ペロシ議長に聖体拝領禁止 サンフランシスコ大司教

サンフランシスコ大司教区Archdiocese of San Francisco) 聖マリア被昇天大聖堂

サンフランシスコのサルヴァトーレ・コルディレオーネ大司教は20日、ナンシー・ペロシ下院議長に対し、議長が中絶権を支持し続けているため聖体拝領を禁止する旨手紙で通告した。議長が女性の自身の身体への権利を尊重する1973年の最高裁のロウ対ウェイド判決を法律に成文化することを目ざすと表明したことに対し、大司教は懸念を表明する手紙を4月7日に送ったが議長からの返信はなかったという。今回の手紙で大司教は「私はここに、あなたが公に中絶の正当性を擁護することを否認し、懺悔の秘跡においてこの重大な罪の赦しを告白して受けるまで、聖餐式に出席してはならないこと、しようとしても聖餐式に入れないことを通知する」としている。この件でペロシ議長はコメントを控えているが、スコット・ウィーナー州上院議員は大司教の罷免を求める声明を発表した。

観光客に傷つけられたレッドウッドの森
高架歩道を設置して一般公開

北カリフォルニアのレッドウッドが観光客によって被害を受けたという。ジェデダイア・スミス・レッドウッド州立公園内のトレイルから外れた場所にあるレッドウッドの大木がソーシャルメディアで話題となり、観光客が殺到して本来のコースではないトレイルが切り拓かれた。これにより木の根が傷つけられたり、生態系に影響がでたりなどの被害があった。このため公園は付近を一旦閉鎖して新しい高架歩道を建設した。建設は生態系への影響を最小限に抑えるため、128トン近い建設資材や工具を手作業で運ばなければならなかったため作業には23,000時間以上を費やしたという。

コンドル12羽死亡の山火事
犯人に懲役24年の宣告

モントレー郡の裁判所は18日、2020年の山火事ビッグサー・ドラン火災で、絶滅危惧種カリフォルニアコンドル12羽が死亡し、消防士が重傷を負った事件の犯人の男に懲役24年の刑を宣告した。この火災は2020年8月18日にビッグサー付近で発生、12万5,000エーカーの森林に広がり、12羽のコンドルが死亡した。イワン・ゴメス容疑者はロス・パドレス国有林で違法にマリファナを栽培して山火事を起こしたとして逮捕されていた。ゴメスは、放火、車両への投石、コンドルの死亡に関わる11件の動物虐待など、16件の重罪で有罪判決を受けた。

すべては神の意志
女児殺害容疑の祖父語る

昨年9月3歳の女児がサンノゼの教会で悪魔祓いの儀式で死亡した事件で19日、容疑者である祖父と叔父が出廷した。母親もすでに逮捕されている。警察の調書によると、容疑者らは女児が夜中に泣き叫んで起きるので、悪魔が取り憑いていると信じ、悪霊を除去するために少なくとも7時間女児に暴行を加えたという。祖父と叔父は報道機関の取材で悪魔祓いの儀式が明らかになり逮捕された。祖父は女児の死は「神の意志」であり、悪魔祓いの結果ではないと主張している。また、「どんなに小さくても大きくてもすべては神の意志の中にある」とも語った。

ロデオ大会で牛逃亡
6人が負傷

レディングで20日、恒例のロデオのブルライディングイベントで牛がフェンスを飛び越えてアリーナから逃げ出し6人が負傷するという事故があった。牛はフェンスを飛び越え、観衆の中を走り抜け、競技場から約800メートル離れた橋の近くで捕らえられたという。この事故で5人が軽傷を負い、1人が入院した。「牛にぶっ飛ばされるのは経験だね」と負傷した高校生は語っている。「我々は、事故の影響を受け関係者すべての人々の最善を祈っている。ファンの安全は私たちの最優先事項であり、皆さんのサポートに感謝する」とレディング・ロデオ協会は述べている。

銃をギフトカードと交換
希望者殺到

サクラメント警察は21日、銃を50ドルのガソリン用ギフトカードと交換するイヴェントを行ったが、交換を希望する人が予想外に多く、用意したギフトカードは45分でなくなった。100人以上の人が合計134丁の銃をギフトカードと交換したという。イヴェントに参加した人は、銃を手放した主な理由として、銃器の経験や知識がないこと、合法性についての知識がないこと、安全に保管できないことをなど挙げた。サクラメント警察のキャシー・レスター署長は「私たちはコミュニティの安全性を高めるために革新的なアイデアを使い続けていくつもりだ」と語っている。

逮捕の警察官
別の性的暴行容疑も

先月、通報対応中に自慰行為をした疑いで起訴されているサンノゼ警察官は、昨年、性的暴行の捜査対象になっていたことがわかった。マシュー・ドミンゲス巡査は、家庭内暴力の通報に対応中母娘を含む一家に自分の体を露出した。メンロパーク在住の女性によると昨年5月のパーティーで巡査は女性の胸と太ももを触り、彼女がはねつけた後も触ろうとし続けたという。女性はサンノゼの独立警察監査人事務所に報告したが、告訴に至らなかったという。巡査は現在有給休職中だが、有罪になれば1年間の禁固刑と性犯罪者としての登録が義務づけられる可能性がある。