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【遊戯王】ヴェルテ・アナコンダ 禁止までの道のり【今までありがとう】

 くらくです。

 

 さて、先日新リミットレギュレーションの発表がなされましたが、ついに《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の禁止が決定してしまいました。

 

 正直、前回の改訂を見る限り、すぐに禁止になるとは一ミリも思っていなかったので、驚きを隠せませんでした。

 とはいえ、かなりお世話になったカードですので、アナコンダが産声をあげてから私たちとどう寄り添い、どう活躍していたか書いていきたいと思います。シャドール成分多めです。

マスターデュエルでは引き続き使えるので、そちらで運用する際の参考になれば……。

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アナコンダの強み

 まず、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の強みについて改めて。

 

 アナコンダの最大の強みは「事故軽減」だと思ってます。アナコンダがいるからこそ、本来事故になる手札から妥協展開まで持っていくことができます。事故りやすい融合デッキにおいて、これはかなりありがたいことですね。

 

 妨害を受け、本来やりたかった展開ができなかった場合に、妥協展開をする運用も強みです。単純にモンスターを2体並べられれば、アナコンダを出すことができ、デッキ融合を経由して1妨害構えられるのは偉いです。

 

 また、展開の最後にアナコンダを出し、デッキ融合により強力なモンスターを出すという動きも強いですね。デスフェニは基本的にこの運用が多かった印象です。

 

では次からはアナコンダ登場時から思い出を語っていきます。

 

アナコンダ発表時の最初の印象

 2019年10月17日、「イグニッション・アサルト」の発売から1週間ほどたったとき、アナコンダが発表されました。

 

 当時の印象としては

  1. 汎用リンク2としてはマーカーも効果も優秀で1~2枚は確保しておきたい
  2. 融合デッキにおいては使いどころは確実にあるし事故軽減に使えそう
  3. 捕食新規としては直前に出た新規と噛み合わず微妙

という感じでした。

 

 ただ、2.については「イグニッション・アサルト」で収録された《クロシープ》の方が展開補助等に優れていた印象があり、そちらの考察に力をさいていた記憶があります。

 

 この時点で感じていたアナコンダの強みは、モンスター2体から《超融合》が打て、《影依融合》が1ターンに2回打てるというところでした。

そしてこれは、現在も変わらないところで、唯一性があります。

 

当時の記事を見ると色々と感慨深いものがあります。

 

シャドールストラク新規発表後

 《影霊の翼 ウェンディ》がサイキックであることやその効果から「シャドール」の展開力が向上し、リンク2を出すことが難しくなくなりました。

 

 同時にリンク2の《シャドール・ネフィリム》の実用性も増したことから、モンスターを並べる手段を入れる理由が増え、選択肢を考えられるようになったのは良い傾向でした。

アナコンダはどちらかというと「事故を事故じゃなくないようにする」という場面で運用する流れになっていました。

 

 ただ《影光の聖選士》と《クロシープ》を用いた展開を考えるのが楽しく、アナコンダについてそこまで詰めれてなかった記憶があります。

 

ドラグーン・オブ・レッドアイズの登場

 やべえやつが出ました。モンスター2体並べたら耐性持ちの制圧モンスターが出ます。バーンのおまけ付き。

しかもこの段階では2枚並ぶ可能性あって大変でしたね。超融合ケアなんかもありましたね。

 

 効果の判明はアナコンダと同時期だった気がしますが、2020年に入るのを境に大ドラグーン時代が始まります。ドラグーンビートはアナコンダを複数枚採用するので、値段が偉いことになってましたね。

三戦、一滴が刷られたことにより、少しはなりを潜めますが、展開最後にアナコンダを作って最後にドラグーンが出てくることは少なくなかった印象です。そういえば《リンクロス》とかいうやべえやつもいましたね……。

 

円融魔術の登場

 墓地融合できる《円融魔術》の登場で、シャドールの展開パターンが増えました。ダブルミドラーシュの構えですね。これにより、アナコンダの価値がさらに上がりました。

 

 ここまではクロシープ展開に重きを置く場合は必須というわけでもなかったのですが、これにより必須レベルになったと思います。

 ドラグーンビートにおいても、ドラグーンが一枚やられたとしても墓地素材にによってもう一枚出すということが可能になり、さらに厄介な存在になっていました。ドラグーンが魔法使いなのがアカン。

 

新ルール施行

 新ルールが施行され、EXモンスターゾーンやリンクマーカーの先以外にEXモンスターを出せるようになりました。

後述するドラグーン対策のような捲りカードの登場と上記が合わさり、クロシープ展開にあまり旨みを感じられなくなったので、この辺りで「シャドール」におけるクロシープとアナコンダの上下関係は逆転していた気がします。(スロット的にどちらも採用可能でしたが……)

 

 また、11期最初の4月パックには「ファーニマル」新規が収録されており、こちらでもアナコンダは活躍していました。「ファーニマル」におけるアナコンダは、素の《融合》を落として効果を使うことが多く、割と健全な使い方をしていた気がします。

 

 

2020/10/01改定によりドラグーンが禁止に

 ドラグーンの禁止により、世間一般のアナコンダ需要が減りました。

依然、融合デッキを使う場合は頼りになる存在であり「シャドール」をはじめとした私のデッキでは活躍してくれてました。

 

サンアヴァロンの登場

 植物リンクテーマ「サンアヴァロン」の登場により、効果モンスター2体から作れる植物族リンク2というステータスに着目されていました。

混ぜ物をした場合、植物族に変換できるという点が偉く、効果以外で採用されている珍しい例ですね。

 

デスフェニの登場

 2021年7月に新たなアナコンダのお供が登場しました。《DーHEROデストロイフェニックスガイ》です。

ドラグーンより多少マシな融合素材で、半永久的に妨害を構えられるカードであり、これを出す融合魔法も素引きが弱くないという、個人的にはドラグーンより嫌な存在でした。

 あらゆるデッキでデスフェニセットが採用され、罠デッキが死滅する事態になってましたね。同時期に流行った「勇者」ギミックにおいてトークンが生成されることから、それをアナコンダの素材に変換させるための《リンクスパイダー》が採用されているデッキも多く見られました。

 

 私もデスフェニ要素を入れた「D相剣」を使っており、妥協展開が強く、デスフェニが墓地へ行くとエクレシアを回収できる点が結構気に入っていました。

 

ガーディアンキマイラの登場

 汎用融合カード《ガーディアン・キマイラ》が登場しましたが、その効果が「魔法カードの効果で融合召喚された場合」という露骨にアナコンダを意識した効果でした。

 素の「融合」に意味を持たせるカードなのが良いですよね。この効果を見た時「これからもこんな感じでアナコンダ意識して融合カード刷るのかなぁ……」と感じていました。

 

烙印ストラク発売とフュージョンデステニーの禁止

 《烙印融合》という3枚つめるおろまいみたいなカードが登場し、ついにアナコンダも終わったかな〜と思いましたが、実際使ってみるとアナコンダとのシナジーはそこまでなく、これが起因して禁止になることはないんじゃないかなと感じていました。

妥協展開として、ミラジェイド単騎する際にアナコンダが使われることもあり、やはり「事故軽減」要因として使われることが多かった印象です。

 

 加えて、《フュージョン・デステニー》が禁止となり、デスフェニセットを安易に採用することができなくなったため、「もうアナコンダは聖域入ったかな」と感じていました。

 

 

 

まあ、3ヶ月後に死ぬんですけど……。

 

捕食植物新規の登場

 待望の「捕食植物」が登場しました。アナコンダ的にはそこまで影響はないと思われがちですが、《捕食植物アンブロメリドゥス》の素材指定が捕食×2なので「捕食植物」ネームを欲する場面が多くなりました。

混ぜ物をする場合、適当な2体でアナコンダを作り、アンブロの素材にするということは意外とやることがあります。《捕食接ぎ木》をサーチすればそのまま蘇生もできますし、「捕食にアナコンダは必要ない」ということはなかった気がします。まあ、あったら便利くらいですけど……。

 

 

そして、伝説へ……。

 

 

未来へ

アナコンダを見て徐倫

これがアナコンダの「魂」……これが アナコンダの「知性」……

アナコンダは生きていた これがアナコンダなの

さよならを言うアナコンダなのよ

 

捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》、色々悪さもしましたが良いカードでした。

効果が効果なので、おそらくもうエラッタなしでは帰ってこないでしょう。アナコンダのおかげで勝てた試合は多くて、今までだったら事故だった手札をなんとか動ける手札にしてくれる存在でした。

 

シャドール」的には相当痛手でして、現環境で戦っていくのもきついのにさらにきつくなったという印象です。

まあ今まで何度も勝たせてもらったカードですし、これからも大切にしたいですね。

アナコンダありがとう!!これからはマスターデュエルでよろしく!!