明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2124)あらためて黒い雨訴訟勝利の意義を学ぼう(12月8日水曜日午後7時よりzoomにて)

2021年12月01日 14時30分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20211201 14:30 20220101 02:00改訂)

黒い雨裁判を深く取材してきた小山美砂記者の話を聞いてください!

黒い雨裁判をめぐるzoom企画を行います。
毎日新聞広島支局の小山美砂記者は、原告の方たちと深く交流しながら、この裁判を深く取材してきました。
その彼女に、この裁判のこと、取材過程で観てきたものをお聴きします。

★この講演はすでに終わりました。録画をご紹介しますのでご覧下さい。

 

主催は京都「被爆二世三世の会」と核兵器廃絶ネットワーク京都。守田がコーディネートを務めます。
12月8日(水)午後7時から。zoomにて。チラシではすでに参加申し込み切れとなっていますが、ぜひいまからでもお申し込みください。
https://forms.gle/ar9wm3csxmo9aVmS6

連絡先 京都府保険医協会(浜松) hamamatu@hokeni.jp

企画のFacebookページもご紹介しておきます。
https://fb.me/e/23CLGuPBk


隠された被曝の真実の一端が明らかにされた

いま日本社会の中で一番大きな問題は原発と核の問題です。
なぜ一番大きいのか。あらゆる社会問題の基盤である社会そのものの存続がかかっているからです。
原発は一つのサイトの事故だけで日本の半分を壊滅させうる危険性を宿しています。六ヶ所村の再処理工場の事故では日本どころか、北東アジア全体が大変な危機に陥る可能性があります。


福島原発事故時、最悪の場合半径170キロ圏内の強制移転、250キロ圏内の任意移転が必要と考えらえていた FNNより

にも関わらず危険を承知で原発を動かし続けているのは、自分たちだけが大儲けし、後の人々はどんな目にあってもいいという価値観をもった人々がいるからです。「原子力マフィア」の人々です。
ちなみに「原子力ムラ」と言われることがありますが、尊敬する小出裕章さんが「そんな生易しい人々ではありません。正しくマフィアと呼びましょう」とおっしゃられていたことに共感して僕も「原子力マフィア」と呼んでいます。
そして今、その原子力マフィアの人々は、次の核事故を想定し、その時に、あるいはその時までに人々を騙し、あらたな被曝を「受け入れさせる」ためのさまざまな策をめぐらしています。

もちろん被曝強制は今に始まったことではありません。広島・長崎での大量虐殺後、アメリカは被害実態を徹底して隠しました。そのもとで原水爆核実験を何度も行い、マーシャル諸島やネバタ砂漠の風下の人々などを猛烈に被曝させました。
大気中にばらまかれた放射性物質は地球全体を覆い、何度も降下してきました。それを考えれば私たちもみな核実験によるヒバクシャです。犯人はアメリカの他、旧ソ連・イギリス・フランス・中国、そして核保有国の全てです。
これに対して、原爆での大量虐殺後、75年もかけて勝訴を実現した黒い雨訴訟は、隠されてきた被曝の真実の一端を明るみに出したものです。画期的です。だからこそ、この裁判の意義を、みんなでおさえておく必要があります。


アメリカ軍がビキニ環礁で行った連続核実験、クロスロード作戦の中のベーカー実験
1946年7月25日 実験に使用された艦船が水柱に吸い上げられている この実験も膨大な放射性物質を撒き散らした


小山さんの話を通して原告の方たちに触れて下さい!

この画期的な判決を引き出したのは、黒い雨被爆者、原告団の方たちです。その多くの方が「福島の方たちのためにも」と頑張られたと聞いています。
いやこの努力は、福島原発事故の新ヒバクシャのみならず、他の多くの核被災者に明るい光をもたらすものです。実は私たちの誰もが被爆(被曝)していますから、これは私の、そしてあなたのためのものでもあります。
だからこそ、一審をより内容的に凌駕した二審勝訴判決が出たとき、田村憲久厚労大臣 (当時)は正直にこう語ったのです。

「(放射線に関する)他のいろいろな事象に影響する内容とすれば、われわれとしては容認しづらい面がある」・・・。
にもかかわらず国は、このまでは「菅政権が倒れるから」と判決を受け入れました。これは決定的です。この判決の意義をまだまだ隠されている原爆被害や、核実験、原爆事故被害にも適用させていく必要があります。


田村厚労相(当時)が政府の本音を吐露 東京新聞より

このためにもぜひ原告のみなさんの頑張りをシェアして欲しいです。
より身近に感じていただけるように、本年7月14日の高裁判決後の報告集会で、原告のみなさんが「頑張ろう」と声をあげている動画をご紹介しておきます。ぜひご覧下さい。

12月8日(水)午後7時、ぜひzoomでご参加下さい!

黒い雨訴訟 #広島高裁勝訴 #小山美砂 #京都被爆二世三世の会 #核兵器廃絶ネットワーク京都 #核実験 #原水爆禁止 #福島原発事故 #新ヒバクシャ #隠された被曝の真実

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