石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

IMF世界経済見通し(2024年4月):低成長続く先進国、高成長続くインド(3)

2024-04-23 | その他

(トップは米国、日本は中国ドイツに次いで世界4位!)

3.世界の名目GDP(表http://menadabase.maeda1.jp/1-B-2-12.pdf参照) 

 2024年の全世界のGDP総額は109兆5,292億ドルと見通されている。トップは米国の28兆7,811億ドルであり、2位は中国の18兆5,326億ドルである。全世界のGDPに占める割合はそれぞれ26%及び17%、両国だけで世界のGDPの4割強を占め、3位のドイツ以下を大きく引き離している。

 

 GDP世界第3位はドイツ(4兆5,911億ドル)、4位日本(4兆1,105億ドル)、5位インド(3兆9,370億ドル)であり、上位5カ国の合計GDPは世界全体の55%を占めている。日本とインドのGDPの差はわずか1,735億ドルに過ぎず、前章で触れた通り両者の成長率に大きな開きがあるため、インドが日本を追い抜くのは時間の問題である(次項参照)。

 

 6位から10位までは英国、フランス、ブラジル、イタリア及びカナダである。因みに上位10カ国の合計GDPは全世界の67%を占め、世界の富の3分の2は世界200カ国強のわずか5%の国が生み出しているのが現状である。

 

 11位のロシア以下20位スイスまでにはオーストラリア(13位)、韓国(14位)の他、中東のトルコ(18位)及びサウジアラビア(19位)が入っており、世界20位までの国々の合計GDPは世界全体の8割強を占めている。

 

 上記トルコ、サウジアラビア以外の中東各国を見ると、イスラエルとUAEが5兆3千億ドルで世界29位及び30位であり、イランは世界35位、エジプトは同43位である。

 

 経済圏で見るとG7構成国の合計GDPは49兆ドルで全世界の44%を占め、EUは同19兆ドルでほぼ中国一国と肩を並べる水準である。また東南アジアのASEAN5か国のGDP総額は3兆5千億ドルであり、中東・中央アジア圏のGDP総額は5兆ドル弱である。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

     前田 高行     〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中東と石油のニュース(4月22日) | トップ |  見果てぬ平和 ― 中東の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他」カテゴリの最新記事