加州に非常事態宣言 バイデン大統領

ジョー・バイデン大統領は14日、相次ぐ暴風雨がすでに水浸しの地域に大洪水をもたらし、最大6フィートの降雪の恐れがあるとして、カリフォルニア州の大災害を宣言した。ホワイトハウスは声明で、大統領は「カリフォルニア州に大災害が存在すると宣言し、厳しい冬の嵐、洪水、地滑り、土砂崩れの影響を受けた地域の州、部族、地元の復興努力を補うために連邦政府の援助を命じた」と述べた。同州はこの3週間で、少なくとも19人が嵐に関連した原因で死亡した。また、全米気象局は重要な農業地域であるサリナス川下流域で「悲惨な洪水」が起こると予測している。連邦の支援には、仮設住宅や住宅修理のための補助金、保険に加入していない財産の損失を補うための低額融資、その他個人や事業主が災害の影響から回復するための制度が含まれる。

暴風雨で300件以上の地滑り
旱ばつと山火事の影響も

クリスマス以降、カリフォルニア州自然保護局の地滑りマッピングチームは、300以上の地滑りを記録している。長引く干ばつが事態をさらに悪化させている。カルガリー大学のダン・シューガー准教授は「地面が乾いていれば、水をたくさん吸収できるはずだと思うでしょう。でも、地面が乾きすぎると、実際には地面の透水性が低下するのです」と言う。さらに、山火事の影響で、土壌を保持する植物がほとんどない丘陵地が危険だという。地滑りマッピングチームを率いるジェレミー・ランカスターは、「最も被害を受けやすいのは、過去2~3年の間に焼失した丘陵地とその下にある地域です」と述べている。

リサイクル企業がサンノゼ市を提訴
リサイクル教育の契約不履行で損害

サンノゼのリサイクル企業が、サンノゼ市は住民がリサイクル容器に非リサイクルゴミを捨てるのを放置しているとして、市を訴えている。カリフォルニア・ウェイスト・ソリューションズ(CWS)は、サンタクララ上級裁判所に提出した訴訟の中で、市が適切なリサイクルに関する消費者教育キャンペーンを共同で展開するというCWSとの契約を履行せず、数百万ドルのコストが市ではなく同社に振り向けられたと主張している。同社によれば、リサイクル容器のゴミの58%が非リサイクル物質だという。その処理のために、市は同社に約3,400万ドルの損害を与えたと同社は主張している。

大学で人骨発見
UCバークレー

カリフォルニア大学バークレー校で10日、クラーク・カー・キャンパスの数年間使われていなかった建物から、人骨が発見されたと学校当局が発表した。死因はまだ未確定で、遺骨がどれくらいの期間、そこに置かれていたのかも不明。大学当局は、キャンパスコミュニティから誰も行方不明になったと報告されていないとしている。クラーク・カーは、キャンパスから6ブロックのところにある集合住宅とイベントスペース。今回の事件を受け大学は、学生寮のスタッフに連絡を取り、学生に学校のメンタルヘルスサービスを利用してサポートを受けるよう勧めている。

ゴースト・ガン20丁以上押収
オークランド

オークランド警察は10日、ブロードムア・ビューで発生した銃器の過失発射に関連して約24丁のゴースト・ガンを回押収した。オークランド警察パトロール隊はその地域で銃声を聞いたという通報にもとづいて付近を捜査中、ブロードムア・ビューの住宅から防護服を着た人物が出るのを目撃した。警官はさらにその住宅の私道で薬莢を発見したためこの人物を拘束し、住宅を捜索したところ、20丁以上の民間製アサルト・ライフルとハンドガン、ゴースト・ガンの製造に使われた機器を発見した。また、20個近くのマガジン、複数のテーザー銃、付属品の3Dプリンターも押収した。発砲による怪我人などはいなかった。昨年、オークランド警察は約1,400丁の銃器を回収したが、そのうちの約25%はゴースト・ガンだった。

高速道路で幼児射殺
容疑者逮捕

昨年、オークランドの高速道路で起きた幼児射殺事件で、容疑者のギャング3人が逮捕・起訴された。アラメダ郡地方検事が12日に発表した。起訴されたのはトレバー・グリーン、アイボリー・ビビンズ、ジョニー・ジャクソンの各容疑者。もう1人の容疑者は別の事件で死亡している。容疑者は昨年11月6日、オークランドの高速道路880号線を走行中ギャング抗争で発砲を繰り返した。その流れ弾が別の車に当り、乗っていた当時23カ月のジャスパー・ウーちゃんが死亡した。ジャスパーちゃんは母親の運転でサンフランシスコからフリーモントに帰る途中だった。

警官ゴースト・ガンで撃たれる
イースト・パロアルト

イーストパロアルト警察の警官が12日の夜遅く、停車させた車から逃げ出したオートマチック・ゴーストガンを持った容疑者に撃たれて負傷した。午後11時過ぎ、フォーダム通りとパデュー通り付近で、警官がウィリー・ワイリー容疑者を車両法違反で停車させた。容疑者は車から逃げたので警官が拘束しようとしたところ、容疑者が発砲した。警官は下半身を撃たれたが、命に別状はない。警官からの発砲はなかった。容疑者が使っていたのは、大容量マガジンを搭載したフルオートマチックに改造されたゴースト・ガンだった。州司法長官によると、2015年にカリフォルニア州の法執行機関が押収したゴースト・ガンは計26丁だったが、2021年には12,388丁だった。