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読書の森

大久保利通という人

お明治維新について、私は個性的人物が次々と登場して、波瀾万丈の日々を送る、夢のあった時代、という印象を長い事持ってました。
しかし、非情な時代であった事は確かです。有為の人物が多数、無残に暗殺されてます。
その代表的な一人が坂本龍馬でした。

維新前後、数多くの優れた人物が暴徒に襲われて命を落としてます。
大久保利通もその1人です。


以前書評で紹介した半藤一利の本。半藤先生、大久保利通のアンチファンみたいです。

半藤一利は勝海舟をベタぼめしてます。
勝海舟はさっぱりして男気があって、歯切れ良くて情がある方だったようです。


大久保利通の写真が西郷隆盛と並んで載ってます。
見るからに豪放磊落な西郷どんに比べて、大久保は細心で冷静沈着、対照的です。

二人は幼い頃からの知り合い、とても仲良しだったそうです。
しかし、韓国出兵について主戦派の西郷は大久保に論破されて野に下ってしまいました。
懐の大きい西郷に不平士族の人気が集まって反乱が起き(西南戦争)、彼は悲劇的な死を遂げます。



大久保利通は多くの不平士族を処刑して、自分の地位を固めてます。
そこから、権力や名誉ばかり追う冷たい利己主義者というイメージがあったのですね。

ところが、彼はとても真面目でかつ自分の財産には恬淡としてたそうです。
お国の為に寄付をし過ぎて死んだ後その借金が残ったとか。

頭が非常に良く、無表情かつ無口、それでいて論戦には必ず勝つ、一見冷酷に見えた事は確からしい。ただし、この人のおかげで今日の日本の官僚制度が確立したそうです。

実は彼は胃弱の為か武道は全くダメだった、その為もっぱら精密な制度作りに励めたのでしょう。皮肉にも馬車の中で、亡くなった西郷の手紙を取り出して涙を流していた瞬間、暴漢が襲ったとか。

人は一見では判断できぬものです。
なお、彼の子孫は多士済々で、現在も活躍中の大物政治家の方は(ネット検索すると出てました)大久保利通の曾孫に当たるそうですよ。

珍しくいちじくをいただきました。

昔田舎の庭で採れ放題だったのですが、結構高級?な果物となりました。
久しぶりの美味しさは格別でした❣️


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