ワイワイ菜園~たんじゅん農法試行中

たんじゅん農法全国世話人のSさんと自宅が近い事からたくさんの事を教えていただき、それを咀嚼しながら畑作業に取組んでいます

季節が変だ!

2020-01-23 12:19:55 | 季節・暦

温暖化の議論と合わせて、そういった話をよく耳にする。

見出し画像は、家内からの依頼で掘り上げたネギ2本。暖かいせいか太く大きく育ってくれている。


 今朝の朝日新聞には、気象庁の話として、「ウグイスやヒバリが平年より3週間以上早く泣いた(九州方面)」と記事になっていた。鳥は暦がないから、もちろん気温や周囲の様子で季節を感じているのでしょう。身の回りでも、春物野菜の収穫時期が前倒しになり、市場やスーパー店頭では春野菜の価格が下がりはじめているとも聞く。
 北国でも今年は雪が少なく、雪下ろし作業がなくて楽だとはいう。しかし春先には雪解けの水が期待できないことで水不足が心配されるともいう。何でもそうであるが、少ない雪にも都合のいい事もあれば悪い事もあるモノだ。
 当地では毎年冬は空気が乾燥し、西風が強く日が続く。そのため100kmも離れた富士山が良く見え日が多い。しかし今年は春長雨のような天気が続く。この日も雨が降っているが、これより先、一週間は雨の日が多いという天気予報だ。また先日の友人の話ですが、地元でタケノコがでて食べたが、これまで1月に地のタケノコを食べたことはないのではないかと云っていた。昨日のテレビでは、伊豆でひまわりの花が咲いているというニュースが流れていた。何か季節がおかしい。

 ああ日本の季節はどうなってしまうのか。春播き野菜の播種時期を少し早めに繰り上げた方が良いのではないか、という人もいる。


 しかしこれも注意しなくてはいけない。暦では大寒なのに、春先のような気候が続いている。油断をすると、暦的には本来の寒さでも、想定外の寒さと感じることがあるモノです。

 お茶農家も多い当地ですが、「八十八夜の終い霜(しまいじも)」という言葉もある。「5月上旬、お茶摘み最盛期の八十八夜の頃になって、遅い霜が降りることがあるので注意せよ」という戒めの言葉です。お茶の樹自体は寒さに強いのですが、新芽が出始めてから霜が降りると広い範囲で茶葉を傷めてしまい、大きな被害となります。そのため桜が終わったころから、当地では「遅霜予報」という気象予報が毎年出されます。
 また北国の果樹園でも、今年のように雪が少なく畑の土が出てしまっている状態だと思わぬ被害に遭うことがある。平年だと根雪が果樹の幹を隠している。しかし雪に覆われることで幹を極端な寒さから守る、保温されている面がある。雪のない中で寒波が来ると春近しと勘違いし水分を吸い上げ始めている果樹の幹は、接ぎ木の部分で水分が凍結して幹が割れてしまう被害に遭う事もある。


 暖かい日が続くと油断して春支度を始めようとするが、ちょっと待つことが必要なようだ。腰を据えてじっくり観察し、細心の注意を払う必要がある。暖かいとは云ってもまだ寒の内である。立春もまだ先だ。普段よりも暖かい事は意識しながら、植物・動物を観察する必要があるようだ。冬と春に、季節が進んでは戻るその振り幅が大きくなっていると理解した方が良いようにも思う。


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