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DAZN観戦 2022年J2リーグ第30節 レノファ山口FCvsモンテディオ山形

2022-08-09 16:01:26 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の山口の記事はこちら(27節・熊本戦、0-1)
※前回の山形の記事はこちら(28節・群馬戦、0-1)

<前節からの変更>

山口=2人を変更。センターバックの片割れが生駒→ヘナン、ボランチの片割れが佐藤健太郎→田中。前節から取り入れた、3バック(3-4-2-1)か4バック(4-4-2)か判別し難いフォーメーションを継続して臨む。

山形=スタメン・ベンチメンバー共に変更無し。前節勝利の好循環を継続して臨む。

スタメン

5戦未勝利の現状の山口、これが今季3度目。
良いサッカーをしても結果が伴わないというのがこれまでの姿でしたが、今回のトンネルは内容で相手に圧倒される事が目立ち。
前回観た熊本戦がその象徴で、スコアは1点差ながら攻め込まれ続け(特に後半)た末に勝ち越されての敗戦。

そんな状態からか、前節からついにフォーメーションに手を加えた名塚義善監督。
予想フォーメーションでは3-4-2-1となっていたものの、守備時に4-4-2で構えたり、右CB予想の高橋が攻撃時にはサイドバック的な動きをしたりで判別し難く。
これまでの流れを継続しつつ……という変更なのでしょうが、同時にGK変更(関→寺門)も決断するなど、改革色もそこそこに強く感じられました。
その効果か前節は引き分けで連敗ストップしたものの、勝利という結果が欲しい所。

キックオフの笛が吹かれ、その山口の変節に相対した山形は出方を伺うような入りとなり。
果敢なプレッシングに対し、後方からのロングボールを普段より多めにして、ともかく出鼻を挫かれる事だけは避けるような立ち回りとなりました。
それでも山口のプレッシャーに押され気味となり、前半6分には國分が山口・高井にボールを奪われようとした所をチャージしてしまい反則。
これでエリアから近い位置での直接フリーキックを得た山口、キッカー高井が放った直接シュートが、ブロックを掠めた末にゴール右を襲いましたがバウンドする難しいボールをGK後藤が好セーブ。

以降もボールを手放す事が多い山形に対し、山口が攻撃機会で圧倒していく流れとなり。
布陣をマイナーチェンジしてもGKを変更しても、最後方からパスを繋いでいくビルドアップに殆ど陰りは見られず。
何度も敵陣で攻撃を展開していくも、サイドで崩してもクロス精度に問題が…、というよりは軌道の選択に難があったでしょうか。
低いクロス、グラウンダーでのクロスを送る場面が多く、ニアサイドで跳ね返される事の繰り返しで中々シュートに繋げられず。
好機はクロス以外でのもので、15分にロングパスの跳ね返りを繋ぎ、右サイドで受けた兒玉がエリア内右を突きカットインからシュート。(ゴール左へ外れる)
21分には再び兒玉の居る右サイドで展開、クロスがクリアされたのち再度ボールを持った兒玉がカットインの姿勢から横パス、受けた田中がエリア手前からシュート。(枠外)

23分に飲水タイムが挟まれると、4-4-2の色が濃くなる山口。
立ち上がりは梅木の1トップと沼田・高井の2シャドーといった布陣によるプレッシングの色が強かったものの、ペースダウンと共に、高井が左サイドハーフ・桑原が左SBの位置取りで構えるスタンスへと徐々に移行していきます。

それにより、劣勢だった山形も本来の攻撃を見せ始めるといった流れに。
27分にミドルパスをディサロ燦シルヴァーノが収めたのち、パスを受けた山田康太がシュート。(ブロック)
29分にはコーナーキックから、クロスの跳ね返りを拾った山田康がミドルシュート(GK寺門キャッチ)と、中心的存在の山田康がフィニッシュの矢を放っていきます。
それでも最前線のディサロとの関係性はまだ完全ではないといった印象で、流れを掴み切れず。

その間隙を突いて決定機を作らんとする山口、36分桑原の左サイド手前からのクロスを梅木が収め、クリアされるも尚も繋いで佐藤謙介のスルーパスでエリア内左を取った桑原から再度クロス。
ブロックを掠めるも中央に渡り、沼田がシュートを放つも山形・加藤がブロック、跳ね返りを沼田が再度シュートしましたがこれも加藤にブロックされ実らず。
45分には田中が低い弾道で送った縦パスを梅木が入れ替わるようにトラップ、そのままエリア内へ進入する好機となりましたが、GK後藤が前に出てのブロックで撃たせず。
良い攻撃は見せたものの、ゴールを奪う事は出来なかった山口。
結局前半はスコアレスでの終了となりました。

後半は山形のキックオフとなるも、蹴り出さずにセンターサークル内でキープしていた山田康が反則を受けるという珍妙な幕開け。
そのシーンが示すように停滞気味な相手を尻目に再び山口が攻勢を掛け、今度はロングパスで梅木をサイドへと走らせる攻撃を主体とします。
しかし実らず、逆に後半3分にパスミスから山形の攻撃となり。
山田康がエリア内へスルーパスを送るも、ディサロには僅かに合わずGK寺門に抑えられ。
直後の4分にも、半田のスルーパスにエリア内へディサロが受けにいくもオフサイドとなるなど、ディサロ狙いのスルーパスが微妙に合わないシーンが目立つ結果となりました。
しかし5分、今度は右サイドからディサロがエリア内へスルーパスを送る立場となり、走り込んだ國分からグラウンダーのクロスが入り。
ニアサイドで加藤が逆サイドから走り込むも僅かに合わず。

曲がりなりにも山形の好機が多くなり、共にプレッシングを掻い潜っての、最終ラインからの組み立てが肝となる展開に突入した後半。
GKからスタートするパスワークで前線まで運ぶ攻撃の応酬は見応えがあるも、肝心のゴールは中々生まれず時間が進んでいきます。
そんな中で9分の山口の攻撃、敵陣右サイドでショートパスを多く繋いだのち中央→左へと展開、ワイドから桑原がエリア内へとカットインしてシュート。
しかしゴール右へ僅かに外れと、前半同様に決定機まで繋げる山口が優勢、といった印象でしょうか。

それ故か山形ベンチが先に動き、ディサロ・加藤・國分の前線3人を一気に交代。(交代直前の、ディサロのサイドチェンジのミスは印象悪し)
FWにデラトーレ、左SHにチアゴ・アウベス、右SHに樺山を投入します。
直後の16分、右サイドを前進して樺山がエリア内右からグラウンダーでクロスを入れる好機を作る山形。(フィニッシュには繋がらず)
フレッシュかつ威力ある選手の力で流れを変えに掛かると、迎えた18分に山口・渡部のクリアミスをデラトーレが拾い、そのままドリブルでエリア内を突く絶好機に。
そしてシュートが放たれるもGK寺門のセーブに阻まれ、尚もチアゴの左からのクロスに対し山田康がボレーシュートを放つも枠外となりモノに出来ません。
九死に一生を得た形の山口、この直後に桑原→高木へと交代。

その後ボールの異常が選手から訴えられる形(前半にも一度あった)で、主審(高山啓義氏)が両ベンチに確認を取るためのブレイクが挟まれ。
この時点で21分という経過時間だったため、さらに時計が進んだ事で結局飲水タイムにまで移行する事となりました。
これで交代効果を得たい山口の方が、リズムが悪くなってしまったでしょうか。

ブレイク明けは山形が一方的に好機を作り、スローインも絡めつつサイドから前進。
しかし山口サイドも5-4-1ブロックの体制を多く見せ、クロスを上げさせない等粘り強く守り。
30分に再び動き、佐藤謙・高井→佐藤健・神垣へと2枚替え。
この両名がドイスボランチとなり、田中が前目の位置へとシフトします。

サイドからのクロスという狙いが実らない山形は、以降FWの裏抜け狙いへとシフト。
しかしデラトーレへのスルーパスがオフサイドとなる(32分)など、これも中々成果は上がりません。
そうこうしている内に山口は36分、自陣右サイドで田中の巧みなヒールパスもあり、高橋がドリブルで運びカウンター気味での好機が生まれ。(その高橋の前進を山形・藤田が反則で止めるも流され、後に警告)
パスを受けた沼田がエリア内まで切り込み、切り返しで山形・野田をかわした末にシュートを放ちましたがGK後藤のセーブに阻まれ。
どうしても好機をモノに出来ない山口。(38分に梅木・田中→大槻・山瀬へと交代)

一方最初に3枚替えした事もあり、中々ベンチが動きを見せなかった山形。
39分に南→小西へと交代するも、山口とは対照的にカードを1枚残したまま終盤戦を迎えます。
膠着状態のなか、樺山の右サイドの突破からCK攻勢に入り。(40分)
この展開を打ち破るにはセットプレーが重要となりそうな予感を孕ませるも、2本続いたこのCKからでも得点は生まれません。
45分の山口はプレスを嵌め、敵陣深め左サイドで山瀬がボール奪取。
しかしそのまま奥を突いて上げられた山瀬のクロスからも得点は生まれず、試合はとうとうアディショナルタイムへ突入します。

それが合図となったのか、後方からのロングパスへと狙いを切り替える山口。
そこから繋がった、高木の左からのクロスをキャッチしたGK後藤から逆襲、しかしあくまでショートパスを繋いで左サイドを前進していく山形。
樺山(この場面では左サイドに入っていた)の細かいボールタッチで突破を匂わせたのち、小西→デラトーレと経由してエリア内中央へ渡り。
そしてデラトーレが左へ流れつつ奥へ切り込み角度の無い所からシュート、GK寺門の股を抜いた末に右サイドネットに突き刺さり。
土壇場で生まれたストライカーの技ありのゴールに、沸き上がる山形サイド。

残り時間も少ない状況で、何とか追い付きたい山口は佐藤健の左からのクロスが上がると、大槻がヘディングシュートに持っていきますがゴール左へと外れ。
一方の山形は残していた交代カードを使い、山田康→山田拓巳。
これでFW(セカンドトップ?)へと入った樺山が、チアゴ縦パス→デラトーレダイレクトでスルーパスという流れで完全に抜け出し、ドリブルでエリア内を突く決定機に持ち込みます。
中央へと切り返してシュートを放ち、追加点かと思われたもののボールの行方はゴール上へと外れ。
復帰後初ゴールへのお膳立てが綺麗に出来上がった場面でしたが、モノに出来ず終わってしまった樺山。

それでも試合結果には影響無く、その後山口のクリアミスでチアゴがボールを持ち、そのまま左サイドでボールキープしている間に試合終了の時を迎え。
2試合連続のウノゼロで勝利した山形の一方で、未勝利が今季最長の6試合となってしまった山口。
下の順位のクラブが勝ち点を積み上げていく中で、そろそろ尻に火を付けてリーグ終盤に挑まなければならないでしょうか。


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