サイレントヒル【感想・レビュー】
【PS】
1999年にコナミより発売された、人気ホラーゲームシリーズの第1弾。シリーズはこの後、アーケードゲームやリマスターなども含めて10作品以上が発売されている。海外でもファンの多いシリーズ作品である。
主人公は休暇でサイレントヒルを訪れていたハリー。交通事故を起こしてしまい、目が覚めたら娘のシェリルがいなくなっていた。
娘を探し歩くも、街では何かとんでもないことが起こっていた。
静岡の熱海の街を参考にして作ったので直訳してサイレントヒルにしたら海外スタッフから評判がよかったため、そのまま発売されたのは有名な話。
操作はバイオハザードなどと同じ、いわゆるラジコン操作(上下で前進・後退、左右で方向転換)。
街や建物内を探索し、アイテムや鍵を探したり謎を解いたりしてシェリルの行方を追っていく。
探索を進めていくと地図に情報が書き込まれていくので当時にしては結構遊びやすいほうだと思う。
もちろん怪物たちとの戦闘もあるが、主人公は一般人なので少し離れれば銃が当たる距離は短く、敵の挙動をよく見て撃たないと外れやすいので初めは戸惑うかもしれない。
しかし慣れてしまえばゲームバランス的にはこの手のゲームをいくつか経験している人には簡単なほうだと思う(難易度ノーマルの場合)。
銃だけでなく近接武器もあり、中盤で手に入るハンマーや後半で落ちている斧などは使いこなせばかなり強力なので、空を飛んでいる敵やボスなどを除けば銃はほとんど使う必要がなくなるため弾薬はかなり余ってしまう。
ただ、謎解きに関しては人によってはかなり難しく感じるところが一部あるかもしれない。
当時はバイオハザードのパクリだとか言われていたが、科学のバイオにとオカルトのサイレントヒルって感じで全然違う感覚で楽しめるぞ。
音楽も含め、恐怖演出がかなり上手いので背筋がゾクゾクするような怖さを感じる。
バイオやサイレントヒルよりもチームイノセントのほうが先で…そもそもアローンインザダークの影響が…っと言い出したらきりがないし、どっちもかなり面白いからいいじゃないか!
ローポリがゆえにアイテムが落ちていても非常に分かりづらく、カメラの問題もあって重要なアイテムや武器などを見逃しやすいのが難点。
また霧が深く暗いフィールドは雰囲気抜群ではあるが、どの建物に入れるのか入れないのかが分かりにくい。そのためエンディングの分岐も分かりづらくて見逃しやすくなってしまっている。
令和になった現在に遊ぶとなるとやはり遊びにくい点はグラフィックを中心に多々あるが、マルチエンディングで2周目以降限定の要素などもあってかなり面白いぞ。
グラフィックやゲームバランスなど、まだまだ粗削りな感じは否定できないが、当時にしたらかなりの完成度だし、今遊んでも普通に面白い内容。グラフィックの粗さのために重要アイテムや入れる場所が見つけづらかったり、そのためにエンディング分岐が分かりづらくなっているので少し点数を抑えたが、まだやったことがない人でグラフィックが大丈夫そうならオススメできる作品。
スコア:77点(100点中)判定:佳作
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あくまでも個人の感想なのであしからず。