漫画あせとせっけん第2巻の感想(ネタバレ)
なにげなく読んだ漫画あせとせっけんの第一巻だったが、最後にものすごく気になる展開に差し掛かったところで終わってしまった。
e-bookJapanのアプリを見ていたら、つづきも無料で立ち読みできるということだったので、第二巻も即スマホにダウンロードした。
主人公の八重島麻子(やえしま あさこ)が、初彼氏で持つ名取香太郎(なとりこうたろう)と後輩女子社員との間になにかあるのではないか?と疑うところから始まった。
そして、後輩女子社員の登場によって、汗かきのコンプレックスから自信が持てず内気だった麻子が、「彼だけは誰にも渡したくない!」という、とても強い思いを持つ。
女の闘い的な展開になるのではないかと思い少し身構えてしまったが、ほんわかとした雰囲気のままサクサクと話が進んでいき正直ホッとした。
泥沼状態のバトルには目も当てられないが、恋愛の中で、ほどよい危機感というものはものすごい原動力になる。
おしゃれなんてしたことがなかった自分が少しだけおしゃれをしてみたり、今までの自分では考えられないような行動をとったり、彼にふさわしい女性になりたいという強い想いから必死で変わろうとする。
そんな麻子の姿を見ているととても勇気が湧いてくる。
そして、麻子と名取は社員旅行に出かけたが、ふたりが付き合っていることはまだ誰も知らない。
ふたりの関係を怪しむ者もいたが、そこは名取が上手にかわしてくれる。
そんな中、麻子は社員旅行恒例の卓球大会で名取の意外な一面を知ることになる。
麻子は、まだまだ名取の知らない部分がたくさんあることに気づき、そして新しい一面を知るたびに喜びを感じていた。
幻滅するなんてありえなかった。
付き合いはじめの頃は、相手のことを「高嶺の花」と思ってしまいがちで、かっこいい、素敵、憧れるなど目がハートになる部分しか見えないものである。
しかし時が経つにつれて必ず意外な部分が見えてくる。
その時に、幻滅するか、知らない面を知れて喜べるかで、自分の気持ちの本気度を測れることがある。
実際に私は、パートナーが過去に他の女性に嫌だと言われた部分を知ってもどうとも思わなかったことがある。
むしろそういうところも魅力的に感じたものだ。
しばらくして付き合いが長くなってくると出てくるのが、家族に公表するかしないか問題である。
麻子は弟の働くレストランに名取を連れて行き紹介するが、弟は麻子の内気な性格をよく知っているため、本当に大事にしてくれる男かどうか心底怪しんでいる。
あまりの疑いから敵対心丸出しで次々に挑戦状をたたきつける。
姉を心配する気持ちは痛いほどわかるが、この弟のやり方は少々やりすぎではないか?
自分の弟だったら姉としてはとても嬉しいし愛おしく思うのだろうが、ほんわかとリラックス状態で読み進めていただけに少し違和感があった。
この第二巻で感じたことは、相手のことだけを想い自分を変える努力を重ねたり、我慢させていないかと相手を思いやったり、嬉しいことを心から素直に喜べるような恋愛は、きっとものになる恋愛なのだろうと思った。
逆に、「自分はこういう人間だから」と変わろうともせず相手に我慢させたり合わせさせたりする恋愛は、きっとものにならないだろうと改めて思った。
最後に、名取が麻子に言った「大事にします…」という言葉。
シンプルさにこそ重みがあって胸に突き刺さった。
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