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今宵も、ビールとウィスキーと東京ヤクルトスワローズ

7/7 寺島投手、祝プロ入初勝利 #18

寺島投手がプロ入り初勝利!!

本当に嬉しい!本当におめでたい!

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ザ・プレミアム・モルツ 最高に旨い

寺島成輝 投手 プロフィール

2016年ドラフト1位

1998年生で、今年22歳となる高卒4年目のサウスポー

去年まで1軍登板は5試合で勝ち星はなし

身長183 cm, 体重 90 kg

 

1軍ではまだ勝ち星のなかった寺島投手だが、彼に期待するスワローズファンは非常に多いと思う。もちろん私もその一人だ。

彼に大きな期待を寄せる理由の一つは、甲子園を沸かせた大物をドラフトで1本釣りできた記憶だ。何しろスワローズは、寺島投手を獲得した2016年ドラフトまで7年連続でドラフト1位のクジを外し続けていた

そりゃ2015年、真中監督もガッツポーズしたくなる・・・

2009 × 菊池雄星 > 中澤雅人

2010 × 斎藤佑樹 × 塩見貴洋 > 山田哲人

2011 × 高橋周平 > 川上竜平

2012 × 藤浪晋太郎 > 石山泰稚

2013 × 大瀬良大地 > 杉浦稔大

2014 × 安樂智大 > 中澤雅人

2015 × 高山俊  > 原樹理

2016 寺島成輝

甲子園のヒーローを1本釣りできて、本当に興奮したのを覚えている。

外れ1位であっても山田哲選手や石山選手のようにチームの中心として活躍している選手もいるが、思い通りのドラフトで獲得できた投手というのは期待も一際大きい。

 

また1学年上で同じ高卒左腕の高橋奎二投手が、昨年95.1イニングを投げ4勝をマークして一本立ちの気配を見せたことも、いっそう今年の寺島投手への期待を大きくしていた。

 

2020年 寺島投手の開幕

そんなファンの期待を背に、寺島投手は開幕1軍の切符を掴んだ。

2020年シーズン初登板は、開幕3試合目となる6月21日のドラゴンズ戦。

多くのファンは、9回表に登板した寺島投手の好投に沸いた。

無失点に抑えたことに加え、ストレートの最速147km/hという内容も評価されている。

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4球目の外角低めギリギリのストレートに痺れた

引用 2020年6月21日 東京ヤクルトスワローズvs.中日ドラゴンズ 一球速報 - プロ野球 - スポーツナビ

続く登板は、6月23日のタイガース戦。

4点ビハインドの場面でマウンドに上がり、回跨ぎの2イニングを危なげなく無失点で抑えた(被安打1, 与四死球0)。

特に4番マルテ選手を3球三振に抑えたシーンは痺れた。

これだけ内外に制球できていれば、安心して見ていられる。

まさに寺島投手のクレバーな印象通りのピッチング。

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引用 2020年6月23日 東京ヤクルトスワローズvs.阪神タイガース 一球速報 - プロ野球 - スポーツナビ

まだ2試合の登板機会だが、今シーズンこそはというファンの期待は高まっていた。

・・・

そして、七夕の今日。

清水、マクガフ、長谷川、梅野投手と勝ちパターンの投手を注ぎ込みながらも、チームが同点に追いつかれてしまった9回裏に登板機会を得た。

今シーズン6試合目の登板で、初めてビハインド以外で迎えた登板だ。

ヒット1本を許しながらも、阿部選手、大島選手という実力者を抑えてきっちり抑えて、同点のまま延長戦に試合を持って行った。

8回裏に追いつかれて、1打サヨナラの9回裏の場面。

プレッシャーもかかる場面だったと思うが、落ち着いていた。

”寺島投手に初勝利を”

そんな期待も高まるなか、味方は岡田投手の4つの四球もあり勝ち越しに成功。

最後は石山投手がなんとか抑え、寺島投手の初勝利が確定!

 

高津監督とのツーショットが眩しい。

2017年の2軍監督時代から寺島投手を見てきただけに、感慨深いものがあるに違いない。

 

過去の自分は超えている

ヒーローインタビューで何度も口にしていた「必死で」という言葉がとても印象的だった。

期待されてドラフト1位入団して、4年目で初勝利。

もしかしたら自分がイメージしていたよりも時間はかかったかもしれないし、敗戦処理で登板することの多い現状もプロ入り前にイメージしていた状況とは違うかもしれない。

本人もこんなんじゃダメだという気持ちもあるとは思う。

ただそれでも、今は与えられたポジションで「必死」に投げ抜くという覚悟のコメントが本当にかっこいいと思った。

 

高校時代に最速150km/hを記録していたことから、剛腕サウスポーの印象のある寺島投手だが近年は思ったように球速も出ず苦しんでいた印象があるかもしれない。

”寺島投手は、過去の自分を超えられずにいる。”

もしかしたら、こう考えているファンもいるかもしれない。

それだけは、否定したい。

寺島投手は、成長している。

高校時代のストレート球速は、最速150km/hとはいえ、基本的には130km/h台後半から145km/h前後だったはず。

プロ入り後、一時的に故障の影響で思うような球速が出ない時期はあったと思うが、今は当時のストレートよりも速くなっている。もちろんスピードだけではなく、カットボールの精度や低めへの制球もステップアップしている。

 

1ファンが言うのもおこがましいが、寺島投手には「過去の自分は超えている」という自信を持って、これからもプレーして欲しい。

私たちファンも、そういう目で寺島投手を応援していきたい。

今日の初勝利が、大きなきっかけになってくれたらいいなと思う。