漫画あせとせっけん第一巻(ネタバレ)
小さいころから汗かきで汗対策に必死なOLと、同じ会社でせっけんを作っている匂いフェチ青年のラブコメ漫画。
アプリをダウンロードするだけで、無料で立ち読みできてしまうということだったので、とりあえずスマホでダウンロードしてみた。
タイトルがシンプルだから「どんなお話?」くらいの軽い気持ちで読み始めたが、あっという間に一巻読み終えてしまった。
恋愛中に感じるあのキュンとする瞬間を体感できる現実的な内容と、日常にありそうな二人のやりとりがリアルで共感できる内容。
主人公の八重島麻子(やえしま あさこ)は小さいころから汗かきで汗と体臭のコンプレックスを持っている。
そんな麻子の体臭を気に入った商品開発部の名取香太郎(なとりこうたろう)は、新商品開発のために毎日麻子の匂いを嗅ぎに来ることになる。
毎日、至近距離で匂いを嗅がれる麻子と、匂いフェチの名取はしだいに恋愛関係になっていくが、麻子はコンプレックスからまったく自信が持てず、周りから慕われている名取に引け目を感じてしまう。
自分に自信が持てず相手に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになったり、自分以外の女の子が全員魅力的に見えたり、自分よりももっと可愛い子のほうがお似合いなのではないかと思ったり、そんな経験をしたことがある女子は多いのではないだろうか?
恋愛においてはありがちな感情で誰もが通る道なのだろうが、抜け出せるまでの悶々とした気持ちはよくわかる。
私がまさにそれで、相手が自分のどこを好きなのかまったく分からないと思っていたことがある。
それこそ汗の臭いはしていないか、顔でも体でもどこか変なところはないか、他の女の子と居たほうが楽しいのではないだろうかと毎日悩んでいた。
麻子のようにちょっとしたことで悲しい気持ちになってしまったこともある。
さらに恋愛に奥手な麻子は、名取のことで頭がいっぱいで仕事も手につかず、心ここにあらず状態。
美味しいケーキを食べている時も、誰かと話している時も、何をしていても目の前のものを見ているようでまったく見ていない。
相手との幸せなひとときを思い出し完全に脳内でタイムスリップしてしまう感じは、恋愛に夢中になっている時にはよくあることである。
嬉しい、楽しい、幸せ、悲しいなど、いつも以上に感情豊かになれることは人間らしくてとても良い。
そこで驚いたのは、名取の嗅覚。感情によって体から発する匂いが変わるということは知らなかった。
名取の嗅覚は犬並みか、それ以上だ。
匂いですべての感情がばれてしまうのはどうかと思うが、言うに言えないが気付いてほしいという女心をわかってもらえるのは嬉しい。
コミュニケーションがスムーズにいくという意味では素晴らしい才能だし、私自身匂いに敏感なのでその才能はうらやましい。
この漫画で感じたことは、名取が匂いで感情を見抜くという能力はさておき、恋愛において相手の気持ちに気付くことはやはり難しく、自分本位に勘違いをすることのほうが多いということ。
自分の気持ちを素直に伝えてみることも大切だということ。
お互いに理解し合い、寄り添い合えたら本当に素晴らしい恋愛になるだろうとつくづく思った。
このあと、二人の恋愛はどうなっていくのか?
ドキドキ感はいつまで続くのか?
次の展開が気になるところだ。
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