カルネージハート ポータブル【感想・レビュー】
【PSP】
自立型ロボットのプログラムを組んで戦うシミュレーションゲーム。これがシリーズ5作目。
まずはプロローグモードをクリアしなければ他のモードを選ぶことはできない。プロローグはいわゆるチュートリアルだ。
文章と画像による説明を受けた後に実際にチップを基板上に配置してプログラムを組んで戦っていく。
最初は簡単だが、シリーズ未経験者には中盤~後半にかけて一気に難しくなる。なぜなら、ゲーム内の説明だけでは不十分で「敵を索敵して常に捕捉した状態にする」という基本的だが重要なプログラムの組み方をきちんと教えてくれないからだ。
バリバリの理系の人ならば問題ないかもしれないが…こういうのはソフトウェアごとの約束事とかもあるので、実際に組んだプログラムを見せてもらわないとなかなか理解できない部分も多い。しかし残念ながらサンプルのプログラムは収録されていない。
このソフトでプログラムを組む際の基本的な考え方が分かってくると楽しくなってくるのだが、大半の人はプロローグの途中でやめてしまうと思われる。
無事プロローグを終えることができたらシナリオモードとバトルモードが遊べるようになる。シナリオはステージクリア型のアドベンチャーゲームといった感じ。話は結構だらだらと長い。
ストーリーは事件に巻き込まれたオタクで陰キャの主人公がすごい能力を発揮して大活躍、英雄になって女の子にもモテモテというよくあるやつ。正直、あまり面白い話ではない。
ゲームバランス的には強い機体や武器とそうでないものがハッキリ分かれているので決して良いとは言えないが、それでも倒した敵ロボットを捕獲、修理しながら戦っていくのはなかなか楽しかった。
プログラミングが下手な私でもクリアできたので、プロローグをクリアできる人なら工夫していけばなんとかなる難易度かと思う。
しかしステージの数は少ないのですぐに終わってしまう。フルボイスでなくていいし、各話の文章はもっと短くていいのでステージを多めにしてほしかった。
このシリーズが好きな人にとってはバトルモードが本番かな?かなり好き嫌いがハッキリ分かれる…というか一部の熱いファン以外にはつまらないゲームかもしれない。基本部分は良いゲームなんだが。
ちょっと不親切すぎるので万人には勧められない。シナリオも短すぎるし内容もイマイチ。好きな人はプログラムを組んでいるだけで何百時間も遊べそうだが、ほとんどの人は2~3時間でやめてしまうだろう。しかしハマる人は際限なくハマる魅力のあるゲームではある。ベース部分は優秀なので、サンプルコードをいくつか収録してソフトの使い方を掴みやすくするなどの親切さがあればもっとファンが増えると思うのだが。
スコア:62点(100点中)判定:凡ゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。