柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

権力

2021-10-17 09:46:00 | Weblog

衆院選が始まります。当県山口三区の公認争いが一年以上前から話題になっていて、二階派の重鎮、麻生内閣時に官房長官やってた当選10回の河村さんに昔に参院議員ながらに総裁選挙にも出馬した、名実ともに今や将来の総裁首相候補の林さんが挑む図式、全国からも注目を浴びてきました。結果はご存知の通り、二階さんの失脚とともに河村さんも沈みました。実は何年も前から林さんの衆院への鞍替えは自他ともに望んでいたことで、どこから出る?が取り沙汰されてました。そもそも林さんは下関の人、出身高校も地元です。父親も衆院議員で、中選挙区制の頃は安倍さんの父親の安倍晋太郎さんと議席を分けてきたという経歴です。ちなみに当県東部は岸信介と佐藤栄作の選挙区でした。山口が4区に分けられたあとは、安倍前首相、佐藤信二(佐藤栄作の長男)、高村前副首相、そして河村さんで固められて、林さんが出遅れて参院議員に甘んじていたというのが実情です。当地柳井を含む県東部は民主党に議席を奪われてた時期がありました、あの時にこちらから出馬したら議席を得ていた可能性は大きかったのでしょうが、さすがに縁の薄い県東部を嫌われたという経緯もあります。ちなみに現在の当選挙区からは岸防衛大臣です、安倍さんの実弟、岸信介の孫です。安倍さんと競うは誰が考えても得策ではないです、安倍さんは長門を地元にして(ここに住んだことはないはずです、林さんが地元高校出であるのとは大違いです)選挙区には下関を含みます。前副首相の高村さんは引退されて今は息子に継がれています。次回の選挙からは山口県は一つ選挙区減らされるそうです、となると年齢や実績から言うて高村さんが撥かれます、ここに勝負掛けても無駄でしょう。ならば隣の選挙区、県央と呼ばれる山口3区、河村さんの地盤。河村さんは78歳という高齢で今回勝利が見込まれるのなら息子に譲るつもりだったそうですが、相手が林さんとなればそうは行きません、ああやってファイティングポーズをとってきました。闘う姿勢は見せてきたことでしたが言葉は弱気でしたね、党の規則は現職優先だとばかり。自民党県議が林さんについてしまって、二階さんはいなくなるわ首相が宏池会の岸田さんになるわ(林さんは宏池会のNo2です)では外堀も内堀も埋められた格好、自沈するのみでした。自分で敵わないんですから息子が立ってもだめです。息子は比例区で優遇するというバーターを受け入れざるを得なかったのでした。老兵は去るのみなのですが、権力のあるなしですねぇ。二階さんが幹事長だったら分裂選挙になっていたかもしれません、党紀は党紀だと。結局無風になりました当県。今回も自民党独占県です。保守王国なんかじゃないですけれどね実情は。

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