カザルス・トリオ ベートーヴェン ピアノ三重奏曲第7番「大公」自在に歌うコルトーのピアノ | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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クラシック音楽を中心にした好きな音楽と読書感想、日々の雑感などを思いつくまま気まぐれに書き綴ります

 

ここの所マーラーやブルックナーのやたら規模の大きな交響曲ばかり続けて聴いていましたので、今日はもう少し気軽に聴けそうな室内楽曲でも聴きたいな、と思いました。

 

それでYouTubeをなんとはなく見て回っている内に眼に付いたのが「カザルス・トリオ」の何曲かの動画でした。


「カザルス三重奏団は、アルフレッド・コルトー(ピアノ)、ジャック・ティボー(ヴァイオリン)、パブロ・カザルス(チェロ)によって結成された、20世紀前半を代表するピアノ三重奏団(ピアノ・トリオ)。カザルス・トリオ(Casals trio)。
コルトーの多彩で詩的なピアノ、ティボーの繊細で高雅なヴァイオリン、カザルスの精神的で雄弁なチェロと、3人の個性はそれぞれであったが、これらが渾然一体となった演奏は、音楽史上のひとつの奇跡ともいわれる。」(Wikipedia カザルス三重奏団 より)

 

「音楽史上の奇跡」と言う表現もなかなか魅力的(笑)なのですが、以前にコルトーのピアノやティボーのヴァイオリン、カザルスのチェロはそれぞれ単独、あるいは別の組み合わせで聴いていますし、素晴らしい名人達である以上に芸術家として私のとても好きな演奏家達でもあるのです。これ聴いてみようか。

 

今日聴いたのはベートーヴェンのピアノ三重奏曲第7番「大公」でした。

 

(他にはハイドン、シューマン、シューベルト、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲が聴けるようです。)

 

とても素晴らしい演奏でした。特に自在に歌うコルトーのピアノが素敵です。洒落ていてセンスが良くて隅から隅までうっとりするような音楽。その歌に絡むティボーのきらめくような美音。それらをしっかりと受けるカザルスの悠然とした構え。

 

この音源が録音されたのは1928年11月、とのこと。1928年というと現在93歳、今年の誕生日には94歳になる私の父が生まれた年です。(つまり93.5年くらい前の録音、と言う事ですね(笑)) それにしては多少のノイズは有るにしてもとても良好な録音だと思います。音楽を聴くのに全く不足は感じられません。

 

とても良い音楽鑑賞の時間になりました。続けてシューベルトにしようか、シューマンが先かな。もっともっと浸っていたい音楽、きっと聴ける物は皆聴いてしまいたくなると思います。

 

 

ベートーヴェン:大公トリオ、シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番

 

 

 

 

 

そえだ信「臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい」

「掃除機探偵の推理と冒険」に続きこちらもよろしくお願いします。

4編の倒叙ミステリーからなる連作中短編集。ユニークなキャラクターが魅力的です!

 

ツイッターに感想がよせられています!

 

「そえだ信「臼月トウコは援護りたい」面白かった。 被疑者の無実を証明しようと証言を剃ればするほど、被疑者のアリバイを崩していくキャラクターにまつわる、すっきりするミステリ短編集!」

 

「掃除機探偵面白かったので購入。 完璧なアリバイを用意して犯行に及んだ犯人たち。雇ったばかりの臼月トウコの援護によって追い込まれていく連作倒叙ミステリ。 風変わりのキャラと独創的なトリックの面白さが際立っていて、楽しめました。」

 

「「臼月トウコは擁護りたい」、読了!倒叙モノの醍醐味の一つに犯人の焦燥感があると思うのですが、本作はこれが思う存分に楽しめて良いですね。使えないバイトとして犯人の目の前に出現する上に、自分の犯罪の弱点はきっちり刺してきて、クビだ!!!にいたる様式美が好き。ドラマにも向くのでは?」

 

「『臼月トウコは擁護りたい』読んだぜ。 北海道(主に札幌)を舞台にした連作倒叙。犯人が上手く警察の追及を避けられたかな、ってところにふらりと「そうですよーこの人が犯人なワケないじゃないですかー」と加勢しに来たかと思ったらスーパー余計なことを言って急転直下事件を解決しちゃう臼月さんは」

 

 

こちらで第一話全文無料で読めます。

 

 

 

 

 

 

臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

 

 

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掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

解説者は、辻真先さん。とても素敵な解説でした。ぜひご一読下さい。

 

 

 

 

 

そえだ信、いよいよ国際的作家に?(笑)

 

タイの次は、台湾、でした。