら絶品ですね。
古典ネタをくすぐりに入れつつ、
噺の結末もしっかりと古典ネタに帰着。
新作ながらやはり根底には古典がある。

なかなか寄席に足を運べない日が続いていましたが、久々に解消されました。

さ、仕事も頑張ろう。

恐懼謹言。

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Mrs. GREEN APPLE の大森元貴さん、突発性難聴に

2024年01月20日 | 突発性難聴療養生活
久しぶりの更新です。
環境の変化もあって寄席にも行けず、
なんとなく忙しい日々でした。
ふと思い出したように更新。
こんなニュースが目に飛び込んできたからです。

Mrs. GREEN APPLEの大森元貴、左耳の突発性難聴が発覚 治療しつつ活動は継続へ(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

Mrs. GREEN APPLEの大森元貴、左耳の突発性難聴が発覚 治療しつつ活動は継続へ(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

 昨年の日本レコード大賞を受賞した3人組バンド・Mrs. GREEN APPLEのボーカル&ギターを担当する大森元貴が、左耳の突発性難聴と診断されたことが20日...

Yahoo!ニュース

 
若者に人気の、というと私もそれなりの年齢のように感じてしまいますが、
そこまで馴染みがないのも事実なので…
名前ぐらいは存じ上げておりますよ。

年末年始から忙しい生活だったんでしょうね。
同じ病に罹ったことのある身としてはその大変さはよく分かるつもりです。

あれから2年の月日が経ちましたが、
私の右耳は相変わらず聞こえにくいまま。
そりゃもう、一生このまま、
と言われたようなもんですから、
いきなり良くなるなんて期待してはいないのですが。
でもやはり、寒い1月には倒れたあの日のことを思い出します。

芸能人だけでなく、いろんな人が罹患する突発性難聴。
少しでもこの病に苦しむ人がいなくなればいいのにと切に思います。

私の稚拙な記録が誰かの目に留まり、
何かのお役に立てれば幸いです。
興味のある方はぜひ以下よりどうぞ。

恐懼謹言。

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2023/11/08 鈴本演芸場昼席(主任:柳家小里ん)

2023年11月08日 | 噺とか
ここのところ、小里ん師匠のトリの芝居には必ず顔を出しています。
新作などもいいのですが、
古典の王道に触れるような、
そんな心持ちになります。
寄席自体も足を運ぼうとしていて、
つい1ヶ月以上空いてしまいました。
前座さんが降りて、小ふねさんから。





初天神   小ふね
奇術    ダーク広和
たけのこ  緑也
きく麿
漫才    ロケット団
道具屋   小太郎
無精床   しん平
浮世節   橘之助
犬の災難  白酒
─仲入り─
漫才    ニックス
出来心   文菊
妻の旅行  はん治
太神楽   仙志郎・仙成
にらみ返し 小里ん

客席は平日の昼ということもあってかなりのんびり。
力の入りすぎないこれぐらいがベスト。

緑也師匠は真打昇進後初かな?
小太郎さんは左ん坊改め二つ目昇進。
しん平師匠の無精床はかなりアレンジ。
白酒師匠の犬の災難は初めて。
猫の災難は度々聞くのですが。

トリの小里ん師匠はにらみ返しでした。
もう暮れの噺がかかる季節ですね。
幸いにして過去のネタと被りがなく、
お得意の顔芸?が堪能できて満足。
派手な笑いもない、
一風変わった噺かもしれませんが、
立冬のこの日にかけるにはいいですね。
なぜか今年はかなり暖かい立冬ながら。

年末ももうすぐそこですね。

恐懼謹言。
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2023/09/20 末廣亭昼席 古今亭志ん生追善興行

2023年09月20日 | 噺とか
9月下席、池袋の小里ん師匠の芝居にもう一度、と足を運んで木戸口へ。
出演一覧を見ると名前がなく、
窓口で聞くと今日になって代演、と。
そのために休みをとって池袋に来たのに。
代バネ小さん師匠という手もあるものの、
いまいち気乗りせず、移動して末廣亭へ。
末廣亭は古今亭志ん生没後50年の追善興行をやっており、
こちらも気になっていたのと、
友の会のチケットがあったのもあり、
こちらへ。
途中の馬玉師匠のところから入場。

元犬     馬玉
転失気    菊千代
漫才     笑組
湯屋番    龍馬
みそ豆    馬遊
猫の茶碗   伯楽
─仲入り─
座談     ゲスト京須偕充
あくび指南  始
奇術     美智 美登
生徒の作文  菊龍
権助提灯   文菊
ギター漫談  ぺぺ桜井
唐茄子屋政談 志ん輔

古今亭所属の色物さんは6組だけらしく、
比較的落語の多い芝居でした。
途中の座談では菊龍、伯楽、志ん輔師匠と、ゲストに京須さん。
落語研究会の解説でお馴染み。



伯楽一門が連続してで顔付けされたり、
座談は貴重なお話もありました。
トリの志ん輔師匠は唐茄子屋政談の序。
8月に三三師匠のものを聞いていましたが、
できれば最後まで聞きたかったですね。
寄席では難しいのでしょうが。

特別興行の千秋楽、
暖かい雰囲気の末廣亭でした。

恐懼謹言。

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2023/09/11 池袋演芸場昼席(主任:柳家小里ん)

2023年09月11日 | 噺とか
9月中席の初日、池袋は小里ん師匠のトリ。
国立のトリに二度も足を運び、
最近はすっかりハマってしまいました。
顔付けも少し渋めな感じなのと、
柳家の噺家さんが多いですね。
客席もどちらかというと落ち着いた感じ。
なかなか寄席でお目にかからない師匠も。

十徳   まんと
湯屋番  小もん
転失気  海舟
漫才   おしどり
無精床  小きん
万病円  小三太
奇術   如月琉
つる   歌る多
宗論   さん遊
漫才   ロケット団
鹿政談  小団治
─仲入り─
釜泥   わさび
鰻の幇間 小さん
曲独楽  紋之助
試し酒  小里ん

詳細は控えますが、
寄席でなかなか見かけない師匠、
それはそれなりの理由があるのかな、と。
池袋のお客さんだけあって、
決して噺がわからず静かなのではない、
という印象をもちました。
そんなこともあって、前半は大人しめ。

初めて見る奇術の如月琉さんあたりからジョジョに盛り上がり始め、
寄席で活躍する歌る多師匠がしっかりと客席を掴んでいきます。
さん遊師匠の宗論もいじりすぎず、
かつ笑いたっぷりの楽しい一席。
末廣亭の出番をよく見る小団治師匠は、
鹿政談をたっぷりと聴かせてくれます。
ぜんざい公社のイメージが強いのですが、
さすがといったところ。

仲入り後のわさび師匠、
今日の顔付けだととにかく若い。
新作ではなく釜泥を面白く。
小さん師匠も鰻の幇間をこの出番で。
これも嬉しい誤算。

小里ん師匠、池袋のトリということで、
なにか他では聞けない噺が聴けるか、
と期待感が高まります。
酒のマクラから入り、一人酒盛か?
と思いきや、試し酒へ。
いや、これはこれでいいですね。
酒を飲む所作、飲む間に入るセリフなど、
どれをとっても目を離せない。
きっちりと期待に応える一席でした。

9月になっても相変わらず外は30℃超え。
とはいえ朝晩少しずつ涼しくなりました。
寄席でも秋の噺が出てくる頃ですね。

恐懼謹言?

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2023/08/30 末廣亭昼席(主任:春風亭一之輔)

2023年08月30日 | 噺とか
久しぶりの末廣亭。
確か今までは8月下席は歌る多師匠の芝居だったように思います。
今年は一之輔師匠が出るというのと、
比較的新作派の方々が多い顔付けで、
前々から計画していたのですが、
仕事の関係もあって千秋楽になりました。
開場前から長い列ができており、
笑点効果か、はたまたそうでないのか、
とにかくその人気ぶりを感じます。

やかん      いっ休
桃太郎      㐂いち
土産話      花いち
紙切り      楽一
後生鰻      丈二
鈴ヶ森      左龍
漫談       ペー
勢朝作用     勢朝
宮戸川      志ん弥
漫才       ホンキートンク
詐欺に勝つ    朝馬
馬のす      小満ん
─仲入り─
浮世床      一蔵
漫才       ロケット団
ひろっちゃった! 天どん
金明竹      歌る多
太神楽      仙志郎・仙成
お見立て     一之輔

客席も満席に近く、2階も開きました。
どちらかというと陽気な客席で、
初めて足を運んだ人も多い印象でした。

花いち師匠の新作、公式サイトに演題がありましたが、とても楽しい新作。
この人の新作をもっと聴いてみたい。

丈二師匠はいつも池袋の印象で、
末廣亭では初めて。しかも古典。
久しぶりに後生鰻を聴きました。

元・三遊亭天歌さんを弟子にして、
吉原馬雀として引き取った朝馬師匠は、
詐欺を啓発する新作落語。
澱みない話し振りはとても心地良い。

ロケット団も時事ネタを入れてきますね。
ビッグモーターネタはさすが。
短めながら、実力が出ますね。

天どん師匠のひろっちゃった!は、
ずいぶんと久しぶり。
一頃よく聴いたネタです。
ところどころアップデートされてますね。

トリの一之輔師匠は、客席にお子さんがいますが、と断りを入れつつ吉原の噺へ。
さすがに時間の制約などもありますが、
やや時間を超えてのお見立て。
基本の筋は残しつつも、喜瀬川花魁や、
喜助、杢兵衛を大胆にアレンジ。
やはりこの辺のセンスはさすが。
間に挟まれる立場の人間の悲哀。
無茶振りを下に命じる上役。
無理難題を押し付ける顧客。
いろいろ考えさせられますが、
笑いの多い楽しい一席でした。

さ、8月もいよいよおしまい。
比較的よく落語を聴けた8月でした。

恐懼謹言。

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2023/08/23 池袋演芸場昼席(主任:柳家三三)

2023年08月23日 | 噺とか
久しぶりの池袋演芸場です。
正蔵師匠と三三師匠が交互にトリを取るのが池袋演芸場8月の下席です。
一之輔師匠トリの末廣亭と迷って池袋へ。
ちょっと前まで2000円だったのに、
500円値上がりしたのは痛手ですが。

子ほめ    ぼんぼり
初天神    黒酒
三助の遊び  さん助
てれすこ   萬窓
漫才     風藤松原
ぞろぞろ   春輔
悋気の火の玉 正蔵
−仲入り−
焼肉     ふう丈
小言念仏   さん遊
紙切り    楽一
唐茄子屋政談 三三

ぼんぼりさん、初めてでした。
定番の子ほめですが、サゲが定番のものではありませんでした。
どう見ても半分でございます、
ってちょっとわかりにくい。
確かに時代に合わせると、
今日の方がわかりやすいかも。

黒酒さんは二つ目昇進したての時以来。
初天神も珍しく凧のところだけ。
飴や団子は何度も聞いていますが、
凧のところだけって初めて聞きました。
独自の演出もあってとても楽しい一席。
いい意味で裏切られました。

さん助師匠の三助の遊びも初。
名前が同じ縁もあるのでしょうが、
お湯屋さんの三助の由来とか聞いて、
へえーと。
日本からは絶滅してしまったわけですが。
こういう出会いがあるのはさすが池袋。

萬窓師匠も久しぶり。てれすこですが、
先日の圓朝忌で奉納落語として披露されたように思います。
なかなか珍しい噺だと思います。
私も多分久しぶりに聞きます。

風藤松原はよく顔付されていますが、
私は初めてお目にかかります。
ホンキートンクやロケット団とは違う、
そんな面白さのある漫才ですね。
じわじわくる笑いというか。
ぜひまた見てみたいものです。

春輔師匠もかなりのご無沙汰。
もういぶし銀ですね。
噺の後には踊りで奴さん。
交互でトリの正蔵師匠は悋気の火の玉。

仲入り後のふう丈は新作で、焼肉。
ジェネレーションギャップを題材にした、
あるあるネタですね。
今日の客層にはあまり合わなかったか?

時間が押していたせいか、
さん遊師匠は比較的短めの小言念仏。
とても楽しい一席でした。
今日のお目当ての1人でしたが、
ぜひ次はトリネタでお会いしたいところ。

楽一さんは夕涼みの鋏試しのあと、
鴨川シーワールド、小言念仏を。

トリの三三師匠は、噺の入りから、
船徳かと思いましたが、唐茄子屋政談へ。
以前、別の師匠で聞いた際には途中までだったのですが、今日は全編を通しで。
勘当される徳三郎のクズっぷりから、
唐茄子を売ることで了見が変わる、
そんなストーリーをしっかりと感じることができました。
やはり三三師匠の腕が光る、そんな一席。

お子さんが客席にいて、
一緒にいるお母さんが寄席に慣れている方なんでしょうね。
マナーについてきちんと教育している姿が好印象。
物を食べるなら音を立てずに、
演者の交代の時に、とか。
演者の言葉を鸚鵡返しにするのはダメとか。
むしろそれを守れていない大人に聞かせたいところ。
よく子供を連れてきて野放しにしたり、
雰囲気を壊されることもありますが、
今日はお子さんが全体的に寄席を盛り上げてくれたような。

恐懼謹言。
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