秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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書店業界は厳しい経営が続く

2022-05-25 04:36:52 | 日記
 出版不況が続いている。1990年代以降、インターネットの普及や娯楽の多様化などにより、出版界全体のパイが小さくなっている。関連して書店業界もパイが小さくなっている。全国の書店の数は最盛期の半分程度であり、さらに減少する可能性が高い。

 書籍、雑誌ともに減少傾向であり、今後、増加に転じたとしても、大きな伸びは期待できない。ネットの普及は国民の生活を大きく変えた。調べたことはほぼネット検索で調べることが可能であり、ニュースなど情報はネットで仕入れることができる。書店に行って、カネを払ってまで本を買う必要性が小さくなってきている。

 街の小規模書店は閉店や廃業に追い込まれている書店が少なくない。大手書店チェーンでさえ、店舗数を減らすことや他社と共同で経営にあたるなど、経営改善を進めている。今後は本以外のサービスを充実させるなど、今までとは異なった経営が必須となることは確実だ。例えば、文房具類の充実や文化事業に進出、喫茶店を併設することなど、以前よりも多角的な視野で経営に務めることが大切だ。

 ただ学生・生徒など毎年、一定数の本が売れることは確実である。少子化が進んでいるものの、教科書や副教材、参考書などは一定の需要がある。したがって、書店がすべて不要というわけではないので、一定数の規模の書店は必要である。

 人間が勉強し、教養を高めるには書籍が必要である。生きていく上で最低限の常識や教養は不可欠であり、それを充実させるのが本の役割である。最近、電子書籍が普及しているものの、実際の本でないと、習得しにくい内容のものもある。

 日本はこれといった資源がなく、教育が不可欠である。現在、日本は先進国に位置付けられ、経済大国といっていいだろう。これは教育が全国にくまなく浸透しているからであり、政府の教育への取り組みはもっと評価されていいのである。日本の識字率はほぼ100%であり、母国語を理解できない人はほぼいないのが現状である。

 書店はただ本を販売するということだけではなく、時代に応じた経営で多角的に経営することで、生き残ってほしい。

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