⑤新型コロナウィルス、スイスでは。ー夏休み明け、学校再開!

 

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皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?

スイスでは、やっと長ーい9週間の夏休みが終わり、わが家の3人の子どもが学校に戻ってくれました。特に長男は、ロックダウンから半年も家にいたので、やっと、やっとです!

この半年間、5人分の食材調達&ご飯作りが、とてつもなく辛かったです😭 更年期障害?と思われる症状とも重なり、本当にしんどかったので😣、友人ファミリーにどうしているのか何家族か聞いてみました。

その結果、朝ごはんは、6歳の娘以外は各自で食べたいものを準備してもらうことにしました。また、休日は、家族皆で外出し、楽しかったけれど皆平等に疲れて帰宅した時は特に、筆者だけが晩ご飯の心配するのをやめました。お腹が空いてたくさん食べたい本人たちに、日々献立を考えながら食材を大量に調達し食事を調理する労力について、少し考えてもらうことにしました。

罪悪感も一切感じるのをやめ、「疲れているから、私は作れません。作りたくないです。」とはっきり家族に伝える事にしました。

誰も文句を言いませんでした。おかげで、気分的に随分と楽になりました。

パートナーは大人ですし、息子たちもティーンエイジャー。そもそも、6歳の娘以外、自分の面倒は自分で見られる年齢ですからね。

妻やお母さんが頑張りすぎないのは、彼らの自立のために意外と大事なことなのかもしれません。特に、家事以外の仕事、仕事復帰の準備や勉強を優先させたい、同じような状況の方は、是非試してみてくださいね。健康第一。

そういえば、40歳過ぎた母が、夜ご飯を作る前によく昼寝をしていたことを思い出しました。今思えば、疲れていたのでしょうね。それでも、ご飯を作り続けてくれた母に感謝です。

さて、話は本題へ。

現在のスイスの感染状況と、学校や習い事のコロナ対策について、書いておきたいと思います。

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⚫︎ スイスの感染状況
⚫︎ スイスの学校のコロナ対策
⚫︎ スイスの習い事等のコロナ対策
⚫︎ スイスの職場のコロナ対策
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⚫︎ スイスの感染状況

新規感染者は、毎日300人前後といったところでしょうか。チューリッヒ、ジュネーブ、ヴォーの3州で大部分を占めています。人口あたりの感染者数が多いため、最近、英国から入国注意の国として指定されてしまいました。

しかしながら日本同様、重傷者や死亡者は3月〜4月のピーク時に比べたらほとんどいないに等しいです。筆者の住む州で、死亡者は毎日はいません。数日に1人といった状況です。

筆者の住む州も含め、多くの州で、公共交通や商業施設内でのマスク着用が義務付けられています。それでも、わが家はできるだけ買い物や公共交通の利用は、必要最低限に抑えています。

レストランでは、テーブル間を十分に開け、来店客を制限しています。店内で飲食する場合は、来店客の連絡先を記録するよう義務付けられています。万が一、感染者が出た場合に保健当局が連絡できるようにするためです。

わが家は先日、コロナが騒がれ始めてから、初めて外食しました。すごい進歩です。テラス席で、かつ、隣のテーブルとの間にちゃんと間仕切りがあったので、比較的安心して利用ができました。早く、心おきなくレストランで食事ができるようになるといいですね。

⚫︎ スイスの学校のコロナ対策

幼児〜大学まで、すべての学校で対面式の授業が再開されました。

筆者の住む州では、高校生以上がマスク着用義務となっています。ですから、17歳の長男は一日中マスク着用。これはこれで大変ですが、安心といえば安心ですね。先生方もマスクをしています。

次男は14歳でまだマスクは義務ではないのですが、学校が再開する直前に、WHOが「12歳以上はマスク着用すべき」と発表したので、自主的に一日中しているようです。部活のサッカーも再開しました。練習中は、マスクは外します。

6歳の娘は、マスクは義務ではありませんので、これまで同様、普通に登校しています。先生方もマスクはしていません。

小、中、高校それぞれ、保護者の校舎への立ち入りは基本禁止です。送迎時に先生に用がある場合は、予め連絡した上でマスク着用で校舎に近づくよう連絡されています。送迎時、校門前に保護者が待機する場合には、ソーシャルディスタンスに気をつけなければいけません。

筆者は、6歳娘の送迎時は、校門前ではマスクを着用しています。中には、つけていない人もいますが、つけていても訝しがられないので助かっています。アジア系の方はやはりしていますね。

また、筆者の住む州では、学校の泊まりがけの校外学習は禁止です。日本でも卒業旅行をどうするかが大きな関心ごととなっていましたね。特に次男は友人たちと行く校外学習や遠征試合が大好きでしたから、それらが全てキャンセルとなり、本当にかわいそうです。

⚫︎ スイスの習い事等のコロナ対策


次男のテニスクラブでは、ロックダウンが解除された直後は様々な規制がありましたが、現在は、コート使用者のトラッキングをできるようにしておくこと以外、通常運営されています。コートでは普通にテニスのレッスンが行われていますが、更衣室や控室ではマスクを着用し、握手などの直接的なフィジカルコンタクトは避けなければいけません。

全国大会やクラブ対抗戦なども再開されていますが、試合終了時の選手同士の握手は禁止で、肘、拳、ラケットで行います。先日の西岡選手もマレー選手とラケットでやっていましたね。

先日、州大会が行われましたが、試合終了後はかなりの選手と観客が、マスクなしで表彰式に群がっていました…😳 大声での会話は避けているものの、マスクなしの至近距離を、こちらの人はあまり気にしていないようです。次男も表彰式に出席しましたが、良いお手本として、唯一1人だけマスクしていました、えらい😅

野外のイベントで、マスクなしのかなり密集した群衆を見かけるのですが、その割には爆発的に感染者、重症者、または、死亡者も増えていないので、筆者は密かに以前より安心しています。このまま冬を超えたいものですね。

娘のダンススクールは、室内なので、生徒同士のソーシャルディスタンスのために、以前よりもクラスの人数を制限しています。以前は出入り口は1つしかありませんでしたが、2つ設け、教室ごとに使用するドアを分散させました。保護者は基本立ち入り禁止ですが、生徒を預けるために建物へ入る時は、マスク着用します。先日、娘を早退させるために建物に入りましたら、受付前に体温を感知する自動測定器が置いてありました。

他、サッカーも外でやるスポーツですが、十分なソーシャルディスタンスを設けるため、人数は以前よりも少ないグループで練習しています。

⚫︎ スイスの職場のコロナ対策

リモート勤務は、国からの奨励は終わったものの、多くの職場でリモート勤務は継続されています。少なくとも筆者の知る限り、友人や知人はほとんど全て、週の何日かはリモート勤務しています。

筆者のパートナーの組織では、出勤率を30%に抑えるように、各部署で調整しているとのこと。しかしながら、筆者のパートナーは100%出社してくれているので、「昼ごはんは私が準備しなきゃいけないのかしら…?」という気兼ねなくをしなくて済み、とても助かっています(ちなみに、筆者が自宅ワークの時は、自分でランチを準備して食べていますので、そんなことは考える必要もないのかもしれませんが)。もちろん、出社することで感染リスクが高くなり心配ですが、出社している人自体が少ないので、それほど心配することはない、とのこと。

一度、パートナーと同じフロアの方が感染者の濃厚接触者となり、PCR検査の結果待ち、と連絡が来たそうです。結果が出るまではパートナーたちも自宅待機していましたが(その間、わが家では別室対策)、陰性だったということで再出勤しています。

先日、オフィス街を歩いていましたら、皆さん意外と普通にレストランでビジネスランチをしているんですよね…。テーブルの間隔は開けられているものの、同じテーブル上では、グループで楽しく歓談している様子。

日本でもスイスでも最大クラスターは家庭内と職場とニュースで見聞きしているので、こんな至近距離で毎日ランチを一緒にとっているからお互い移しあってしまうんじゃないのかな…と正直思いました。

幸い、スイスで筆者の友人知人で感染した、と言うケースは今までまだ聞いたことがありません。

こんな感じで、夏休みが明け、マスクをしていること以外は、比較的通常生活を送っているスイスです。

久しぶりに会った友人たちに聞いてみると、日本へ一時帰国、イタリア、フランス、クロアチアなど、意外と皆さんバカンス旅行されていました。もちろん中にはずっとスイス国内にとどまり、国内でさえ日帰り旅行のみ、という慎重派もいました。

バカンス帰りや学校再開による感染者の増加は見られていませんが、まだ2週間経っていませんし、油断禁物なのかもしれません。

引き続き、各自気を付けながら、楽しく生活していきたいですね。

本日も、お読みいただき、ありがとうございました!



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