【餃子の王将】:社長射殺事件 不適切取引主導の創業者次男は海外に、聴取検討も見通し立たず
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【餃子の王将】:社長射殺事件 不適切取引主導の創業者次男は海外に、聴取検討も見通し立たず
「餃子の王将」社長射殺事件で、特定の企業グループとの不適切取引を王将側で主導したとされる創業者の次男が海外にいることが3日、関係者への取材で分かった。京都府警と福岡県警の合同捜査本部は不適切取引が事件の背景となった可能性もあるとみて関連に注目。全容解明に向け、創業者の長男を任意で事情聴取し、次男への聴取も検討しているが見通しは立っていない。事件は暴力団幹部逮捕から4日で1週間。
捜査関係者などによると、「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市山科区)の社長だった大東隆行さん=当時(72)=と、殺人容疑などで逮捕された特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)系組幹部の田中幸雄容疑者(56)の間に明確な接点は確認されておらず、捜査本部は指示役や共犯者がいるとみている。捜査本部は3日、田中容疑者が幹部を務める福岡県春日市の組事務所を家宅捜索した。
捜査本部は会社関係のトラブルも調べるため、事件発生直後から創業家を含む役員らの事情聴取を重ねており、田中容疑者の逮捕後に再び本格化。3代目社長を務めた長男を含む旧役員や、不適切取引の相手で企業グループの経営者だった男性からも聴取し、関係先として長男宅などを家宅捜索した。
海外にいる次男は男性のやりとりの相手として王将側で不適切取引を主導したとされ、捜査本部は任意で事情を聴きたいと考えているが、逮捕後はできていない。
王将は、暴力団関係者が事件に関与した可能性があると報道されたことなどから第三者委員会を設置。16年3月公表の報告書は、企業グループと約260億円の不適切な取引があったとして「長男と次男の2人が代表権を有する会社で、次男の独断専行を戒める体制が取られていなかった」と指摘した。反社会的勢力との関係は「確認されなかった」とした。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・犯罪・「餃子の王将」社長射殺事件】 2022年11月03日 20:24:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。