ホームで迎えた二度目のお正月

 


ホームで迎えるお正月もこれで二度目となった。今年は新型コロナの影響で実家に帰る利用者も少なく、いつもと変わらない朝の風景。ただ、朝食だけはお正月らしくテーブルにはお雑煮とオードブル的なミニおせちが並んだ。おせちの中身は数の子や黒豆、それに蒲鉾など。お正月らしくていいんだけれども、どれもご飯のおかずにはならないものばかり。ご飯の代わりに金箔入りの日本酒でもあれば申し分ないのに、流石にそういう訳にはいかないのが辛いところだ。

お雑煮は関西風の白味噌仕立て。しかし、喉に詰まらせてしまう恐れがあるので、お餅は入っていない。その代わりに、餅的な謎の食材が使われていた。それは白い円筒形をしていて、食感はコメのつぶつぶ感のないきりたんぽに近い。気になったので、ググってみるとどうやら「やわらか福もち」という商品のようだ。うるち米と米粉こねたものを細いビニールチューブにパウチしてあり、見た目はほぼ白いウインナーソーセージである。餅の代替食材として介護現場では割と良く使われているものらしい。



昼食もまたお雑煮とおせち。それに白米ではなく、赤飯という取り合わせ。おせちには海老やブリの照り焼きもあって、朝食のよりもちょっと豪華になっていた。しかし、やっぱり日本酒が恋しい。他のホームでの勤務経験のあるスタッフによると、以前に勤めていたホームでは大晦日は自立している入居者が食堂でお酒を囲んで紅白を観るなんてことが許されていたのだとか。そこは少人数のユニット型ということで、スタッフの目が届きやすく入居者との信頼関係もあるのだろう。羨ましい限りである。結局、お酒を飲んだのは自室に戻ってから。アテは柿ピーとYouTube。70年代、80年代の紅白の動画を観ながらチビチビやるのも案外悪くない。やっぱジュリーは最高だわ。


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