喫茶店のマスターのプロレス昔ばなし。

50歳を越えた「マニア」まではいかないプロレスファン(特に馬場全日本)の気楽な昔ばなし。話し相手募集中です。

本日、最終営業日!

本日、我がカフェの最終営業日です。


長男は有給休暇をとってくれてます。

次男は宮崎から帰って来てくれてます。


「どうしてもお店の最後に立ち会いたい!」


と、言うのです。


18年間で始めての家族全員での営業だ。


いつもの二倍の人員で、準備万端お客さんを迎えたのですが・・・・


「サラダもスープもご飯も足らん!!」


「ウォーターグラスはよ洗え!」

なんと朝イチから""押すな押すな""の大盛況!


こりゃいかん!閉店日なめとったわー!!


こうなってくるとランチの仕込みが

押してくる!!

悪いことに本日のランチは手間隙かかる


「手ごねハンバーグのビーフシチュー煮込み」である。

ヤバイ!と思った時には遅かった!

日産自動車さん御一行、

農協さん御一行が

一緒に重なった!

「ランチ全部で九つ!」


そこに電話で「持ち帰り五つお願い」


ひーー!清掃業のおばちゃん!持ち帰りは11時までに電話してくれるって約束だったじゃん!


ハンバーグは、どんどん焼くが

お客さんはそれを上回るスピードで増えていき、ついには30席が満席に!!


うう!なんと悲しいことに、18年間欠かさず来ていただいた一番の常連さんが席に座れず諦めて帰っていった!

なんてコトだ!よりによって最後の日に!

メニューもあの人の大好物なのに・・・・


近所のスーパーに勤めていて、昼休みのご来店なので時間的にムリと悟ったのでしょう。


次男が

「凄く悲しそうな顔をしてお店を写真にとって出ていったで・・・・」


と、教えてくれました(´Д`)


子供二人もご飯をよそったり、盛り付けをしたりで大活躍ですが


「こんなに忙しいん?!!」


「いつもは二人でようやるわ!」


と、慌てるやら、呆れるやら!


ふ、ふ、ふ、父さんと母さんは ねぇ

これを18年間やってきたのだよ。


しかも、どのお客さんも帰る間際に口々に感謝とねぎらいの言葉をかけてくれます。

なかには大きな花束を下さるお客さんも!

ウチの奥さん、嬉し泣きで呼吸困難に!!





全てが終わって、看板をたたむと、知り合いの農家のトラックが・・・・


椅子を全て引き取ってくれるのです。

(捨てに行かずに済んで、本当に助かった)


息子たちが小学生の時に一緒に買いにいった椅子・・・・皆で運んで、去っていくトラックを窓から(二階)見ながら


長男が

「ああ!!本当に辞めるんや・・・・」

と、悲しそうに呟きました。


「でも、こんなにお客さんに愛されたお店ないで!」

と、次男。


そして口々に

「また、いつか家族でやりたい!」


と、言ってくれました。


そんなに甘いモノではないが、夢として心に置いておく位はいいだろう。(´∇`)



それからも、子供達は夜まで片付けを手伝ってくれた。


最後にみんなでハンバーグを食べた。




宇宙一の家族だと思う。

×

非ログインユーザーとして返信する