行政書士事務所で補助者経験を積んだ方が良いに決まってるが | 大阪の許認可&入管行政書士の備忘録的ブログ

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今日は行政書士の修行について。
先月に行政書士試験の合格発表がありました。

無事合格された方の中には、その足で登録する方も居られるかと。
また独立開業の成功率を高めるべく、行政書士事務所の求人を探す方も。

事務所で業務のやり方や営業方法をマスターしてから独立。
理想的な開業プランですね。

問題は実現可能性が高く無いことですね。
まず求人がない、あってもスペック勝負になる。

求人があっても独立前提だと採用は厳しいかなと。
雇用先の立場にたてば、仕事を教えて一通り覚えた瞬間に退職。
開業後は自分と同じ業務を同エリア、同じ営業方法で行う。

まあ…うん…
厳しいですね。

即独した人間の立場からすると、補助者経験は羨ましいと思う反面。
別に無くても良いかなとも思います。

行政書士は即独が前提の職業です。
本会の研修や先輩からのフォローが比較的に得やすいです。

大阪会の場合、建設業許可の窓口業務があります。
これに参加することで、建設業許可を実践で勉強できます。

また役所に質問することも可能です。
(ベテランでも役所にお伺いする事は普通にある)

手取足取りとはいかなくても、頑張れば何とかなる様に出来てます。
(最初の内は地獄かも知れないけど)



確かに即独は背中に嫌な汗をかきながらの仕事。

受任した後も喜びではなく、
「受けてしまったけど本当に大丈夫なのか…」
不安で圧し潰されそうになります。

クライアント様とのプレッシャーで磨かれていく。
私は行政書士をその様に解釈しています。

そんな地獄を潜り抜けて、行政書士の面の皮は厚くなります。
ゲームで言うと最低限の武器だけで進めるナイトメアモード。

その地獄を潜り抜ければ、即独でも何とか生き残れます。

生き残れれば、補助者経験は無くても何とかなると思えるように。
(生存バイアスの世界だな)

あと事務所での勤務経験が成功の最短ルートかと言うと…
補助者経験者でパッとしない方も居られます。

個人的な考えですが…
補助者の立場で、何処まで仕事を任せて貰えるかですね。

・シンプルな事務や書類の作成。
・書類提出のお使い
・顧客の対応は一切、任せて貰えず。

この様なパターンだと
実務経験は積めたとは言い難いかなと。
書類作成だけでも勉強になりますが…

行政書士で肝心なのは、顧客対応や役所との交渉。
もしくは営業に関するノウハウです。

あと所長の下で仕事をするのと、自分の名前での仕事はプレッシャーが段違い。


次に営業ノウハウに再現性が無い場合。
事務所に潜り込む理由は営業方法を覚える事。

人を雇うレベルの事務所だと、営業方法も確立しています。
行政書士業務にカスタマイズされた手法は勉強になります。

ただ…それが独立時に真似できるかは別問題です。

営業対象のレベルが高すぎたり。
(規模感のある企業など、個人事務所レベルではない)

所長の顔や人脈で集客していたり。
(これも一朝一夕で真似できない)

ネット集客だけど、HPや広告費が凄すぎて参考にならない。

ドラえもんで例えると、「出木杉君の自由研究」ですかね。
のび太君が夏休みの自由研究を、出木杉君に聞きに行ったエピソード。
立派過ぎて、参考にならないと言いながら帰るシーン。

そうで無くても事務所の営業方法は秘中の秘です。
いつ辞めてライバルになるか分からない人に開示しないと思います。

その様な事もあるので、補助者経験が有利とは限らないです。
有利に働くことの方が多いのは言うまでもないけども。

なんか最近、某有名行政書士がSNSでプロダクトローンチをしていましたね。
新規開業者の不安を煽るキャッチコピー。
無料で対談の聴講。

おそらく対談後は、ステップメールで教育。
ラストは高額のセミナーか講座?

彼らの言うレベルは、行政書士の基礎が出来上がってからの話。
実務能力がない段階だと…

今日はここまで。