JR小山駅構内の立ち食いそば店「小山駅きそば」が14日に閉店しました。
最近は閉店を控え食べに来る人が絶えず、3連休にはホームに100mの行列もできたとか。
何でここがそんなに注目を集めているかというと、
新海誠監督の人気アニメ「秒速5センチメートル」のモデルになったことがあるから。
そんなに人気があるお店が閉店する理由は、JRとの賃貸契約が切れるから。
閉店後はJRの系列店が開店予定だとか。
首都圏の駅そばは昔は地元の業者が運営していたお店が多くありました。
駅ごとに特色のある駅そばが食べられて楽しかった。
その中で名店と呼ばれるお店が数々出てきていたのですが…。
それがJRになってから同社系列のお店が増え地元のお店がなくなっていきました。
今回の閉店もその流れの一環ですね。
ってことはだ、どこの駅で立ちそばを食べても運営はほぼJR系列、
お店の名前は違えども基本の味はほぼ同じで差がないということになる。
こんな味気ないことがあろうか。
JRでもそれを意識し、お店の差別化を図っているとはいうもののチェーンの限界はある。
企業としては利益を追求をしなければいけないので“JR化”は仕方ないのでしょう。
ですがその結果、駅ごとや地方の個性をなくし画一化することに何のメリットがあるのか。
JRは利益が上がるでしょうが、それだけでいいのか?
駅の付加価値とは、そういうことではないと思うのですが。
JR東日本のCMは旅情があるのですが、やっていることに旅情はない。
安孫子駅(千葉県)に「弥生軒」という名物店があります。
JR、ここはどうするんだ?