キリっとした辛さと爽やかなリンゴ酸『紀土純米吟醸夏の疾風』

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平和酒蔵

温暖で気候が穏やかな和歌山県にあって、
非常に古くから稲作の盛んな土地である溝ノ口。

四方を山に囲まれ盆地になっていて、
朝夕は厳しく冷え込むところ。

高野山伏流水の井戸水も豊富で、
酒造業を行う際に必要な稲作・温度・豊富な水の３つの条件すべてが揃っている。

そこで酒づくりをしているのが、
創業昭和3年の『平和酒造』だ。

そんな平和酒造のお酒と言えば、
まだ歴史はさほど長くはない『紀土』。

このネーミングは、
1つが『紀州の風土から』というイメージ。

もう1つが『子供のように自由に天真爛漫に、そして若い飲み手と一緒に紀土を育てていきたい』、
という意味合いが込められているようだ。

その『紀土』の夏酒が、
『紀土純米吟醸夏の疾風』。

爽やかな夏の風をイメージ、
紀州の風土が生み出した柔らかでやさしい水を表現した味わい。

開栓すれば、
芳しいリンゴ様のフルーティーな吟醸香。

含むと口当たりがさらりと優しく、
まさに吹き抜ける風のような涼風感。

とはいっても、
ただ軽いだけではなくてしっかりとした旨みを伴い飲み応えもある。

スイスイと呑んでしまえるので、
食事を楽しみながらすぐに無くなってしまう美味しさ。

透明の瓶が、
『夏の疾風』という名前にぴったり。

パールのような色合いの地に、
グリーンぽい色の箔押しで『紀土』の文字がとてもキレイ。

その横に、
『KID』の文字が浮かび上がる。

その下には『純米吟醸酒』、
更に『kishu no fudo touji shibata hidemichi heiwa shuzo』。

品のある、
ありそうでないラベルは非常に美しい。