【迫る】:抗議続ける前名護市長(その1) 辺野古に基地、造らせぬ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【迫る】:抗議続ける前名護市長(その1) 辺野古に基地、造らせぬ
今にも雨が降り出しそうな3月の空の下、土砂を積んだダンプカーが次々と港に入っていく。車列が横切ろうとする歩道では進行を遮るように、沖縄県名護市の前市長、稲嶺進さん(76)がゆっくりとした足取りで何度も往復していた。少しでも、一分一秒でもいいから、土砂の運搬を遅らせたい――。
※写真:辺野古の海を訪れた稲嶺進さん。米軍普天間飛行場の移設に向けた埋め立て工事(奥)が続いており、「復帰50年になるが、沖縄を取り巻く状況は余計に悪くなっている」と語った=沖縄県名護市で2022年3月11日午前11時57分、喜屋武真之介撮影
沖縄本島北部の西海岸にある名護市安和(あわ)の「琉球セメント」の桟橋出入り口前。ここから大量の埋め立て用の土砂が運搬船に積み込まれ、反対の東海岸側にある辺野古へと運ばれていく。米軍普天間飛行場(宜野湾市)を辺野古沿岸部に移設するための作業の一環だ。
桟橋出入り口前で、稲嶺さんは仲間とともに「牛歩」による抗議活動を続ける。警備員はその姿を見ながら「横断する方、速やかに渡ってください」と何度も声を上げていた。、残り1674文字(全文2017文字)
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【迫る】 2022年05月15日 02:03:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。