「昭和の日」に観た映画(「戦争と平和」)

今日は4月29日、「昭和の日」という祝日。また昔話系の話になって恐縮だが、この日を、私たち昭和20年以前に生をうけた者は、最初は「天長節」として子どもたちが全員集会場にあつまって「君が代」を歌ったことをかすかに思い出す。戦後は、「天皇誕生日」という祝日になった。そして、1989(昭和64)年に「みどりの日」と改名され、2007(平成19)年以降は「昭和の日」と4回目の呼称になる。このあたりについても、過去に何度か触れてきた。
今日は、かつて録画していた物を調べたら「戦争と平和」という旧い映画の録画があったのでこれを観ることにした。4時間の「大作」。

22年2月にNHKBSで放映されていたのを録画していた。アメリカ・イタリア合作の「超大作」と謳われていたのではないだろうか。主役はヘプバーン。この映画は、もちろんトルストイの代表作の映像だ。制作は1956年。
私でもヘプバーンという女優が主役の「ローマの休日」は記憶にある。この映画が制作された時代(1950年代)については、テレビなどがなかったから、映画がほとんど唯一の娯楽だったと言えるかも知れない。しかし「戦争と平和」という映画については知らなかった。
映画全盛期のころの大作といえるのではないだろうか。フランスの独裁者ナポレオンが大群を率いてロシア支配を企図して侵攻するスジだ。
昨年暮れに観た映画「ナポレオン」について、23年12月2日のこのサイトに「気宇壮大なドタバタ映画」という感想を記したが、このドタバタは外して、よくこういうドエライ映画をつくったものだ、という似た感想だ。革命前の帝制ロシアの時代。上流階級に属する主人公の暮らしはナポレオン軍のロシア侵攻によって一変する。まさに「平和と戦争」が文化と社会と暮らしと人びとの心構えを一変させた歴史の局面を描き尽くしていた。
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