新型コロナウィルス、スイス第二波 ー プチロックダウン生活

 

<Photo by Jakob Owens on Unsplash>

皆さん、ご無沙汰しております、こんにちは!

久しぶりの投稿です。

9月に入ってから嬉しいことに仕事が忙しくなった上、新型コロナウィルスの第二波に対するプチロックダウンで生活を調整せねばならず、バタバタしておりました。

今回の記事は、近況報告です。
では、いきましょう!

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⚫︎ スイス第二波、感染状況
⚫︎ 学校はどうなってる?
⚫︎ スイス第二波プチロックダウン、第一波と何が違う?
⚫︎ 筆者(在宅勤務、子育て母)への影響
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⚫︎ スイス第二波、感染状況


まず、こちら、スイス2020年11月11日現在、連邦内務省保健庁(OFSP)発表による新規感染者推移のグラフです。
<出典:連邦内務省保健庁(OFSP) 
https://www.bag.admin.ch/bag/fr/home/krankheiten/ausbrueche-epidemien-pandemien/aktuelle-ausbrueche-epidemien/novel-cov/situation-schweiz-und-international.html

オレンジ色のところが11日に発表された新規感染者数、約8000人となります。2本に分かれているのは、前日や前々日の数字が遅れて上がってくるからなんですね。よーく見ると、2日前ににもちょこっとオレンジ色になっていますので、上がってくる数字が全て当日の人数ではない、ということは覚えておきたいところです。

プチロックダウンが始まって、やっと少しずつ新規感染者数が減り、カーブがゆっくりと下り坂になってきましたね。

ただ、これみてください。

ジュネーブ大学病院の11日12日現在、新型コロナウィルスによる入院患者数のグラフです。

<出典:ジュネーブ大学病院 https://www.hug.ch/coronavirus-maladie-covid-19/situation-aux-hug?fbclid=IwAR3wa9Fra0lR2ntrT7ycNy_nJyCi3sYsQOPAcJ7ekOLjxFq-3tLBAQoxXjE

いまだに、入院患者数が第一波のピークを越えたまま、減少していません。スイスでは、フランス語圏での影響の方がひどく、数週間前からフランス語圏からドイツ語圏への患者移送が始まっています。

発症から10日から2週間くらいで悪化する人は悪化していくといわれているので、新規感染者数のピークが過ぎてから少なくとも2週間は過ぎないと、新規入院患者数も理論的には落ちないということですね。もちろん、誰が感染しているか、ということにより変動はすると思いますが。

そして、こちらは、陽性者の年齢別グラフです。

<出典:連邦内務省保健庁(OFSP) 
https://covid-19-schweiz.bagapps.ch/fr-1.html?fbclid=IwAR0tNNgAn2G2ypO6MnPoyBbf7m8KcvFgLsqI1Hj9zm501CdOvdxuEwkV3rc

10歳以下、少ないですよね。

そして、これ、ジュネーブ大学病院に入院している患者の年齢別グラフです。
<出典:ジュネーブ州医師当局 
https://www.ge.ch/document/20094/telecharger?fbclid=IwAR3wa9Fra0lR2ntrT7ycNy_nJyCi3sYsQOPAcJ7ekOLjxFq-3tLBAQoxXjE>

20歳以下入院患者は約3%であることから、ほとんど重症化していないことがうかがえます。

これらのデータより、子どもたちは重症化しにくいし入院もあまりしないということが分かっています。

これを受けて、現在学校はどうなっているのでしょうか?

⚫︎ 学校はどうなってる?


現在のところ、おそらく先の子どもは重症化しにくいという理由により、保育園~高校まで、学校は継続して開校しています。

ただし、12歳以上は学校校内ではマスク着用です。息子たちの学校は、体育館の中での体育もマスク着用となりました。冬なので空気が冷たく、マスク着用による熱中症の危険はなさそうです。

ただ、高等教育課程に位置づけられる大学は、オンラインに移行しました。

校外学習は、全てストップしてしまいました。アウトドアキャンプや合宿もなくなり、イベントがまったくない、学校に行って勉強するだけの最低限の中高生活、といった感じで、少しかわいそうです…ただ、これで学校もなくなってしまうと、友だちとの共有時間がまったくなくなり、それはそれでもっとかわいそうなので、学校に行けるだけでも、よし、と思うようにしています。

息子たちの学校でも、先生、クラスメート、保護者等でちらほら陽性者が出ているそうです。回復してもどってきたクラスメートも。娘の学校でも、現在2名ほどお休みしています。

ちなみに、筆者の住む州では人口比でいうと、現在約100人に1人が陽性ということになっています。つまり約2〜3クラスに1人は陽性者がいる、という計算です。多いですよね。いつ子供達が持って帰ってきてもおかしくない状態です。

こちらは、個人情報のこともあり、誰が感染した、というような連絡は学校から来ません。濃厚接触者の疑いがあれば、保険局から直接連絡がくる仕組みになっていますが、感染者数が多すぎて陽性が判明してから数日後になってしまっているようなので、可能であれば、自分の子どもが陽性とわかった時点で、濃厚接触者と思われる友人家族には知らせてあげてください、というメッセージが校長先生から来ました。

ちなみに、日本語補習校はオンラインに移行しました。前回よりも、小刻みに休憩を挟むなどして、子どもたちの集中力が切れないような工夫をしてくれています。

⚫︎ スイス第二波プチロックダウン、第一波と何が違う?


大きな違いは、
  • 学校がやっている
  • 州によっては食品店以外の洋服店や家電製品店などもやっている
  • 私営のテニスクラブは開いていて、一般もシングルスならOK
  • 公営のスポーツ施設は一般向けには閉鎖、ハイレベルな選手のみシングルスならOK
  • 建物内外、あらゆる場所でマスクが義務になった
ということでしょうか。

第一波同様、レストランや美容院はクローズしていますが、第一波の経験から、テイクアウトの利用は怖くなくなりましたし、マスクが室内外問わず義務になったので、買い物も第一波の時のよよりも安心してできているので、筆者としては、実はあまり不便を感じていないのですね。

温暖化の影響か、近年のスイスの冬は暖かいです。外コートで十分テニスもできます。

とにかく、様々な経験を通して成長していくための、子どもたちの活動が制限されていることが不憫でなりません。少しでも、早く新型コロナの収束を願います。

⚫︎ 筆者(在宅勤務、子育て母)への影響


やっぱり、何かと負荷はあがりましたよね。

まず、もともと在宅勤務なので、リモートでできるお仕事に関しては、あまり影響を受けていません。でも、最終的にはスイスで就職したいので、人と直接会うチャンスが減ったのはもどかしいです。仕方ないですが。

後は、やはり感染者数がこれだけまだ多いので、息子たちの送迎を車で行うことにしました。現在でも、公共交通で通学させているご家庭もあるのですが、これは、母として、私の個人的な気持ちの問題ですね。

通勤者は、職場や通勤時にて感染リスクがあるために、現在は再度リモートワーク推奨となっています。であれば、12歳以上も感染者は重症化はしづらいものの、感染しないわけではないので、公共交通は避けられるに越したことはないわけです。

自分の負荷が上がってでも、子どもに最大限の努力をしてあげたい…というアジアンマザーの自己犠牲的な発想なのかもしれませんが…やはり筆者は、「もし、子どもたちがかかったら…」という受け身的に心配をするくらいなら、自分が送迎をする、というプロアクティブな行動で感染リスクを少しでも下げたいです。

まぁ…子どもたちがかかったら…看病するの私でしょうし…自分が感染したくない、ということも大いにあるのだと思いますが😅。

ちなみに、パートナーはほぼ100%リモートワークになったので、子どもたちの送迎も分担してくれるようになりましたし、昼ご飯の準備も自分でやり、夜ご飯づくりも手伝ってくれるようになりました。

以前から夜ご飯づくりは「手伝おうか」と言ってくれるものの、何を頼めるのかこちらもわからなかったのであまり頼めなかったのですが、筆者が日中仕事で忙しく、夜ご飯作る間もなく次男をテニスに連れて行かなければならない日が続くと、夜ご飯を作るのはパートナーしかいませんから、自分で家族の分も作ってくれるようになりました。手際も良くなり、作る分量もやっと追いついてきたので、これならできるのか、とこちらもわかるようになり、「手伝おうか」と言われたときに、「じゃぁ、これとこれ使ってサラダお願いします。」と具体的に頼みやすくなりました。

さて、あまり文化的なこと、エンターテイメントのないプチロックダウン生活ですが、必要最低限のことはできているので、よし、としています。

筆者宅は、救急車の通り道であることから、気分を上げるために、クリスマスソングをBGMにかけ始めました!やっぱり、ウキウキした気持ちになるんですよね。おまけに、チョコレートのアドベントカレンダーが11月に入ってから店頭に並び始めたので、2か月前なので2つかって、我が家では毎日「今日は誰の日!」、と娘がせっせと開けてくれています。
<Photo by スイス便り Blog from Switzerland>

この記事の冒頭の写真も、なんで、クリスマスの写真?と思われたかと思いますが、やはり、ホリデーの写真って、無条件に気分が上がるんですよね🥳。(あがらなかったらすみません!)

家にいることが多いので、ペット飼う方がスイスのみならず、ヨーロッパで増えているようです。筆者も、だんだんほしくなってきました…在宅勤務中、足元に犬でも猫でもいたら、きっとなごみますよね〜🥰

それでは、本日はこの辺で。
日本でも、第三波が来ているようですので、皆さん、どうぞお気を付けください!

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