Fallout4 Sub libertate quietem(6)

Fallout4 Sub libertate quietem(6)

ここから北へ向かったということは、ダイヤモンドシティを目指したのだろうか。
あのマクドナウ市長が大勢の避難民を受け入れるとは考え難い。

「ここから西へ進むと大きなデパートがあるんだ。」
「デパート?ああ、ファロンデパートか。」
「そこで食料や薬なんかを補給できないかと考えて向かうことにした。」

言葉を切ったプレストンの眉間に再び深い皺が寄る。

ロング夫妻は息子を失った時、ここから動きたくないと言っていたとプレストンが苦しそうに呟いた。
それを無理に立たせてコンコードまで連れて行った。
ジュンはどんどん元気をなくしていくし、マーシーは攻撃的になっていったよ。
遠くを見ながらプレストンが当時の状況を説明する。

コンコードで出逢った時の夫妻の様子が目に浮かんだ。
しょげかえって弱弱し気なジュンと夫には気づかいを見せるが周りには噛みつきそうな勢いのマーシー。

「どうしてやればよかったんだろうな。」



大きな建物が並んだ通りに近づくにつれ、銃声と叫ぶ声が聞こえてきた。
どうやらスーパーミュータントと何者かがやりあっているようだ。
よし、まずはスーパーミュータントから片付けよう。


※Park「Mysterious Stranger」が発動してます。

スーパーミュータントと戦っていたレイダーも一緒に始末する。

「こんなところを通り抜けたのか?」
「俺たちがここに来た時はまだスーパーミュータントたちはいなかったんだ。
「なるほど。」
「それでも用心して、デパートの入り口付近で市民たちには休んでもらった。」
「お前たちはどうしたんだ?」
「ミニッツメンの隊員はデパートの中を探索して食料や衣類を見つけてきた。」

市民の一人が、ここから少し北に住宅地があることを思い出した。
一行は入手した食料や衣類を抱えて移動する。
ベッドで眠れるかもしれないと希望を胸に。

ミルトン・ジェネラル病院の横を通り抜け北上する。
少し進むと、円形の公園を囲むようにして家が建つ住宅地が見えてきた。

とても静かで人の気配が感じられない。

「おかしいな。レベッカたちはどこへいったんだろう。」

プレストンがそう呟いたと同時に、藪の中からヤオ・グアイが飛び出してきた。
「プレストン!!!」
間一髪のところでヤオ・グアイに鉛玉をぶち込んだ。

ありがとう、と足元のヤオ・グアイを見つめながらプレストンは礼を言う。
なんとなく様子がおかしい。

「どうした?大丈夫か?」
俺の問いかけに一瞬口ごもり、視線を家の中へと向ける。
誰かを探しているような素振りだ。
そういえば、さっき「レベッカ」と言っていたな。

「ここに知り合いがいるのか?」
「・・・いるはずだった。」
「兎に角手分けをして探してみよう。」

二手に分かれて住宅地の家の中に住人が残っていないか探すが、見当たらない。
場所を移ったのか、さっきのヤオ・グアイにやられたのか・・・。
プレストンは諦めたように首を振った。

とりあえず今日はここで休むことにしようとプレストンに声をかけると、疲れ切ったようにどさりとその場に座り込んだ。



火を熾し湯を沸かす。
腹が膨れ体が暖まった頃に、先ほど出てきた「レベッカ」のことを聞いてみることにした。

「ここに、そのレベッカがいるはずだったのか?」
「・・・ああ。彼女はスミス老夫婦と共にここに残ったんだ。」
「同じミニッツメンの隊員?」
「そう。彼女は明るくて優しい人だったよ。ここに残ると聞いた時は、がっかりした。」
そういうと照れ臭そうに少し笑った。

「プレストンの・・・そういう話を聞くのは初めてだな。」
「俺も、話すのはこれが初めてだよ、将軍。」


↓ 拍手 一押しいただけると中の人が大喜びします!※別窓開きます

コメントは受け付けていません。