柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

資質

2020-11-25 08:18:59 | Weblog

朝ドラあと二日で終わります。古関裕而の物語でした、途中コロナ禍で撮影できずに長く間が空くという前代未聞のケースでしたが予定通り終了なのでしょうか。三波春夫の東京五輪音頭は古賀政男の作、五輪の開会式のマーチが古関裕而の作。戦争経験した世代が作り上げた五輪、それこそ敗戦からの復興を世界に示す目的の五輪だったのでしたが、今朝はカラーテレビが主人公宅に届く場面でした。ああ。五輪時に私は小学2年生でした、よく覚えてます。カラーテレビなんてのは金持ちさんの家にしかないのです。以前にも書きましたが、五輪をカラーで見た覚えはない(市川崑さんの記録映画は何度もTVに流れますからそれと記憶が混じってます)のですが、近所の金持ちさん宅でジャングル大帝をカラーで見た時の驚きは強烈に覚えてます。そう、白黒テレビはもう十分に一般家庭にゆきわたってましたが、カラーテレビはまだまだ。あの頃の空気や匂いを思い出すことでした。

 GoToが見直されて、飲食店店主や事業主にマイクが向けられます。政府への非難が口をつきます(メディアはそれを期待しているのもわかってのことでしょう)が、皆必ずこう〆ます、仕方ないコロナが先だと。ここです。この日本人の公意識の高さはもっともっと評価されるべきだと痛感します。道徳観、民度、文明度とも言い換えられるのでしょうが、これはどこから来るのか。日本人のDNAと誤魔化すは簡単ですが、教育ですよね。文化です。学校でもそうでしょうが、やはり親の躾、社会規範の強さ。これだけアメリカナイズされて、グローバリズム至上の元にPCでギリギリに締め付けられて個人主義が台頭するかに見えるこの頃ですが、どっこいです。個人と社会。公と私。この差と優先順をどう心得ているか。特に若い店主たちがこう話しているのを聞くと、こういう共通した資質に胡坐をかいちゃならぬぞ政府はと強く思うことでしたが、いかがですか。

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