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映画『アンタッチャブル』を地で行く統一教会という犯罪者集団(1) -「内部告発者を裏切り者として刺殺未遂」、脱税、国体破壊等の犯罪-

2022-11-28 | 小日向白朗学会 情報

 映画『アンタッチャブル』は、禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台に、正義のためにギャングのボスであるアル・カポネを逮捕しようとするアメリカ合衆国財務省捜査官たちのチームの戦いの日々を描いた1987年公開の実録映画である。エリオット・ネスを演じるケビン・コスナーの拳銃さばきには目を見張るものがあるが、宿敵アル・カポネを演じるロバート・デニーロも演技としては大変に素晴らしく映画ファンなら忘れられない逸品だ。映画なら、もちろん、大歓迎であるが、この日本で実際にマフイア同様の事件が起きていた。
 昭和59(1984)年6月2日に、世界日報の編集局長だったの副島嘉和氏が世田谷代田駅から帰宅途中の午後8時40分頃に韓国空手の使い手に襲われ、左側頭部、左上腕部、左首筋、背中と次々にメッタ刺しに合った。警察発表による被害者の状況は「背中から左胸部に達した刺し傷は、深さ15センチ心臓を2センチ外れていたが肺が破れて血が溜まっていたため、一時は、重態に陥ったほどだった。左上腕筋は、40センチに渡って切り裂かれた。3度の手術が成功し、2日後に意識が戻った。」であった。
 副島氏は長崎大学に在学中に統一教会に入信している。昭和40(1965)年に大学を中退後は東京の教団本部や勝共連合の幹部として活動していた。昭和45(1970)年 10月21日の777組合同結婚式に参加している献身的な信者であった。昭和57(1982)年までは統一教会本部広報局長を務めていたほか局長会議のメンバーの1人でもあった。
 副島氏が行おうとしてきたのは、世界日報を教団の宣伝紙から一般紙へ脱皮させることで部数拡大につなげるという方針をたてた。そのためには、一宗派や特定の政治団体に偏らない紙面づくりをすることと、紙面を教団や政治団体の宣伝や布教には使わないこと、論調は産経新聞よりも更に反共で愛国色を強く打ち出すことで、統一教会や勝共連合を紙面から支援することであった。その他に、世界日報社内では統一教会の礼拝を禁じ、寄稿者の多様化をすすめ新聞社の雰囲気を変えることにも気を配った。
 ところが、この副島氏の世界日報の改革を文鮮明や教団は副島氏による乗っ取りと受け止めた。そして統一教会本部は常識を超えた狂信的な動きをとることになった。
 昭和58(1983)年 10月1日、統一教会は副島の編集長解任を目的に、渋谷にある世界日報本社ビルが、国際勝共連合理事長梶栗玄太郎ら約100人が占拠し社員を監禁、暴行して世界日報社員約10名に負傷を負わせるという事件が起きて警官80人が出動することになった。既にお気づきであろうが梶栗玄太郎は日韓海底トンネルで幾度か登場した、あの梶栗である。
 そして、同年10月5日に副島は辞任に追い込まれ、10月7日には、井上博明(元世界日報社営業局長)と共に統一教会を除名されることとなった。一方、副島解任後の経営陣は「社内の権力主義者が社長を解任するなど会社乗っ取りを画策したので阻止した」とその正当性を主張した。
 この事件で追放された元編集局長副島嘉和らは教団のこの措置に不満だった。そこで副島と井上博明は連名で『文藝春秋』に内部告発文文書を掲載することにした。
 そして起きたのが冒頭で紹介した副島氏刺殺未遂事件なのである。まるで映画のような話であるが、これは国会議事録に副島氏刺殺未遂事件が掲載されていることから映画の世界ではなく事実なのだ。事件を最初に取り上げたのは『第101回国会 衆議院 法務委員会 第13号 昭和59年7月4日』のことであった。

『……
111 野間友一
○野間委員 これは白昼公然というか警察官の目の前でやられた事件なので、ぜひ厳重に、早期に捜査をしていただきたいと思います。
関連して、文芸春秋の七月号に、副島という統一協会の元幹部、最高幹部の一人ですね、世界日報の前編集長でありますが、「これが「統一教会」の秘部だ」というテーマで特集がありますが、この副島嘉和という人が、たしかことしの六月二日ですか、刺傷された事件がありますね。これの事件の捜査はどうなっておるでしょうか。そして被疑事実はどうなっていますか。
112 藤原享
○藤原説明員 お尋ねの事件でございますが、今お話しのように本年六月二日午後八時過ぎ、東京都世田谷区の路上におきまして、徒歩で帰宅途中の被害者が年齢三十歳くらいでございますが、氏名不詳の男に刃物様の物で背中などに傷害を負わされたという事案でございます。
この事件につきましては、警視庁におきまして被害直後に一一〇番の届け出を受けまして事件を認知いたしまして、その後、関係者からの事情聴取、現場付近の聞き込みなど現在強力な捜査を行っておるという過程でございます。
……
115 野間友一
○野間委員 次に、統一協会の文鮮明、いわゆる教祖のアメリカでの脱税事件の裁判の結果についてでありますけれども、四月十一日のときにも私お聞きしたわけですが、外務省お越しですね。これは連邦最高裁判所で十八月の実刑、懲役ですね、それから二万五千ドルの罰金刑、これが確定しておるわけですが、その事実の確認と、今執行はどうなっておるのか、その点についてだけお答えいただきたいと思います。
……』

副島氏が瀕死の重傷を受けたおよそ一週間後の6月10日に文藝春秋7月号に副島と井上博明は連名で「これが、統一教会の秘部だ」とする論文が掲載された。
その要点は次の5点であった。
  • 文鮮明によって、世界が統一され、韓国語が世界の共通語になり、統一教会の教理は韓国中心主義というもの。
  • 統一教会の儀式では、文鮮明に拝礼するが、当時の統一教会の会長久保木が天皇陛下の身代わり役で拝礼する。
  • 1975年7月に文鮮明は日本から送金することを命じたが、その総額は9年間で二千億円余りに昇った。
  • 文鮮明への送金の責任者は、ハッピーワールド゛の古田元男社長である。
  • 霊感商法には、マニュアルが存在し、脱税の指導が行われている。
現在、国会で問題となっている(三)の献金について文鮮明は「文鮮明先生み言葉選集」320巻」で次のように述べている。
『……
ここにいる人たちは、家庭や親族を通して1億ずつ募金運動(献金活動)してください。どうですか? 借金をするなり、どのようにしてでも募金運動(献金活動)をしなさい。そうすれば良いことがあるかもしれません。
……』
 ところで(四)の霊感商法のハッピーワールド送金責任者であった古田元男は、鮮文大学から名誉博士学位(経営学博士)を受けている。稀有の詐欺師が経営学博士なのである。また、平成2年6月20日開催、衆議院 建設委員会で日韓トンネルが追及された時に明らかになった「細亜技術協力会」の中に作った「日韓トンネル委員会」の一員で、日本政府のODAに狙いを定め公金を文鮮明の思い付きに貢ごうとしていたのだ。ハッピーワールドの霊感商法の手口は「これが、統一教会の秘部だ」に出ている。
『……
 これら統一教会員の物品販売の元締めは、東京の渋谷区神南に本社をもつ、ハッピーワールドである。渋谷パルコの道をはさんで前のビルに大きな看板が出ている。同社側は外部に対し統一教会との関係を否定しているが、同社の古田元男社長は統一教会の経済担当副会長の地位にあり、アメリカの「文鮮明氏」への資金送金を一手に握っている人物である。
 現在はアメリカの元ニュ一ヨ一カ一・ホテルの伝道本部にほとんどいて、「文鮮明氏」の指示をうけながら日本から人事異動でやって幹部や教会員の職務の割り振りなど、日本人の采配に当っている。
この古田社長のハッピーワールドの下、全国を十地域に分けて、販売会社、さらに特約店、小売店という四段階の販売網が組織されている。セ一ルスに従事する統一教会員は小売店に所属するが、あくまで個人の委託セ一ルスマンとして登録してある。
  したがって、未端のセ一ルスマンが引き起したトラブルは、小売店、特約店でくいとめられ、セールス本人も取調べなどに対して決して統一教会員であることをいわないように指導されているため、本社のハッピーワールドや、統一教会の名がトラブルにからんで決して表面に出ることのないよう、体制ががっちりと固められている。
   ~脱税の手ロ~
ここで明らかにしたいのは、販売活動における脱税の手口である。そのやり方を下部セ一ルスマン、統一教会員に指導する、驚くべき資料もある。その一つは、ハッピーワールド本社経理担当の溝口志津氏が、五十五年十月、会計会議で行った発言資料である。
「ハッピーワールドの取扱商品は各々三~四つの卸売段階を経て販売されていますが、経理はこれらの卸売会社を別々に考えるのではなく、経理上完全に一つの組織であると考えて下さい。この会計処理のシステムは、いかに万物をこの世(税務署)に渡さず、天の側(ハッピーワールド)に復帰するかということに基づいています。卸売会社を数段階に分けたのは、そもそも利益分散すなわち税務対策のため考えられました……登記等による表面に出ている販社(販売会社のこと)代理店に利益を出さず(税務対策)、個人である委託セ一ルスマン(統一教会員)に最終小売値の七〇%を利益として落します。この方法では、個人の所得税問題が発生しますから、高額所得者となっている委託セ一ルスマン(会員)をピックアップしておき、ハッピ一本社の定期的な人事異動の時に優先するなり、住民票を地方に散らす等の指示に従って下さい。私達は天の知恵で税務署の目を逃れなくてはなりません。さらに委託セ一ルスマン(会員)に落した七〇%の利益はハッピ一本社に個人の必要生活費を除いて、全額返金するシステムです。各店舗は一体ですから、これは帳簿上の動きだけであって店舗間では実際の現金は動きません……もちろんセ一ルスマン以外の従業員(会員)についても、給料は実際支給する給料の三倍~五倍を計上して、差額を天への献金(裏金)とします。この裏金の運用方法の一例として、本社では兄弟達(会員)の名義でマル優の定期預金に積んでいます。なお本人には一切知らせる必要はありません」
……」
 これら一連の詐欺行為を、古田元男はどのように感じていたのかといえば『祝福家庭』103号(2021冬季号)の中で次のように述べている。
『……「八百万(やおよろず)の神を一瞬に絶対神の前に一つに整理した驚くべき女性」(2005年9月、米国アラスカ・コディアク)
  これは、古田元男さん(777双)の母・みつ子さんが真のお父様から頂いたみ言です。
 古田家で最初に伝道されたみつ子さんは、それまで龍神様を熱心に信仰していましたが、統一原理を学んで、「これこそが求めていた真理だ」と悟り、家庭連合に飛び込んだのです。
  「どんなときも常にそばにいて私を守り、正しい道を示してくれたのが、母でした。……この母がいなければ、今日の私はありません」と語る古田さんの自叙伝は、両親の生い立ち、過酷な満州引き揚げのようすから始まります。
 真の父母様の願いを受けて数々の重責を担いながらも、一貫して「真の父母様を証す伝道師」に徹して歩んできた古田さんは、1992年2月28日、真の父母様から、氏族メシヤ宣布の「日本で第1号」として認定を受けました。……」
古田は、人々から邪悪な宗教であるといわれても、信仰により行動しており極悪な詐欺行為を社会悪だとは考えていないのだ。

 統一教会は、宗教法人という仮面をかぶった犯罪者集団なのだ。宗教法人法の範囲内で統一教会に社会的な制裁を加えることは不可能である。犯罪者であり、国体の破壊者であるという観点から処罰し消滅させる以外に方法はないはずである。統一教会の犯罪を追及する鍵は「……経理上完全に一つの組織であると考えて下さい。……」と明言している点にあるのではではなかろうか。いずれにせよ資金移動を徹底的に追及することが突破口になるであろう。
 禁酒法時代のアメリカ・シカゴで巨大な勢力を誇る犯罪組織のボスがアル・カポネであった。その犯罪者を詰めたのはアメリカ合衆国財務省酒類取締局捜査官エリオット・ネスであった。ネスは、カポネの小さな脱税を糸口として追い詰めたことが逮捕のきっかけとされている。また脱税の決定的証拠となった組織の売上金明細を捜査官に提供して人物は、後年、何者かに暗殺されている。
 
 統一教会の副島氏刺殺未遂は、ギャングのやり方とそっくりなのだ。

併せて安倍晋三を中心として自民党内首脳が三分の二の議席数を確保するため犯罪者集団である統一教会を選挙運動に利用して国体の破壊として天皇を卑しめ憲法改正をおこなおうとしたことは、村上曰く「国賊」が正論なのだ。
(第一回終了)(寄稿:近藤雄三)
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