サイトウ歯科 院長ブログ

西宮市門戸厄神駅前「サイトウ歯科」の院長が歯科に関する記事を綴っています www.saitodental.jp

明けましておめでとうございます ヘビの歯について

2025-01-01 00:00:01 | ブログ

明けましておめでとうございます

今年の干支は蛇ですがヘビに歯はあるのでしょうか?

実は2本大きな牙の様な歯があり、ものを噛む目的ではなく攻撃に特化した役割を持ちます

マムシやヘビなどはその歯の中に毒を注入する牙がありそれで相手を倒して丸呑みします

捕食するために歯を使っているので食事に使っているといえばそうなのですが

かなり用途や形態が他の生物と異なっており興味深いです

ちなみに絵にも登場しているクマは人間と同じ雑食性なので

人間と同じように奥歯と前歯が存在します

歯は食べる方法や食べるものの種類に合わせて進化してきました

そんな長い進化を経て今の私たちの歯の形があります

今年も歯をしっかり守っていきましょう








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第51回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会 WEB

2024-12-25 16:28:49 | インプラント学会

先日申し込んだ第51回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会のWEB視聴が終わり試験にも回答して修了証をいただきました

今まで会場まで行って一日かけて講演を聞いていたのが自分の空き時間に好きな場所で視聴できるというのは本当にありがたいです

しかも今回の講演された先生方も実力も内容も素晴らしくメーカーの宣伝用講演とは一線を画した非常に有益なものでした

インプラントをしている歯科医師ならこれを聞いておかないと!といった感じです

患者さんには学会参加している先生はインプラント治療に関する最新の正しい情報を持っていることを知っていただきたいと思います

googleの評価が高かったから、検索で上位だったから、という理由で歯科医院を選ぶ患者さんも多いと思いますが

それらは歯科医院側で費用をかければコントロール可能な広告でしかありません

僕自身も医療機関を選ぶ時、ドクターの学会での実績と活動を参考にして医療機関を選ぶようにしています



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日本口腔インプラント学会 第45回中部支部学術大会

2024-12-23 08:37:13 | インプラント学会

週末は日本口腔インプラント学会 第45回中部支部学術大会で発表の為、名古屋へ行ってきました

発表は無事終わりインプラント治療に関して色々と意見交換もでき有意義な遠征となりました

今回の学会でも市民公開講座が開かれて市民の皆さんに正しいインプラント治療についてのセミナーが無料で開かれているのですが

ちょっと最近気になることがありました

というのは先日 患者様に「先生、やっぱりインプラント治療を考えているのですがテレビで宣伝しているような

セミナーや無料読本をもらって勉強した方がいいのでしょうか?」と質問されました

「それはどこの会社が開催しているセミナーですか?」と聞くと

「え!学会や大学が開催しているのではないのですか!」と驚かれていました

広告会社が「公式の学会風の市民公開講座」や「公式の学会風のセミナー」や「学会からの公式読本風」などを宣伝していますが

公益社団法人や大学の肩書きが主催者にない場合ただの広告で明らかに誤解されるような表現を使用していることもあります

インプラント治療はうまくいけばいい治療方法ですが医療行為全てがそうであるようにメリットとデメリットが存在し

その辺りをしっかり理解していないとせっかく治療を行なっても希望と違う結果になることも少なくありません

実際、今回の学会でも大学のインプラント科の先生が民間のクリニックでインプラントを行ってその後トラブルになって

大学病院に駆け込んできた患者さんのリカバーリー症例や統計を発表されていました

本当に正しい情報を得るためにはその情報の出所がどこなのかしっかり確認することが大切です



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第35回日本歯科審美学術学会 in 徳島

2024-12-09 08:46:13 | 審美歯科


週末は第35回日本歯科審美学術学会に参加してきました

審美歯科といっても、ホワイトニング、被せ物、インプラント、歯列矯正など範囲が多岐にわたります

その中でもホワイトニングに関しては手法や薬剤の進歩が著しかったです

ネットや民間の施設で行っているホワイトニングの弊害についてもお話があり、

歯科医師として提供できる安全な医療ホワイトニングの提案ができるようにどのようなことを気をつければ良いのか

色々情報収集できました

また、今回は前歯のインプラント治療の審美についてポスター発表させていただき

色々な先生の意見を聞くことができたのでこれからの治療に活かしたいと思います

最後に徳島名物、徳島ラーメンを食べて撤収です

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第54回 日本口腔インプラント学会学術大会 in 京都

2024-11-05 09:09:08 | インプラント学会

週末 第54回日本口腔インプラント学会学術大会に参加するため京都に行ってきました

今回で第54回目、、、、よく考えたら自分が4歳の時に学会が設立され先人の先生の努力でここまで大きくなったということで改めて敬服します

学会に参加して倫理的、技術的な講演を聞くことも専門医や指導医の維持に必須です(実際、ポイント制で参加履歴が記録されます)

今、学会で盛んに討議されているのが「インプラント学会認定専門医の広告の是非」です

これを聞いて「最近、テレビでもネットでもインプラント専門医とかインプラントのクリニックの広告はすでによく見るよ?」と思った方は多いと思います

実は「インプラント学会専門医」の広告はまだ認められておらず法整備が整っていない状態なのです

逆に「インプラント学会専門医」の広告が認められるということは「インプラント学会専門医」以外はインプラントに関する宣伝をできなくなるということです

皆さんは今の状態とインプラントの国に認められた有資格だけが宣伝をできる状態とどちらが望ましいと思われますか?

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親知らず問題(5)

2024-10-14 09:58:56 | 歯科

今回は「親知らずは生えてきたら抜いた方がいいの?」についてお話しします

上のイラストを見ていただくと親知らずが手前の歯に向かって横に向いて生えてきています

そして歯の頭の部分は歯茎が歯と完全にくっついていないので一部だけ顔を出した状態だと

歯の周囲にポケットができてしまい歯周病になってしまうのです

では下のイラストだと親知らずが出てきていないので放置していても大丈夫なのでしょうか?

このまま何も起きない患者さんもいるのですが、一生問題が起きないとも言い切れません

というのは高齢化して歯周病になってくると歯肉や顎の骨が痩せてきて親知らずが将来露出してくる可能性があるからです

前回、高齢になってきてから親知らずに問題を生じている患者さんのお話をしましたが、

まさにそのパターンが実際多いのです

もちろん何も起きず一生を終える患者さんもおられますが、もし問題が起きて抜歯の必要性が出てきた時は

それなりにリスクがあります

なので親知らずは生えてきたら抜いた方がいいのですが、生えてきていなくても抜けるなら抜いておいたほうが

将来的なリスクを減らすことができることを覚えておきましょう

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親知らず問題(4)

2024-10-07 09:50:29 | 歯科

前回、問題の起きている親知らずや問題を起こしそうな親知らずは早めに抜歯をお勧めするとお話ししましたが

これには理由があります

日本は長寿の国でそれは喜ばしいことなのですが高齢の患者さんで親知らずが痛いと来院される患者さんが少なからずお見えになります

ところがどうしても高齢の患者さんは親知らずの抜歯手術を受けるには体力的にきついものがあったり、

心臓病、糖尿病、骨粗鬆症などの持病をお持ちの方が多くおられ

抜歯のリスクがとても高くなっています

歯医者も親知らずをレントゲンで見つけても患者さんに抜歯を必ずしも勧めないので

何年もそのままになっていて高齢になってから問題を生じさせて困ってしまうという患者さんが

実際に来院されご本人も困っておられます

ここでよく患者さんが言われる「先生、親知らずは生えてきたら抜いた方がいいのですか?」について次回お話しします

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親知らず問題(3)

2024-09-30 09:43:17 | 歯科

親知らずに問題が生じた場合、親知らずの生えている場所に問題がある場合は抜歯処置が基本的な治療になりますが

歯が生えるべき場所ではないところに生えているのが親知らずなので一般の歯科クリニックで抜歯ができることもありますが

顎の骨に深く横たわっている親知らずや周囲に重要な血管や神経の走行が認められた場合は

大きな病院にある歯科口腔外科にて抜歯するのがお勧めです

歯科口腔外科は文字通り、お口の外科の専門医で設備も整っているのでより安全に抜歯処置が行えます

かかりつけの歯科クリニックにて相談すれば紹介状を書いてもらえると思いますので

親知らずに問題が起きている、あるいは起きそうな人は早めの抜歯をお勧めします

なぜ早めに抜歯をお勧めするのか?次回はそのお話しをしていきます

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親知らず問題(2)

2024-09-23 09:35:32 | 歯科

前回親知らずとは何か?どうして痛くなるのかお話ししましたが

実は痛みがなくても親知らずは様々な問題を引き起こします

1)歯茎の炎症(智歯周囲炎)を生じさせ、周囲の骨、リンパ節、炎症が広がっていくと敗血症や心臓病のリスクも生じます

2)隣接する歯の虫歯や歯周病を生じさせ、結果として手間の歯も失う可能性があります

3)歯列の乱れを生じさせ、噛み合わせや歯並びが悪くなってくる可能性があります

4)嚢胞や腫瘍を生じさせることもあり、より大きな外科処置が必要になる可能性があります

これらは痛みなく進行することがありますので親知らずがあるかどうか?

また、放置しておいて問題が起きそうかどうか?

歯科医院で定期検診時にチェックしてもらうようにしましょう

次回は親知らずが問題を起こした場合の処置についてお話しします

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親知らず問題(1)

2024-09-16 09:23:42 | 歯科

親知らずが痛くなって来院される患者さんが今日もこられました

ところで親知らずとは何でしょう?

親知らず(第三大臼歯)は、最も奥に生える歯で、通常17歳から25歳の間に生えます。

しかし、現代人の顎は小さくなっており、親知らずが正常に生えるスペースが不足していることが多いです。

これにより、親知らずが斜めに生えたり、埋没したりすることが頻繁にあります。

そして歯磨きがうまくできないことにより親知らずの周囲の歯茎が炎症を起こすことを

智歯周囲炎(ちししゅういえん)と言います

一番奥歯の歯周病ですね

なので抗生物質を投与すると炎症が治ることがほとんどですが

歯周病なので根本的な治療にはなりません

では放置しておくとどうなるのでしょう?

次回からは親知らずを放置しておくとどんなリスクがあるのか説明していきます


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