今回は、1990年代のアメリカ軍パイロット用難燃防寒シャツを分析します。
寒候期にパイロットスーツの下に着用するシャツですね。
タートルネックと独特の編み方がされた生地が特徴です。
普段使いの中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 アメリカ軍CWU-44Pパイロット用難燃防寒シャツ(ホワイト・85040B)とは?
アメリカ軍が誇る「CWU(Cold Whether Uniform)」シリーズ。
一説には1950年代から空軍でパイロットやエアクルー用の防寒装備の開発が始まったのが最初とされていますね。
現在でも残っている各種フライトジャケットに加え、ジャケットとペアで使用するトラウザーズ、パイロットスーツなど多種にわたり現在も開発が続けられていますよ。
それぞれ有名なモデルが多く、当ブログでもいくつか取り上げて記事にしていますが、今回のモデルは「縁の下の力持ち」的な存在の「パイロット用難燃防寒シャツ」になります。
通常同じ生地のパイロット用難燃防寒トラウザーズと一緒にフライトスーツの下に着用し、その防寒及び耐火性能からパイロットを守ります。
言わば「最後の盾」ですね。
さてさて、それはどんなパイロット用難燃防寒シャツなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍パイロット装備マニアのみならず、キャンプやツーリングに使用できる冬用の軍物防寒シャツをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
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1992年度規約品です。
首周りレイアウト
各パーツはそれぞれ別に製造されて、最後に縫い合わされています。
首ニット
普段使っているので少々の汚れはご愛嬌ということで…😅
裾の処理
袖
脇付近に余裕あり。
袖口のニット
こちらも別パーツを取り付けています。
生地拡大
細い糸ながら、空気を多く保持するような織り方ですね。
裏側肩口の画像追加
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3 その特徴とは?
生地は、起毛した難燃繊維製で、とても複雑な織り方がされています。
これはなるべく多くの空気を保持しておくのが目的ですね。
かつてはコットン製でしたが、今回のモデルは生地もニットも100パーセント難燃繊維製ですね。
カラーはホワイトですが、今回のモデルはどちらかというと「オフホワイト」で、やや黄色味がかっています。
(モデルによっては純白に近いものもあります。)
あと生地にはある程度の伸縮性がありますよ。
デザインは、タートルネック(またはクルーネック)で、ポケット等はなく、シンプルな長袖シャツになります。
各国のコマンドセーターと同じで、襟、袖、胴体と各パーツ毎に製造されて、最後に縫製されています。
全体的な縫製は、アンダーウェアだからでしょうか?意外に丁寧かつ正確で、上質な仕立てですよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1992年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 難燃繊維
表記サイズ XL
(日本人のXL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約50cm
身幅 約48cm
着丈 約61cm
袖丈 約58cm
状 態 中古並品
官民区分 官給品
入手場所 愛知の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
私の住んでいる田舎は、統計的に1月が最も気温が下がるのですが、この時期は今回のモデルの土壇場…いえいえ、独壇場ですね。
直接素肌に着用して、上にセーターやフィールドジャケットを着込めば、零下のバイク通勤でも苦になりません。
暖かいですし、糸が起毛されているので、フライトスーツなどの難燃繊維に比べて肌触りも良いですよ!
コットンのように糸の繊維に吸湿性がないため、汗をかくと少々不快ですが体温で乾燥してくれるのもありがたいですね。
戦闘時にはホワイトの生地は致命的ですが、普段使いなら全く無問題ですし、火に触れるとすぐに炭化して燃え上がらないのもポイント高いです。
優れた防寒シャツと言えるのでは?
嬉しいことに今回のモデルは、大手通販サイトでも取り扱われていて、なんとデッドストックがいつでもどこでも誰にでも購入可能です。
(勿論中古品も販売されていますよ。)
問題は価格です。
肌着とするならデッドストックが欲しいところですが、意外に高価なので二の足を踏む人が多いかもしれません。
でも、フライトジャケットやパイロットスーツコレクターのあなたにはぜひ入手して欲しいですね。
あなたのシチュエーションや資金に合わせて購入してみてください!
今回は、アメリカ軍のパイロット用難燃防寒シャツCWU-44Pを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣料に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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