今回は、1990年代のイギリス陸軍コマンドセーターを分析します。
ミリタリーマニア定番のアイテムですね。
近年では、入手がとても容易になりました。
少々傷んでいますが、程度は良好ですよ！
目次
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１ イギリス陸軍コマンドセーター（OG・クルーネック・モデル品）とは？
第二次大戦中にイギリス軍が開発・支給したコマンドセーター。
現在ではイギリス軍のみならず、世界の軍隊、軍事組織、果ては警察組織まで類似セーターが採用されていますね。
太いリブ編みで保温力高く、各部に補強生地が縫い付けられているのが特徴でした。
1970年代以前は入手困難であったものの、現在では大手ミリタリーショップが正式なルートでモデル品を輸入していて、いつでも誰でも入手できるようになっていますね。
今回のモデルは、その中でも最もベーシックなイギリス陸軍のモデルになります。
でも、首周りは官給品と少々違った形状になっていますよ。
さてさて、それはどんなコマンドセーターなのでしょうか？
今回は、イギリス軍装備マニアのみならず、スタイリッシュなセーターをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう！
２ 全体及び細部写真です！
前面
背面
前面裏側
背面裏側
タグ①
「おっ、ついてるなウールマーク！」…というCMがあったような。
タグ裏面
ランドリーデータですね。
タグ②
イギリス軍官給品の規格に沿って製造されています。
エポレットと肩の補強生地
エポレットはテーパーなしのラウンド型です。
肘の補強生地
裾
同じ編み方ですが、やや絞られていますね。
袖裏側
太い縫い目がありますが、先端は不明瞭になっていますね。
やはり袖は折り返して使用するタイプです。
他のコマンドセーターもそうですが、袖などのパーツは後から縫い付けられています。
そのため袖付根や胴体左右の裏側には、目立つ縫い目があります
今回のモデルは、使用に伴う穴が各部に開いています。
どこかの動画に修理方法があってので修理したいですね。
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３ その特徴とは？
ウールは美しいOG（オリーブグリーン）に染められたやや太い毛糸です。
いくつかのパーツ別に編上げ、最後に縫い合わせて完成させてあるのは、多くのコマンドセーターと同じです。
肩、肘には補強のための生地が縫い付けられていて、耐久性を向上させていますね。
補強生地は、コットンとポリエステルの混紡ツイルです。
イギリス軍モデルには、必ずエポレットがついているのが特徴です。
（以前のモデル品は、ここに紋章のパッチ（ワッペン）が縫い付けられていましたね。あれは有難迷惑でした…。）
今回のモデルは、クルーネックと呼ばれる丸首タイプながら、官給品よりやや開口部が狭いタイプになります。
（モデル品にはVネックやタートルネックまで存在していますよ！）
そのため、セーターの下に着用している襟を開口部から出すことは難しいかも。
（イギリス軍では、そんな着用方法が多いですね。）
やはりこのモデルも、袖の先端は折り返して使用することを前提に製造されていますね。
全体的な縫製は、さすがイギリス製（しかも官給品仕様！）で、丁寧かつ正確な仕立てですよ。
４ 製造とサイズのデータです！
製造・契約年度 1990年代
製造場所 イギリス
契約会社 イギリス
製造会社 〃
材 質 ウール
コットン
ポリエステル
表記サイズ 40
（日本人のL）
各部のサイズ（平置）
着丈 約67cm
肩幅 約40cm
身幅 約40cm
袖丈 約67cm
状 態 中古並品
官民区分 民生品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 1（容易）
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５ まとめ
実寸を見ると細身の印象ですが、十分に伸縮するので、タグどおりのサイズがベストですね。
今回のモデルも、暖かくてスタイリッシュなセーターなので、あらゆるシーンで使用できますよ。
以前は、購入に躊躇するほどの価格でしたが、現在では随分安価になりましたね。
官給品ならカラーは限られたものしかありませんが、モデル品は多種類のカラー（迷彩も！）がありますので、シチュエーションによって選べるのも嬉しいところです。
ただ、太いリブ編みのウールは、考えようによっては目の粗いネット（網）…とも言えます。
そのためちょっとしたことで引っ掛けたりして、穴が開いてしまう場合がありますね。
（今回のモデルも、A–2の下に着ていたら、襟元のフックが引っ掛かってしまいました…😅）
実戦ならともかく、ファッションで使用する場合は、丁寧な着用が必要と言えるでしょう。
でも、それを補って余りある性能が魅力ですね。
フリースやダウンが全盛期の今だからこそ、逆にシックで目立ちますよ！
今年の冬は、ぜひコマンドセーターを導入して注目を浴びてください！
（勿論、アウターはDPMスモックがおすすめです！←そんな奴はいない説）
今回は、モデル品ながら官給品と同じ規格のイギリス陸軍コマンドセーターを分析しました。
いやー、軍装品って本当に素晴らしいですね！
それではまた、次回をお楽しみに！
（20231030更新）
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参考：イギリス軍の他モデル品コマンドセーターに関する記事はこちらです。⬇︎
他国のセーターに関する生地はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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