2022/05/22

2022年 明治安田生命J2リーグ 第17節 岡山戦

【岡山 1 − 0 大分】

ハゲの国・岡山、あっ違う!晴れの国・岡山に行ってきました。失礼失礼、タイプミスです、タイプミス。曇ってたけどな。ルヴァンカップの日程を消化しきって、これからようやく平等な条件でリーグ戦を戦えることになった大分トリニータ。怪我人が戻ってくるであろう6月からの反転攻勢を根拠も無く何となく信じている私としても、そろそろベンチメンバーに誰かが復帰してくるのではないのか、そんな期待感を持ちつつ新幹線に揺られて来ました。しかし予想に反して逆に怪我人、増えてしまったね・・・。逆境さんが近づいて来ている。




久々に行った岡山のシティライトスタジアム。少しずつ着実にクラブの規模を拡大し続けている岡山のイメージがあったのだけれども、さすがに全国のクラブ同様、コロナの影響で動員は減ってしまったか。それでもチームの上昇と共に動員も回復している方じゃないでしょうか。今シーズンのJ2ダークホースになると予想していたのですが、ダークホース以上に活躍中。

大分のサポーターも多く訪れていたスタジアム。1人1旗持ってたんじゃないかというくらいに青かった。この日のスタメンはシーズン当初に採用していた幻の4-3-3っぽかったんだけれども、インサイドハーフが野村1人、トップ下のようなポジションで1トップの呉屋と縦関係っぽい位置取りで、ボランチを下田と小林裕紀2名にした形で並べた方がしっくりくるかなぁという印象。シーズン当初の4-3-3とは中盤の構成が逆三角形になっている形と言うか。新しい4-3-3の印象。ボール保持時は小林裕紀が降りて両サイドバックが上がるので3-1-6になるし、守備時は4-4-2にもなる。この可変4-3-3の運用はハマっていた。内容自体は今シーズンベストと言っても良いくらいのバランスの良さだった。バランスは良かったのよ、あの頃の4-3-3よりも井上健太と藤本が自信を得て頼もしかった。両ワイドから仕掛ける姿勢は素晴らしかった。



ベンチメンバーには水曜日のルヴァンカップで得点したサムエルと渡邉新太、良い動きをしていた屋敷や弓場が入った。水曜日にブログで羽田行方不明と書いてしまったのですが、こんなブログをちゃんと読んでくれている読者がいるようで、匿名の読者が優しくコメントで鹿島戦でのレッドカードを教えてくれまして、羽田はルヴァンカップでの出場停止でリーグ戦に回っていただけでした。それで三竿が入っていたんだ。忘れてました。しかしその羽田、結局リーグ戦のベンチに入れなかったのは残念。俺は待ってる。俺は待ってるぞ。

対する岡山。我が軍と色々と因縁の多い木山監督を招聘。京都からヨルディバイスを、ガンバからチアゴアウベスを、栃木から柳と質の良い補強が出来た。4-2-3-1を運用中。基本はヨルディバイスと柳のCBを中心とした堅い守備をベースにチアゴアウベスにドリブルで走らせるカウンター、ミッチェルデュークらの高さを活かしたクロス・セットプレーを得点源とする印象。J2の戦い方を熟知した木山監督らしいチーム作り。ただ木山監督、一度も昇格させていないのでクラブも監督もJ1昇格が悲願となる。編成としては合致している印象。ただ飛び抜けた戦力では無いのでまだダークホース的なクラブだと分析してます。ヨルディバイスと柳のキックオフルーティンは男臭かったです。


試合内容自体はトリニータの方が良かった。高畑奎汰が序盤に痛んで交代するというアクシデントがあったけれども、代わりに入った上夷も遜色なく、ボールを保持してゲームを優位に進められていたと思います。守備時4-4のブロックを築く形の岡山の守備を破り切れず、決定機は作れど決め切れないという内容。井上健太のスピード、藤本のボール奪取とドリブルと、両ワイドは良い仕事をしていたとは思うんだけれども、決定的な部分ではあと少し、あと少しだけ足りなかった。クロスの質、仕掛けの質、あと少しが足りなかった。







後半に入ると両チーム体力の消耗が目立ち、選手交代を繰り返したけれども、どんどんと体育の授業みたいなサッカーに変貌していった。肉弾戦に持ち込まれると技術も戦術も年俸もへったくれもなく、リスクをとって走る体力があった方が上回ってしまう。失点はそんな感じでした。ゲームを通じて優位に進められていたのに、先に得点出来なかったことが全てでしょうか。惜しいシーンは多々あって、ゴールの枠にシュートを飛ばせず、守備網を破れなかった。惜しかった。サムエルの独走とか、遂に体脂肪が燃え切った感が出ていた。




上位を伺う上で、大切な試合を落としたのは確か。サムエルが押し込んだゴール未遂は現地で観る限りはファウルだったのかな?という雰囲気でしたが、改めてダイジェストで観る限り先にGKがファンブルしてキャッチできていなかったのでゴールとして認められていても良かったんじゃないか、という印象に変わりました。残念。

かなり気合を入れて連敗阻止、上位進出のために全力を出したものの及ばず。悔しい敗戦で、勝ち点84を目指しているチームとしては不甲斐無い結果です。内容と結果はアンバランス。試合内容の質は悪くなく、惜しい試合でした。勝たせてあげられなかった。怪我人が多すぎるけれども、次の試合は水曜日にやってきてしまう。今日の試合内容を継続しつつ、ターンオーバー出来るメンバーがいるのかどうか。選手層は厚かったはずなのに、メンバー不足に陥ってしまう可能性がある。せっかく主力になりそうな雰囲気のあった若手達も故障を抱えてしまい、もう打つ手が少ない。逆境さんが来てしまうのか。チームで、クラブで、サポートで、バラバラにならずに乗り越えたい。夏を前にここまで苦しくなるとは。早くも正念場、でもブレずに継続して欲しい。伸びしろと勢いをもう一度もたらすメンバーの復帰に望みを持ちたい。



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