『沖縄島料理 食と暮らしの記録と記憶』

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もちろん発売後にすぐ買いましたよ。

『沖縄島料理』。

この本は、『沖縄島建築』に続く第二弾になります。

いやぁ。

写真もテキストも構成も、かなり素晴らしい1冊でした。




『沖縄島料理 食と暮らしの記録と記憶』

ここに取り上げたお店は、料理の味のみが優れたお店ではありません。

おいしいと感じるのは、その店の主の笑顔や話し方であったり、料理の盛り付けや値段、装飾や歴史、店に流れる音楽や窓から差し込む光の入り具合、誰と食べるか、などたくさんの要素が含まれています。

本書のはじまりの言葉から、もう拍手したくなります。

私自身も夫婦でお店をやっていて、「おいしさ」を追求し続けて商品を作っているわけだけど、でもおいしさを超えた先にある価値を生み出せるお店を目指している部分もすごく大きくって。

まさに、そういう点においても、興味をそそられるお店がこの本にはたくさん掲載されています。

私にとっては馴染みのあるお店も載っていたのですが、普通に食事に行っていただけでは知らなかたったストーリーもあったり、沖縄に住んでいながら全く聞いたこともないようなお店も紹介されていて。

さらには、そこに店主のこだわりだけでなく、沖縄ならではの土地柄にまつわる背景までもギュッと詰まっています。なので、味以外に何がどういうふうにそのお店の「おいしさ」に繋がっているのかっていうことも教えてもらえます。

あるいは。

「週末のお出かけどうしようかなー?」

そんな時に、まず行ってみたい飲食店から決めるという方にもかなり役立ちそうな1冊。

しかも、事前にこの本を読んでおくと、そのお店のチャームポイントを予習できるので、味わい方もより膨らみそうな予感。

ってな感じで、今週末はわたしもこの『沖縄島料理』を片手に家族とお出かけしようかなと。

あ、

タイトルにあるように、沖縄料理の歴史や食材、宮廷料理、年中行事などの解説もあり教科書的な部分もあります。

それも小難しさは一切なくって、年表やイラストつきで分かりやすく解説してくれているのでかなり親切です。


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