縄文人の志葉楽さんのブログ

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●能というモノは

2020年10月27日 09時03分07秒 | 文化
●能というモノは
・能を楽しむための基礎知識❖日本の伝統芸能【日本通tv】
246,477 回視聴 2012/08/20 https://youtu.be/RNE60ygYH6E
NipponTsuTV
チャンネル登録者数 5230人
この映像では、日本の伝統芸能である「能」についてご紹介します。
【撮影協力:代々木能舞台】http://www.yoyoginoubutai.com/
代々木能舞台は国の有形文化財であり、東京唯一の野外舞台です。
能は歌舞伎と肩を並べる、世界に誇る日本独特の演劇で、
主人公役が「能面(のうめん)」と呼ばれるお面をつけて演舞するのが特徴です。
そして650年という伝統を持つ能は、
ユネスコの無形文化遺産にも指定されています。
まずはじめに、能の歴史を簡単に解説します。
そのあと、演劇が行われる舞台と登場人物の役割、使われる楽器や、
演劇が行われる舞台について解説します。
装束(しょうぞく)の着付けの様子などもご覧ください。
・No problem! 初心者のための能入門講座
34,283 回視聴 2017/09/15 https://youtu.be/wedqAVJeaAY
文京区公式チャンネル
チャンネル登録者数 2490人
Bサーチャーズ
平成29年9月11日~放送
・観月薪能にしわき[能]羽衣(2010.08.30)
西脇市公式チャンネル
8.8万 回視聴 2013/03/07 https://youtu.be/6bqwu3GLXpw
・<きょうの能楽師>素謡「高砂」第1走者 → 片山九郎右衛門(京都観世会会長)(かたやま・くろうえもん)
https://youtu.be/vO3TIOwAVw0
公益社団法人_京都観世会
チャンネル登録者数 1410人
いま、何か、能楽師にできることはないか。
そう考えた時に、厳しい状況下で働く方々、Stay Homeで辛抱している方々等、すべての頑張る皆様の「今日」を応援するべく、各々の場所にいる能楽師が、少しでも心の支援を届けられたらと思い立ちました。
平和、安穏、京都を思いながら「仕舞」を舞い、
長寿、天下泰平を願いながら素謡「高砂」を謡いつないでいきます。
京都観世会の能楽師も、普段の舞台活動ではできないことを、この場でチャレンジしてみます!お付き合いいただけましたら幸いです。
チャレンジ有志
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素謡「高砂」(2)
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ワキ(阿蘇の神主友成)・ワキツレ(従者)
「旅衣、末はるばるの都路を。末はるばるの都路を。今日思い立つ浦の波。舟路のどけき春風の幾日来ぬらん後末も。いさ白雲の遥々と、さしも思いし播磨潟、高砂の浦に着きにけり。高砂の浦に着きにけり。
 
・能 船弁慶〜前半〜(舞台全景)
https://youtu.be/nJh5PZTBVFU
■出演者
シ  テ:河村 晴久
子  方:河村 香穂
ワ  キ:村山  弘
ワキツレ:小林  努
間 狂 言:網谷 正美
笛   :斉藤  敦
小  鼓:上田 敦史
大  鼓:森山 泰幸
太  鼓:上田 慎也
後  見:河村 晴道・河村 浩太郎
地  謡:河村 和重・吉浪 壽晃・田茂井 廣道・松野 浩行・樹下 千慧・田中 義人
働   :松井 美樹
■制 作
監  修:河村 晴久
動画編集:川邊 祐之亮
制作・著作:同志社大学 創造経済研究センター
・能 船弁慶〜後半〜(字幕・解説付)
https://youtu.be/zUjHwFOXluc
 
・【仕舞】俊成忠度キリ
https://youtu.be/vn9stFOszdc
能楽部観世会奈良女子大学
チャンネル登録者数 9人
【あらすじ】
源平の合戦で平忠度を討ちとった岡部六弥太が藤原俊成のもとへ忠度の歌が書かれた短冊を持って来ました。すると俊成の前に忠度の霊が現れ『千載和歌集』に自分の名前が記されていないことを嘆きます。忠度と俊成は和歌について語り合いますが、修羅の苦しみが忠度を襲います。忠度は修羅道の戦いの様子を見せると、やがて消えて行きました。
【詞章】
あれ御覧ぜよ修羅王の。梵天に攻め上るを。帝釈出で逢ひ修羅王を。もとの下界に追つ下す。
すは敵陣ハ乱れ合ひ。すは敵陣ハ乱れ合ひ。喚き叫べば忠度も。嗔恚の焔ハ荒磯の。波の打物抜いて。切つてかゝれば敵人ハ。矛を揃へてかゝり給へば。忠度相向つて打ち払へば其まゝ見へず。敵を失ひあきれて立てば。天よりは。火車降りかゝり。地よりハ鉄刀足を貫き立つも立たれず居るも居られぬ。修羅王の責。こハいかにあさましや。
ややあつてささ波や。
ややあつてささ波や。志賀の都ハあれにしを。昔ながらの。山桜かなと。梵天感じ給ひしより。剣の責を免れて。暗やみとなりしかば。燈火を背けてハ。共に憐む深夜の月。花を踏んでハ同じく惜しむ。少年の春の夜も。はや白々と明けわたれば。ありつる姿ハ消え消えと。ありつる姿ハ鶏籠の山。木隠れて失せにけりあと木隠れて失せにけり
 
・SCOTT WALKER patriot & 能≪Noh≫
https://youtu.be/xE2AQuVMmX8
・能楽
https://youtu.be/IeYt0rLyUoA
・能楽堂で狂言教室 子どもたちが古典芸能楽しむ
https://youtu.be/x5EjfNlAWZY
・狂言「雁礫」
https://youtu.be/zCcAz7SutAM
・狂言 (昭和10年頃)
https://youtu.be/XeqkGrDM4Ys
・念仏狂言
https://youtu.be/TIeRKUaGptk

能というモノが気になり調べてみた。
能と狂言は表裏一体をなすモノで演目とか装束や能面は
よく似たものを使っているが
違うモノであると言うことも判った。
日本という国は何ともすばらしいモノを生み出す国で
他の国では見いだせないのではないかな。
外国へ行ったことがないまで詳しくは判らない。
よくもマアこれだけ種類の違うモノを沢山作り出す国かな。
今はその意気込みも薄れてしまっている。
謡い 浄瑠璃 歌舞伎 俳句 短歌 和歌 新内流し お茶 お花 都々逸
いくらでも出てくる。
詳しいことは色んなページ探して見て下さい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%BD
能(のう)は、鎌倉時代後期から室町時代初期に完成を見た、日本の舞台芸術の一種。重要無形文化財かつユネスコ無形文化遺産である「能楽」の一分野であり、江戸時代以前には猿楽の能と呼ばれていたものである。
能とは元々能芸・芸能の意をもつ語であって、猿楽以外にもこれが用いられていたが、猿楽が盛んになるとともにほとんど猿楽の能の略称となり、明治維新後禄を失ったことにより他の多くの芸能は絶え、猿楽を能楽と呼称することが一般的となった。
その起源は議論の分かれるところであり正確な事はわかっていない。現在の能は中国伝来の舞、日本古来の田楽、延年などといった様々な芸能や行事の影響を受けて成立したものであると考えられている。現在は日本における代表的な伝統芸能として遇され、歌舞伎に並んで国際的に高い知名度を誇る。
・基礎編
http://www.nohkyogen.jp/visitor/index.html
【能】
能とは・・・
演者について
面・装束
能の種類
【狂言】
狂言とは・・・
演者について
面・装束
狂言の種類
【能楽のあれこれ】
舞台
作り物・道具
音楽
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能は約600年の歴史を持ち、舞踏・劇・音楽・詩などの諸要素が交じりあった現存世界最古の舞台芸術です。主人公のほとんどが幽霊で、すでに完結した人生を物語る、それが中心になっている不思議な演劇です。幽霊というと怖い内容のように思われるかもしれませんが、そうではなく時代や国によっても変わることない人間の本質や情念を描こうとしているのです。また、ギリギリまで省略された1つの動きの中にはいくつもの内容が込められ、一見無表情な能面には幾通りもの表情が隠されているのです。能は日本人が創りだし、長い間日本人が見続けてきた舞台芸術です。能に対する先入観を捨てて素直な気持ちで能に接してみてください。
歴史
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能の起源は定かではありませんが、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る民族芸能や田楽(でんがく)、物まね芸能の猿楽(さるがく)、中国から伝わった散楽(さんがく)などが、互いに交流、影響しあって徐々に発展していきました。南北朝時代になると、大和猿楽の観阿弥(かんあみ)が将軍足利義満に認められ、京都へ進出しました。観阿弥は物まね本位の猿楽能に音楽性・舞踏性の要素を取り入れ、その子世阿弥(ぜあみ)は幽玄美を追求する夢幻能を確立させ、能をさらに高度な舞台芸術に育てました。江戸時代になると、能は武家の式楽として幕府に保護されました。幕府崩壊後は明治維新や戦争などの数多くの混乱を乗り越え、今日に至っています。

種類
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能の現行曲(今日演目と認められているもの)は、240曲ほどです。
江戸時代に徳川幕府の式楽となり、公的な催しの演奏が“翁付五番立(おきなつきごばんだて)”と決定されてから、現在でも五番立ての分類法が用いられています。詳しい分け方としては不十分ですが重宝されています。
※現在、一日のプログラムを五番立てで編成することはほとんどありません。



一番目物
(脇能物・神能)
神をシテとした天下泰平・国土安全等、祝言性のあるもの。
例:
高砂(たかさご)
賀茂(かも)等
二番目物
(修羅物)
主として修羅道におちた武士の亡霊がシテで戦の責苦を訴える。
例:
清経(きよつね)
屋島(やしま)等
三番目物
(鬘物-かづらもの)
主に女性をシテとした〈幽玄〉色の濃い、歌舞中心の優美なもの。
例:
井筒(いづつ)
松風(まつかぜ)等
四番目物
(雑能)
他の分類に属さない曲が集められ、狂乱物や執心物など文学的主題が濃厚なものが多い。
例:
隅田川(すみだがわ)
恋重荷(こいのおもに)等
五番目物
(切能・鬼能)
主に人間以外の鬼・天狗・妖精などをシテとしたフィナーレ用の能。豪快で初心者にも親しみやすい曲が多い。
例:
船弁慶(ふなべんけい)
石橋(しゃっきょう)等

■略式演奏
完全な方式で能を演ずる他、多くの省略方式があります。
半能(はんのう)/1曲の後場だけを上演。
袴能(はかまのう)/面・装束を用いず、紋付・袴のままで舞う。
舞囃子(まいばやし)/1曲の主要な部分を、紋付・袴で地謡と囃子によって舞う。
仕舞(しまい)/舞囃子より更に短い部分を、紋付・袴で囃子はなく地謡のみで舞うのが特徴。
素謡(すうたい)/紋付・袴で着座したまま、役を分担して一曲を謡う。※囃子はなし
番囃子(ばんばやし)/素謡に囃子を入れたもの。
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■役柄
シテ方以外のワキ方・囃子方・狂言方を総称して〈三役〉といい、
江戸時代には各流派に専属の三役がありましたが、現在は独立した活動をしています。

シテ方 観世(かんぜ)流・宝生(ほうしょう)流・金春(こんぱる)流
金剛(こんごう)流・喜多(きた)流
ワキ方 福王(ふくおう)流・高安(たかやす)流・宝生(ほうしょう)流
狂言方 大蔵(おおくら)流・和泉(いずみ)流
笛 方 一噌(いっそう)流・森田(もりた)流・藤田(ふじた)流
小鼓方 幸(こう)流・幸清(こうせい)流・大倉(おおくら)流
観世(かんぜ)流
大鼓方 葛野(かどの)流・高安(たかやす)流・大倉(おおくら)流
石井(いしい)流・観世(かんぜ)流
太鼓方 観世(かんぜ)流・金春(こんぱる)流


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狂言(きょうげん)は、能と同様に猿楽から発展した伝統芸能で、猿楽の滑稽味を洗練させた笑劇。明治時代以降は、能・式三番と併せて能楽と呼ぶことがある。
語源
狂言は、道理に合わない物言いや飾り立てた言葉を意味する仏教用語の「狂言綺語」(きょうげんきご)に由来する。この語は主に小説や詩などを批評する際に用いられた(例;願以今生世俗文字業狂言綺語之誤 翻為当来世々讃仏乗之因転法輪之縁 白楽天)。この語が猿楽の滑稽な物まね芸を指す言葉として転用され、やがて上述の諸芸能の名称として定着した。一般名詞としても、滑稽な振る舞いや、冗談や嘘、人をだます意図を持って仕組まれた行いなどを指して狂言と言うようになった。
能は面(仮面。おもてと読む)を使用する音楽劇で、舞踊的要素が強く抽象的・象徴的表現が目立つ。またその内容は悲劇的なものが多い。これに対し狂言は、一部の例外的役柄を除いて面を使用せず、猿楽の持っていた物まね・道化的な要素を発展させたものであり、せりふも含め写実的表現が目立つ。内容は風刺や失敗談など滑稽さのあるものを主に扱う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%82%E8%A8%80

狂言とは・・・
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狂言は能とほぼ同じ頃に発生し、この対照的な二つの演劇はセットで演じられることが多く、幽玄の世界から笑いの世界へと観客の心をリラックスさせてくれます。登場人物は能と違って貴族や歴史上の人物ではなく、底抜けに明るい太郎冠者を主とした親しみやすいキャラクターで、当時を描いた笑いには現代に通じるものがあります。その頃の日常的な話し言葉を使っているので内容もわかりやすく、能と共に歩んだ長い歴史のなかで洗練された「笑いの芸術」といわれています。本狂言の他に、能の間で解説的な役割をする間狂言や、祝言の式で演じられる「三番三(三番叟)」(さんばそう)など特殊なものもあります。
歴史
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奈良時代に中国から渡来した「散楽」(さんがく)が、日本化して平安時代に「猿楽」(さるがく)となり鎌倉時代を通して悲劇的な歌舞劇である「能」に対して、猿楽本来の笑いの要素がせりふ劇となり「狂言」が生まれます。そうして能との組合せによって発展し、中世庶民の間に滑稽・物真似の笑いをまき散らし、冗談や洒落を本位とすることなどにより笑いの度合いを次第に高め、洗練された芸能になります。 室町時代の後期に大蔵流・和泉流・鷺流が成立します。幕府直属に大蔵流・鷺流、尾張徳川藩と宮中に和泉流が勤め、江戸の混乱期を経て鷺流は廃絶します。その後大正・昭和と時代の荒波をくぐりぬけ、現在は和泉流、大蔵流の二流が活動しています。
演者
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狂言の主役を演じる人を能と同じく「シテ」と呼び、シテは主役であると同時にその番組の演出家の役割も果たします。
また、シテの相手役を勤める脇役を「アド」と呼び、語源は人を率いる意味の「あどもふ」や、挨拶して応答する意味の「挨答」(あいとう)がなまったものなど様々な説があります。また同じような性格の者が一群となって登場する場合は立衆(たちしゅう)と呼び、統率者を立頭(たちがしら)と呼びます。


狂言の流派
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現在は大蔵流と和泉流しか残っておらず、 大蔵流は東京・関西に、和泉流は東京・名古屋に主な地盤を持ち、一般的には家柄単位で演じられます。芸風は流儀よりもその土地柄や役者の個性に左右されるところがあります。

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和泉流 芸風は歌謡的要素が現代的で叙情性が豊かで、狂言の型を尊重した柔らかい都会風の狂言と評されている。
●和泉流+三宅藤九郎家(東京)、狂言共同社(名古屋)、野村万蔵家(東京)、野村又三郎家(名古屋)
大蔵流 東京の大蔵流は格調を重んじた芸風。関西の大蔵流はくだけた芸風と評されている。
●大蔵宗家(東京)、茂山千五郎家(京都)、茂山忠三郎家(京都)、善竹家(関西・東京)、山本東次郎家(東京)
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■登場人物
狂言の登場人物は身近な親しみのおける普通の人々です。殿様や大名も出てきますが、だいたい家来にバカにされたり、ドジだったりします。いずれもどこか憎めない愛すべき人物たちで現代人と共通するところが多くあります。

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太郎冠者
次郎冠者
狂言では従者、召使の身分を表し、大名・主に仕えるものの役柄。
狂言の中でも最も親しみやすく、明るく酒好きでずるがしこいユーモアあふれる人物。
大名
狂言に登場する大名は荘園の領主クラスで格があまり上ではなく、 いつの時代にもいそうな尊大な人物が風刺されている。太郎冠者にだまされたりドジな所がある。
山伏
僧侶
無学なくせに知識をひけらかしたり、斜に構えているようで実は物欲・金欲の亡者。
(人の心理を笑いにした狂言は、宗教者もその対象となる場合がある。)



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能の多くが過去の世界を扱うのに対し、狂言は当世つまり現実社会の人々が登場人物なので素顔で舞台に立つのが一般的です。それゆえ面は能面ほど発達せず、神・鬼・精霊・老人・動物等で種類も少なく基本的なものは20種類ほどで喜怒哀楽の表情が豊かです。

武悪(ぶあく) 乙(おと) 猿(さる) 空吹(うそぶき)
鬼の役 若い女性 動物の役 精霊

能装束
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能で使われる衣装を「能装束」といいます。能の美を代表するものですが、初期の能装束は質素なものでした。室町時代末期から徐々に絢爛豪華になり、能が武家の式楽となった江戸時代に形式が定まり、様式的にも完成しました。


■能装束の種類
装束は着付け類、上着類、袴類に分けられます。演者は一番下に肌着をつけ、次に着付け、袴(着けない場合もある)、上着を着ます。

着付け類 摺箔(すりはく)…無地の小袖に金や銀の箔で模様をつけたもの。
縫箔(ぬいはく)…刺繍と箔で模様をつけた小袖。
厚板(あついた)…地厚の織物で、力強い模様が施されている。
など
上着類 唐織(からおり)…様々な色糸で模様が織り出されている小袖型の装束。
長絹(ちょうけん)…袖が広く、胸と袖部分に組紐がつけられている。
水衣(みずごろも)…生地の薄い広袖の装束で能独自のもの。
など
袴類 大口(おおくち)…しっかりとした生地で作られた両横に広がった袴。
半切(はんぎり)…大口に似た袴で華麗な模様が施されている。
指貫(さしぬき)…裾に通してある紐を膝の下で閉めて袋状にする袴。
など
■装束の着装法
能の扮装は面を中心に考えられ、次に装束が、曲目・色・図柄・役者の意図などによって組み合わされます。様々な種類の装束をいろいろな着方で違いを出していきます。
着流し(きながし)…女性役の代表的な扮装で、袴を付けずに唐織などを着る方法。
腰巻き(こしまき)…小袖の上半身部分を袖を通さずに腰に巻き付ける方法。
肩脱ぎ(かたぬぎ)…長絹などの右袖を脱いで後に巻き込む方法。
など

能 面
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仮面劇である能は全ての役が面をつけるのではありません。シテとツレの一部だけが面をつけ、ワキは面を用いません。起源的にワキは現実の人間、シテは神、又は精霊、亡霊、怨霊など人間以外の存在であるからだと言われています。女面や男面は後にできました。
シテが面をつけず舞台に出る事もあり〈直面(ひためん)〉、役者は〈直面〉という面をつけたつもりで演じます。
もちろん顔にメイクアップしたり、あらわな表情も禁じられています。また、間狂言の狂言方にも面を用いることがあります。
能面の種類は200以上ありますが、6種類に大別することができます。


-翁系-
「翁(おきな)」は能の中でも特別に神聖視された演目。翁面は、昔、神が老人の姿で舞った(翁舞)姿をあらわし、翁面をご神体とした神社もあり、能面の中では最も発生が古いといわれている。
翁面(おきなめん)
普通の能面にはない特異な形で、上下にわかれた口をひもでつなぎ(切顎という)、まゆは丸い形をした白い房で飾られている。シテの面を白式の翁面(白式尉)といい、同じ形で黒い彩色が施されている三番三(三番叟とも)の面は、黒式の翁面(黒式尉)という。
「翁」で狂言方が使う。

-尉系-
神が仮の姿に身を変じてこの世に登場する老人の姿の時に使われる面。 尉面にも品格のある神性を表す面、庶民のたくましさを表す面などがある。 小尉(こじょう)
脇能物の前シテに用いる。後場で神体になる品格のある老人で、表情がやわらかい。
「高砂(たかさご)」「老松(おいまつ)」等。
-男性系-
王朝の物語に登場する男性の主人公や平家の公達に使われる。 中将(ちゅうじょう)
在原業平の顔を写したといわれる面で、眉間のしわと殿上眉に王朝貴族の憂愁が感じられる。
「融(とおる)」「清経(きよつね)」等
-女性系-
喜怒哀楽の表情がはっきりせず、中間的な表情に作られた面。面を照らしたり(あおむける)曇らせたり(うつむける)することで喜びや悲しみの表情を出します。 小面(こおもて)
女性面の代表的な面。純真さを表すあどけない処女の顔で年の若い面。整った髪は若い女性を示す。品位もある。
「井筒(いづつ)」「羽衣(はごろも)」等
-鬼神系-
一般に邪悪、悪霊、汚れ、邪心等を追い払う怒りの表情をしている。天狗や神の化身を表し、鬼神でありながら牙がないのが特徴。 大飛出(おおとびで)
眼球の飛び出ていることから来た名称で、全体を金色に塗り、躍動的な表現。陽性で豪快な神の面に用いる。
「賀茂(かも)」「国栖(くず)」等
-怨霊系-
戦で無念の死を遂げた武将、殺生をして死後成仏できない亡者、嫉妬に狂う女性の表情など、目が金色に塗られ、怪しさがある。 般若(はんにゃ)
女の怨霊と悲しさを表現する面で、白眼全体を覆った金輪は鬼神に近い強さ、恐ろしさ、恨みと怒りを表している。角のある面は他に生成(なまなり)、蛇(じゃ)等がある。
「葵上(あおいのうえ)」「道成寺(どうじょうじ)」等
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狂言の装束
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肩衣、狂言袴
能に比べ狂言の装束は簡素です。
代表的なものとして肩衣(かたぎぬ)、狂言袴があり、装束の下には襦袢、パッチ、胴着、胸込みなどを着ます。
足袋は能では白ですが、狂言では黄色の物を使います。
肩衣のデザインは鬼瓦・カタツムリなど大胆にデザイン化されたものが特徴です。
女性の役では縫箔(ぬいはく)という繻子地に金箔の縫い取りをした衣装に15センチぐらいの女帯でまとめます。頭にビナン鬘(かずら)という白い麻布で被り物をするのが狂言の女性役独特の特徴です。
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