ある日、夜空から星が消えたというニュースが舞い込む。
その数日後、ブルドッグたんていの事務所に、差出人不明の依頼が届いた。
『ほしをさがしてください。わたしさびしいのです。』
依頼を受けて、さっそくブルドッグたんていは聞き込みを始めるのだが……?
という、硬派なミステリ風の物語。
今回からは三年生のクラスに読み聞かせに行くようになったので、ちょっと渋めの今作をチョイスしてみました。
笑っちゃうような楽しいお話、というよりは、読んでいて続きが気になるお話、かな。そして最後はちょっとほんわか。
星っぽい形のものをみつける→星ではなかったけど誰かに会う→場面移動、を何度か繰り返す構成。テンポが良いです。
メインの謎は「星はなぜどこに消えたのか?」なのだけど、文章中では明確に語られない「依頼の差出人は誰なのか?」も、もうひとつの謎になっています。こちらは絵の方にヒントが散りばめられてる感じ。
読み聞かせにもいいけど(所要時間は10分未満くらい)、中学年くらいならひとりでゆっくり読むのにもいいと思う。