まだ14歳、初U16優勝の記念に。

<Photo by スイス便り Blog from Switzerland>

皆さん、こんにちは!

新型コロナのロックダウン前の話なのですが、実は、次男が2月にU16で初優勝していました。まだ、今年の1月にU16に上がったばかりです。

以前U12からU14に上がった初年度は、本人萎縮してしまって、なかなか勝てることができなかったんですよね。だから、今回も長い目で見なくちゃ、と思っていた矢先、地元の大会で優勝しました。

その時は既に、イタリアで新型コロナが増え始めていた頃で、あれよあれよという間にスイスも怪しくなり、ブログでご報告することができませんでした。

でも、U16に上がったばかりで優勝はすごいと思ったので、記念に書いておきたいと思います。

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⚫︎ U16に上がってから
⚫︎ 大会概要
⚫︎ 何がすごいって、倒した相手
⚫︎ ロックダウン解除後のこれから
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⚫︎ U16に上がってから

さて背景として、1月にU16 に上がったばかりの次男は、1月に1大会、2月に3大会出場しました。相手選手は年上だったり、全国大会出場選手だったり、大人だったりで負けが続きました。けれども、どれも良い試合でした。全力でぶつかり、本人のベストが出ていたと思います。

まぁいつか勝てるかな、くらいの気持ちでいました。ですが、例え朝一の試合であっても筆者もつきあって早起きし、クラブに寄ってアップをし、体を起こしてから会場に向かいました。

そこまでするの?と驚く保護者もいるんですが、確かに自分でもここまで子どもに付き合うの?と自問自答はしています。ですが、高いんです、大会参加費が…😅。また、次男のレベルが高くなってしまい、ベストなコンディションで臨まないともう勝てないレベルの相手ばかりに当たるんですね。ですから、朝一でも、万全にアップしてからでなければ、勝ち目は絶対にありません。勝ちに行かないのなら、高い参加費がもったいないですよね。ですから、わが家では、試合は量より質となっています。

そんなこんなで、負けは続いていましたが、質の良い試合をこなしていました。

⚫︎ 大会概要

さて、次男がU16で優勝した大会は、地元にあるクラブの一つが主催した大会でした。30人くらい参加していましたでしょうか。本来ならば3月に控えていた冬季州大会に向けた良い練習となる大会レベルでした。冬季州大会が新型コロナウィルスのためキャンセルとなってしまったので、今となっては本当にこの大会に出場しておいて良かったと思います。

とても和気あいあいとしたクラブで、テニスが大好きなジュニアがたくさん所属しているクラブです。地域に根付いたクラブなので、決勝戦は地元の方々がたくさん観戦に来ていました。新型コロナウィルスがイタリアで既に問題になっていた頃なので、会場入り口付近に人が密集していたのは、ハラハラどきどきでしたが。

⚫︎ 何がすごいって、倒した相手

セミファイナルとファイナルは、次男よりも年上同格の、今まで倒したことのない相手でした。2人とも、主催クラブ所属の選手たちです。

セミファイナルの相手は、数年前からR3でとてもうまい子という印象でしたが、圧倒的に次男の方が安定感がありました。

ファイナルの相手は、高い打点からフラットで強い球をバンバン打ってきました。よく次男が我慢をしましたね。落ち着いて返し、チャンスをよく狙っていました。よくあんな球返せるな…と身内ながら感嘆しきりでした。

隣のコートでは、U14のファイナルが行われていました。4名の選手のうち、3名が主催クラブ所属の選手たちでした。U16では次男が優勝してしまい、ごめんなさい、という感じでしたが、地元の方々がたくさん観戦に来てくれていました。

昨年の夏もU14で優勝させてもらった会場ですので、コーチ陣も次男のことはよく知ってくれています。とても良いお手本の選手だと褒めてくれました。

この記事の冒頭に貼ってある写真は、今回の優勝トロフィーです。

⚫︎ ロックダウン解除後のこれから

さて、この優勝経験をした直後は、冬季州大会に挑むはずだったのですが、その州大会は新型コロナウィルスのため開催途中で残念ながらキャンセルとなってしまいました。

そこから約2ヶ月間、次男は自主練を頑張りました。やっとテニスも3週間前に再開しましたが、実はまだクラブや州テニス協会の強化練習ではサーブが打てていません。なぜなら、ロックダウンを段階的に解除している関係で、現在はレッスン中にジュニアはボールを触ってはいけないからです。ボールに素手で触ることができなければ、トスをあげることができません。週末に自分で練習はしていますが。現在のスイスにおけるテニスをやってもいい条件については、詳しくは、「スイス、テニスの練習再開!」をご参照ください。

一方で、6月からテニスの試合は再開されることになっています。まだサーブも大っぴらにできないのに、早速多くのジュニアたちが試合登録しているのでびっくりです。7月に夏季スイス全国大会があるのですが、次男の相手選手たちは、みんな予選や本戦に出場するレベルです。ですからおそらく、それに備えて6月にもう試合をやりたいんだと思うんですね。

次男は、スイス国籍がないのでどのみち出場することはできません。急ぐ必要はないので、あくまでも本人の判断で準備が整ったと思ったタイミングで試合に出ることになります。クラブコーチも州テニス協会のコーチも、試合に戻るタイミングは、選手自身が決めることだ、という意見で一致していました。戦うのは、本人ですからね。

ですから、筆者は、いつ次男が試合に出たいと言っても大丈夫なように、適当なレベルの試合に申し込んでありますが、次男が出たくなければいつでもキャンセルできる状態にしています。

しかも、ロックダウン中、スイステニス の新ランクが4月に発表になったのですが、なんと次男はR2に上がっていました。R2といえば、フェデラーが15歳か16歳でそのランクだったそうです。ちなみに、同世代の一番上の選手には、既にN4がいます。(スイスのランキングの仕組みは、詳しくは、「【保存版】スイスのジュニアテニス事情」ご参照。)

R2昇格ついでにもう一つご報告。先週、州テニス協会強化練習にて、毎年2回行なっている体力テストを実施したそうです。そこで次男は自己最高記録を更新しただけでなく、州テニス協会の新記録も作ったそうです。その理由は、ロックダウン中の自主練にありました。おそらくこの期間中、ほぼ毎日自主トレに取り組んでいたために、結果的に普段よりも体力作りをしていたのだと思います。

前に、なぜか毎回息子たちがとても高い点数を取ってくるので、その体力テストのレベルが低すぎるのではないか、と州テニス協会のコーチに聞いたことがあります。「そんなことはないよ。ヨーロッパで他のスポーツでも使っているレベルの高いテストだよ。」との返事でした。

ちなみに、以前怪我をしてリハビリした時も、テニスをしている時よりも意識して持久力や体全体を鍛えたので、怪我が治ってコートに再び立った時には、むしろ怪我する前よりパワーアップしていたことを思い出しました。努力は裏切らないという良い例ですね。

体力に自信があるものの、R2に昇格しているため、試合生活に戻ってそれなりの相手を倒すためには、少なくとも気持ちの面では準備が整っている必要があるかな、と思っています。

一方で、長らく試合のない生活でしたから、筆者も次男が出たいと思っていないのであればのんびりした週末が送れるのでそれはそれで良いかな…と思っています。筆者もちょっと、リハビリが必要かもしれませんね…

では、今回は、「まだ14歳、初U16優勝の記念に」を書きました。ロックダウン解除後の初試合はいつのことになるやら。また、ご報告しますね!

引き続き、新型コロナウィルスに気をつけていきたいですね。

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