首都圏から日帰り観光におすすめの伊豆半島まとめ

2022年12月26日

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伊豆半島には、公共交通機関を使って首都圏からの日帰り観光可能な観光スポットが多数あります。今回は、その中でも日帰り観光に適した5つのエリアをピックアップして、エリアごとに首都圏からの日帰り観光プラン例をご紹介しようと思います。

この5つのエリアとは、下のマップにあるとおり、熱海・湯河原エリア、伊東・伊豆高原エリア、下田・東伊豆エリア、三島・沼津エリア、修善寺・天城エリアとなります。公式的にそう区分されている訳ではなく、私が勝手に区分したエリアですのであしからず。

堂ヶ島周辺の西伊豆なども伊豆半島での有名な観光エリアにはなりますが、公共交通機関を使った日帰り観光には向いていないため、ここでは割愛しています。

熱海・湯河原エリア

熱海・湯河原エリアは熱海温泉や湯河原温泉を中心とする温泉リゾート。伊豆半島の中でも最も首都圏から近い位置にありますので、移動時間が比較的短く気軽に立ち寄ることができます。熱海、湯河原ともに日帰り温泉施設が複数あり、温泉と新鮮な海の幸のグルメを満喫することができます。

熱海・湯河原エリアを日帰りで観光する場合、例えば次のような観光プランが可能です。

(1) 東京9:00発 = 特急踊り子3号 = 湯河原10:14着/熱海10:20着
(2) 10:30 ~ 16:30 日帰り温泉、ランチグルメ、お土産ショッピングを楽しむ。例えば、温泉・食事・ウェルネスでゆったりと過ごしたい場合は湯河原駅から無料シャトルバス10分の「ニューウェルシティ湯河原 いずみの湯」などがおすすめ。また、温泉と遊びの要素もあるアミューズメントスパなら熱海駅から路線バス10分の「マリンスパあたみ」などもおすすめです。
(3) 熱海16:29発/湯河原16:34発= 特急踊り子16号 = 東京17:49着

伊東・伊豆高原エリア

伊東・伊豆高原エリアには、伊東などの温泉地、世界ジオパークにも認定されている城ケ崎海岸や大室山などの美しい景観、動物園や遊園地などのレジャー施設と、多彩な観光スポットがあります。日帰りで全てを楽しむのは難しいですが、例えば目的別に次のような観光プランが可能です。

伊東でゆっくり温泉を楽しむプラン

伊東にも日帰り温泉が可能な施設は複数ありますが、例えば「ホテル サンハトヤ」の海底温泉「お魚風呂」は、壁の水槽に泳ぐお魚を見ながら温泉に入るというもので、他ではなかなか体験できない神秘的な温泉なのでおすすめしたいと思います。

伊東でゆっくり温泉を楽しむスケジュール例は以下のような感じです。

(1) 東京9:00発 = 特急踊り子3号 = 伊東10:44着
(2) 11:00 ~ 15:30 日帰り温泉、ランチグルメ、お土産ショッピングを楽しむ。伊東駅からサンハトヤまでは無料送迎バスや路線バスを利用(5分)。昼食と日帰り温泉がセットになったプランなどもあるので便利です。
(3) 伊東16:02発 = 特急踊り子16号 = 東京17:49着

大室山と伊豆シャボテン動物公園を楽しむプラン

大室山は伊豆半島ジオパークのジオサイトの1つで、標高580mでお椀をふせたような美しいシルエットの元火山。山頂中央には深さ70mの火口跡があり、その周囲は360度のパノラマを楽しめる遊歩道となっています。山頂まではリフトで登ることができるので楽ちんです。また、大室山のすぐ隣には、あの「カピバラ温泉」で有名な伊豆シャボテン動物公園がありますので、大室山と伊豆シャボテン動物公園とはセットで訪れるのがおすすめです。

大室山と伊豆シャボテン動物公園を楽しむプランのスケジュール例は以下のような感じです。

(1) 東京9:00発 = 特急踊り子3号 = 伊東10:44着
(2) 伊東駅11:00発 = 東海バス「シャボテン公園行」 = シャボテン公園11:40着
(3) 11:45 ~ 15:45 昼食後、伊豆シャボテン動物公園(2時間)、大室山(5時間)くらいの時間配分で観光。
(4) シャボテン公園15:51発 = 東海バス「伊東駅行」 = 伊東駅16:30着
(5) 伊東16:47発 = 普通列車「熱海行」 = 熱海17:12着、熱海17:32発 = 新幹線こだま734号 = 東京18:18着

城ケ崎海岸でのハイキングを楽しむプラン

城ケ崎海岸は約4000年前に大室山が噴火した際の溶岩が海に流れ出てできた地形です。この城ケ崎海岸も伊豆半島ジオパークのジオサイトの1つとなっています。城ケ崎海岸沿いには断崖絶壁の迫力ある景観を楽しめる「城ケ崎ピクニカルコース」という散策路が片道約3kmにわたって整備されています。

城ケ崎海岸でのハイキングを楽しむプランのスケジュール例は以下のような感じです。

(1) 東京9:00発 = 特急踊り子3号 = 伊豆高原11:13着 *伊豆高原駅ビルのレストランにて早めの昼食を済ませておくのがいいかもしれません。
(2) 伊豆高原駅12:05発 = 東海バス「伊豆海洋公園行」 = 伊豆海洋公園12:14着
(3) 12:15 ~ 15:30  約3時間で城ケ崎ピクニカルコースを往復(伊豆海洋公園→門脇埼灯台→ボラ納屋→ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン→伊豆海洋公園)
(4) 伊豆海洋公園15:35発 = 東海バス「シャボテン公園行」 = 伊豆高原駅15:45着
(5) 伊豆高原16:18発 = 普通列車「熱海行」 = 熱海17:12着、熱海17:32発 = 新幹線こだま734号 = 東京18:18着

下田・東伊豆エリア

下田・東伊豆エリアも多彩な観光エリアです。下田は、幕末のペリー来航時に下田条約を結ぶためペリーが行進したという「ペリーロード」が有名。レトロな街並みを散策してカフェ巡りなどが楽しめます。また、下田から路線バスで足を延ばすと、伊豆半島ジオパークのジオサイトでもある石廊崎龍宮窟など、独特な景観を楽しむことができます。

東伊豆は、熱川、大川、北川などに海が見える露天風呂「海露天」が複数あります。熱川には「熱川バナナワニ園」という動物のテーマパークもあるので、海露天とセットで訪れるのもいいでしょう。日帰りで下田・東伊豆エリアの全てを楽しむのは難しいですが、例えば目的別に次のような観光プランが可能です。

下田で石廊崎とペリーロードを楽しむプラン

石廊崎は伊豆半島の南端に位置する岬で、海底に流れ出した溶岩が冷え固まってできた断崖絶壁の景観を見ることができます。散策だけでも楽しめますが遊覧船に乗っても面白いです。

石廊崎から下田に戻って、帰りの時間までペリーロードの散策を楽しむ、という感じでプランを立てた場合のスケジュール例は以下のような感じです。

(1) 東京9:00発 = 特急踊り子3号 = 伊豆急下田11:49着 *伊豆急下田駅付近のレストランにて昼食を済ませておくのがいいかもしれません。
(2) 下田駅12:35発 = 東海バス「石廊崎オーシャンパーク行」 = 石廊崎港口13:13着
(3) 13:15 ~ 15:15  約2時間で遊覧船に乗り石廊崎灯台などへの散策をする。
(4) 石廊崎港口15:20発 = 東海バス「下田駅行」 =下田南15:54着(下田駅まで乗らずに下田南で下車したほうがペリーロードに近い)
(5) 16:00 ~ 17:00 ペリーロードを散策し、徒歩で伊豆急下田駅へ戻る。
(6) 伊豆急下田17:20発 = 普通列車「伊東行」 = 伊東18:27着、伊東18:44発 = 普通列車「籠原行」 = 熱海19:08着、熱海19:32発 = 新幹線こだま742号 = 東京20:18着

熱川で海露天とバナナワニ園を楽しむプラン

熱川の海露天と言えば熱川プリンスホテルの屋上天空露天風呂「薫風」。海抜80mの屋上から海を眺めての温泉を楽しめます。ここの営業開始が15:00からとなるので、前半は熱川バナナワニ園で楽しみましょう。

熱川で海露天とバナナワニ園を楽しむプランのスケジュール例は以下のような感じです。

(1) 東京9:00発 = 特急踊り子3号 = 伊豆熱川11:21着 *伊豆熱川駅付近のレストランにて早めの昼食を済ませておくのがいいかもしれません。
(2) 12:00 ~ 14:30 熱川バナナワニ園で遊ぶ。時間が余る場合は温泉街に行ってお土産ショッピングなどで時間をつぶすといいでしょう。
(3) 15:00 ~ 17:30 熱川プリンスホテルの屋上天空露天風呂「薫風」
(4) 伊豆熱川17:50発 = 普通列車「伊東行」 = 伊東18:27着、伊東18:44発 = 普通列車「籠原行」 = 熱海19:08着、熱海19:32発 = 新幹線こだま742号 = 東京20:18着

三島・沼津エリア

三島・沼津エリアは、富士山を望むビュースポットや、全国有数の水揚げ量を誇る沼津港などがあり、絶景とグルメを両方楽しむことができます。また、源頼朝が祈願に訪れたことでも知られる伊豆を代表するパワースポットの三嶋大社もこのエリアで人気の観光スポットです。

三島・沼津エリアを日帰りで観光する場合、例えば次のような観光プランが可能です。

(1) 東京9:00発 = 特急踊り子3号 = 熱海10:20着、熱海10:33発 = 普通列車「島田行」= 沼津10:51着
(2) 沼津駅11:00発 = 東海バス「沼津港循環」 = 沼津港11:10着
(3) 11:15 ~ 12:10 沼津港入口にある「港八十三番地」でお土産のショッピングと海鮮丼などグルメを楽しむ。
(4) 沼津港12:13発 = 東海バス「沼津港循環」 = 沼津駅12:28着
(5) 沼津12:47発 = 普通列車「熱海行」= 三島12:52着
(6) 13:00 ~ 14:20 三島駅から徒歩(15分くらい)で三嶋大社に参拝。
(7) 三嶋大社前14:29発 = 東海バス「元箱根港行」 = 三島スカイウォーク14:51着
(8) 15:00 ~ 16:30 富士山を望む三島スカイウォークで絶景を楽しむ。
(9) 三島スカイウォーク16:44発 = 東海バス「三島駅行」 = 三島駅17:18着
(10) 三島17:58発= 新幹線ひかり514号 = 東京18:42着

修善寺・天城エリア

最後に紹介する修善寺・天城エリアは、日帰り観光の対象としては修善寺と天城とに区分できます。修善寺は、源氏ゆかりの古刹である修禅寺を中心とした温泉街がメイン。源氏一族盛衰の歴史を探訪したり、温泉街を散策したり、もちろん日帰り温泉もあるので一日たっぷり楽しめます。また、修善寺から天城方面に足を延ばすと、川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台にもなった浄蓮の滝、旧天城トンネル、河津七滝などの見どころがあります。修善寺と天城の両方を一日でまわるのは難しいので、日帰り観光では別々となりますが、例えば次のような観光プランが可能です。

修善寺で歴史探訪と温泉街めぐりをするプラン

修善寺で歴史探訪する際の見どころとなるのは、修禅寺日枝神社指月院などになります。温泉街の中にありますので、温泉街での散策とあわせて、これら寺社巡りをするのが効率的です。また、「筥湯(はこゆ)」という日帰り温泉施設もあるので、温泉も楽しむことができます。

修善寺で歴史探訪と温泉街めぐりをするプランのスケジュール例は以下のような感じです。

(1) 東京9:00発 = 特急踊り子3号 = 修善寺11:08着
(2) 修善寺駅11:20発 = 東海バス「修善寺温泉行」 = 修善寺温泉11:27着
(3) 11:30 ~ 16:30 修善寺で歴史探訪、温泉街の散策や日帰り温泉を楽しむ。
(4) 修善寺温泉16:49発 = 東海バス「修善寺駅行」 = 修善寺駅16:56着
(5) 修善寺17:07発 = 普通列車「三島行」 = 三島17:44着、三島17:58発 = 新幹線ひかり514号 = 東京18:42着

浄蓮の滝、旧天城トンネル、河津七滝を訪ねるプラン

修善寺から路線バスで、浄蓮の滝旧天城トンネル河津七滝の順に巡ります。帰りは修善寺に戻るよりも河津に出てそこから鉄道で東京に戻るのが便利です。

浄蓮の滝、旧天城トンネル、河津七滝を訪ねるプランスケジュール例は以下のような感じです。

(1) 東京8:27発 = 新幹線こだま709号 = 三島9:20着、三島9:43発 = 普通列車「修善寺行」 = 修善寺10:19着
(2) 修善寺駅10:40発 = 東海バス「河津駅行」 = 浄蓮の滝11:13着 *昼食は浄蓮の滝の付近でとるのがおすすめです。
(3) 11:15 ~ 12:50 浄蓮の滝を見物した後、昼食をとる。
(4) 浄蓮の滝12:53発 = 東海バス「河津駅行」 = 水生地下13:02着
(5) 13:05 ~ 15:15 水生地下バス停から旧天城トンネルまでを徒歩で往復する(片道5kmで40分くらい)。
(6) 水生地下15:17発 = 東海バス「河津駅行」 = 河津七滝15:38着
(7) 15:40 ~ 17:15 河津七滝バス停から片道2kmほどの遊歩道に沿って七つの滝を見物する。
(8) 河津七滝17:18発 = 東海バス「河津駅行」 = 河津駅17:42着
(9) 河津18:13発 = 普通列車「伊東行」 = 伊東19:12着、伊東19:13発 = 普通列車「熱海行」 = 熱海19:36着、熱海20:02発 = 新幹線こだま744号 = 東京20:48着

まとめ

以上、熱海・湯河原エリア、伊東・伊豆高原エリア、下田・東伊豆エリア、三島・沼津エリア、修善寺・天城エリアついて、それぞれ東京からの日帰り観光プランをご紹介しました。いずれも一例にすぎず、お好みに応じて様々なアレンジが可能です。また、現地で宿泊することによって、複数のエリアを観光するといったアレンジの仕方も面白いと思います。

なお、観光プラン例にある交通機関の運行スケジュール等はこの記事の執筆時点のものですので、実際に旅行に行かれる場合は必ずご自身で最新の運行スケジュールを確認してください。

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Have a nice trip!