漢方はり医会にお招きいただきました

数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。

漢方はり医会(https://www.kanpouhariikai.com/)さまの本部研修会に当会代表葛野玄庵を招聘していただきましたので、その報告をさせていただきます。

脉診流”子午鍼法”の実際―脉診流「気鍼医術」の一角をなす鍼法―
開催日 :2021/10/10(日)
開催場所:中野サンプラザ

  1. 最近の臨床より〜コロナ関連の心虚肺腎実証の多さの解説
  2. 六十九難本治法につなげるための子午鍼法
  3. 子午拮抗経絡の説明と実例解説
  4. NSと奇経鍼法の基本
  5. 同側子午について
  6. 押手の重要性
  7. 脉締、良脉とは

講義の目標として

  1. 子午鍼法
  2. 標治法(督脈処置)
  3. 鍼の深度

この3つを獲得していただくことを目指しました。

モデル治療その1

右足首を骨折後、痛みが取れないという症状に対し、経絡をいくつか探った後子午でほとんど痛みが取れ足首の可動域も増えました。

全員に脉をみていただくわけにいかず、空中検脉を提言したところ、最初は「そんなことができるのか」と懐疑的でいらっしゃった方にもすぐに脉の変化を感じていただけるようになりました。

督脈処置に必須の後方検脉、こちらも鍼の深度を決めるのに必須であることをすぐに納得していただけました。

モデル治療その2

お二人目は右手指が動きにくいという症状。弾発指とまではいきませんが、督脈病症の可能性が極大です。

まずは子午でほとんどの痛みは除去できました。

学生時代にかなり熱心にサッカーをされていたそうで、頸椎がダメージを受けていることは火を見るより明らか。

上大椎・大椎・下大椎と、胸椎への氣鍼が入念に施されました。

モデル治療その3

高血圧で高圧剤を服用されているとのこと。高血圧の原因は食生活と頚椎などのダメージ、この2つが関連していることがほとんどです。食生活はほぼ腎実となっています。まずは腹氣鍼診断®️からスタート。

駆け足の説明でしたが、難経六十九難に沿った診断で本治法に直結していることは脉の変化でお分かりいただけたことと思います。

本治法で腎実が除去できたことを確認、腹部が凹み、足の浮腫が取れたことからも明らかです。

座位にて高血圧の原因となっている頚椎の詰まりをとります。

以上、たいへん駆け足ではありましたが、子午鍼法から奇経鍼法、本治法、標治法としての督脈処置の説明を一通りさせていただきました。

時間足らずで押手の確認をさせていただけなかったのは痛恨です。

子午鍼法の治療力をより確実なものとする押手、ぜひまたの機会にお伝えしたいものです。

 

漢方はり医会の皆さま、この度はお招きいただきありがとうございました。

大切な研修のお時間を割いていただいた御厚情に深謝いたします。

氣鍼医術が皆様の臨床のお役に立てましたなら、それに勝る喜びはありません。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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