「難しい」と「面倒くさい」は、いずれも負の感情です。

そして、勉強嫌いな中学生ならば勉強について、この2つの感情を持ったことのない子はいないはず。

 

人にとってこのような負の感情はあまり良いものではないのですが、実は「難しい」と「面倒くさい」では中学生の勉強においてまったく別の結果が生まれる言葉なのです。

 

結論から言えば「難しい」は成績を下げる言葉で「面倒くさい」は成績を上げる言葉です。

 

もちろん使い方次第でいずれもダメな言葉になりますけどね。

「難しい」と「面倒くさい」

あなたは(あるいはあなたのお子様は)勉強が難しいと思いますか?

勉強をするのは面倒くさいですか?

勉強は難しいと思うな!?

勉強が嫌いな子や勉強で良い成績が取れない子は、「勉強が難しい」と言うことが多いです。

ですが、それは間違いです。言葉を変えて言い直すならば、

 

勉強が難しいと思うからこそ、勉強が難しくなってしまうのです。

 

勉強が難しいなんて思うからこそ、より一層勉強を難しくしてしまっているのです。

まず間違いなく、勉強が難しいと言う中学生にこんな質問をしてみると答えは同じです。

 

「毎日勉強を頑張ってやっているの?」

 

この質問にたいしての答えはまず間違いなく「やっていない」です。

こういうのを難しいと言うのでしょうか?

 

やっていないことができないのは当たり前なのではないですか?

 

つまり、勉強をしていないから勉強がわからない状態を「難しい」と表現しているわけですね。

そして、この「難しい」という言葉はクセモノで、難しいと言ったり、思ったりすることで「勉強は仮に自分が頑張ってもできないくらいに難しいもの」という自己暗示を自分の脳にたいしてしているのと同じです。

 

難しいと思うから難しいんです。

 

考えてもみて下さい。

小学校と中学校は義務教育です。

 

義務教育ということは、教育を受ける義務があるということですね。

中学校の勉強は「やったほうが良い」ではなく法律で「やらねばならないこと」と決められたものです。

 

もっとも法的には勉強をしなくても、中学校にさえ行けば勉強をやったことにしてくれますが。

 

しかし、義務として勉強をしなくてはならない勉強が、頑張ってもできないほどに難しいはずがありません。

 

ところが、一部の大人(教師や親など)が勉強ができる子を「頭がいい」なんて表現するので、ほとんどの中学生は中学校の勉強は頭の良い子ならばできる難しいものと洗脳されているような状態になってしまっています。

ましてその状態で自分から勉強を難しいと思えば、自分で自分自身を勉強は難しいものだと洗脳してしまいます。

 

ハッキリ言います。

中学校の勉強は難しいのではなく、やれば誰でもできます。難しくはありません。

勉強ができない、あるいは良い成績が取れないのは、ただ単に勉強をしていないからにすぎません。

 

「勉強ができない=難しいから」ではなく、「勉強ができない=まだ勉強ができるだけ勉強をしていないだけ」です。

 

もし中学生の勉強がそんなに難しいものであったならば、小学生の頃に散々教師から「お前は人よりもバカなんだ」と言われてきた私にできるはずがないではないですか。

人よりもバカだから人の何倍も勉強をしなければダメだと言われた私でさえ、中学3年生では学年順位が1位になれたのが中学校の勉強ですから、難しくはありません。

 

ですので、一番重要なことは勉強を難しくしているのは難しいと思う自分自身であることに気付くことです。

そして、今後は勉強が難しいとは思わないようにすることが大切です。

難しいと思ってしまうのは、その程度しかまだやっていないからです。やれば難しくないことがわかります。

それを知っておくだけで、勉強を無駄に難しくしてしまわずにすみます。

これ、意外と非常に重要です。

勉強をするのは面倒くさいと思うのは良いこと!?

私もそうでしたが、ほとんどの中学生にとっては勉強は嫌いであると同時に勉強をするのは面倒くさいことです。

だから、難しいという言葉と同じように、面倒くさいと思わないようにしたほうが良いのかというと実はそうでもありません。

 

もちろん、勉強は面倒くさい。だから勉強しない。で終わってしまっては勉強はできるようになりません。

 

では、どうすれば良いのか?

ほとんどの中学生は勉強が嫌いです。そして勉強をすることを面倒くさいと思っています。

 

それならば、勉強をしなくても成績が上がる方法を自分で考えれば良いではないですか。

 

私はそう思って無い頭を使って考えた結果、私なりの勉強法を考えて成績が上がったわけです。

その中で非常に大きく時間短縮に貢献してくれたのが記憶力を鍛えることです。

 

記憶力を鍛える方法については既にお伝えした通りですが、実はそれとは別に私は途中からあることをしました。

 

ですので、まずは先にお伝えした方法で記憶力(言葉を変えれば思い出す力)を鍛えて欲しいのですが、この時期(この記事を書いているのは9月24日です)の中学3年生になると鍛えること自体は難しくなくとも、鍛えることに時間のかかる記憶力の強化はひとつの問題点になってしまいます。

 

なので、私が以前にお伝えした記憶力を鍛える方法を既に取り入れてやっている人や現在の中学3年生は即効性を期待できる今回お伝えする方法も取り入れてみて下さい。

 

私も元々は先にお伝えした方法で記憶力を鍛えていました。

しかし、ある時ふと思ったのです。

 

学校で授業を受けていると「ここが重要」とか「これを覚えろ」と言われて、その重要なところを家で勉強をして覚えていたわけですが、そもそも勉強が嫌いで面倒くさいのに、なんで家でまた覚えなきゃならないんだ、と。

 

だったら、家で勉強しなくてもいいように授業でその場で覚えてしまえばいいじゃん!

 

「それができないから苦労しているんだよ!」という怒りのご意見を頂きそうな発言ですが、実際に私もそうは思ってもそうそう上手くはいきませんでした。

そんなことができるなら元々勉強で苦労しているはずもありませんからね。

 

ですが、私は家で勉強をすることが面倒でしたし、嫌いな勉強で何度も同じことをするのは面倒くさいことこの上ないので、その面倒くさいことをやりたくない一心で、その場で覚えてしまうことを目指しました。

 

ここが私は自分がバカで良かったと思うことの1つです。

 

ふつうの子ならば、私と同じことを考えたとしても「それができれば最初から勉強できているよ。そんなの無理に決まっている」と気付いてしまいます。

ところが、私は「いいこと考えた。ナイス!」と単純に思ってしまったわけですよ。

 

で、やってみたらすぐには思い通りできなかったのですが、ある日突然できるようになってしまったのです。

 

バカだったからこそ、何の疑いも持たずにできると思ってやっていたらできてしまったわけですね。

そして、これは誰でもできます。

 

その証拠に、その後に中学生の子たちにこれを伝えてやらせてみたら、私と同じようにすぐには無理でもやがてできるようになるんですよ。

 

そもそも、勉強ができない子は勉強が嫌いです。勉強をすることが面倒だと思っています。

それにもかかわらず、なぜわざわざ家で復習をすることを前提にして授業を受けるの?

それって余計に面倒くさくない?

だったら、授業で必要なことは全部覚えてしまおうよ。

 

そう伝えるだけです。

 

考えてもみて下さい。

人よりもバカと言われた私にさえできたことですよ。ふつうの子なら誰でもできますよ。

これも伝えます。私よりも成績の良い子ならば確実にできるようになります。

 

ですが、これはやろうとしないと仮に成績の良い子でもできるようにはなりません。

 

ここが面白いところです。

そして、だからこそ、私が短期間の勉強で上位にいる生徒たちに逆転できた理由の1つでもあります。

その場で覚えることの理論的な話

成績の良い子や真面目な子に限って、家での勉強を面倒だと思っても真面目にやりますから、なおさらその場で覚えようとしません。

授業中に何をするかと言えば、重要な部分をノートに書いたり、重要部分を教科書にアンダーラインを引いたりマーカーでチェックをしておきます。

 

しかし、それは言葉を変えれば後からやることを前提にしていますから、その場で覚えてしまうことを無理にしてしまっています。

 

ところが、その場で覚えてしまおうと思うことは後からの勉強を前提にしていませんので、純粋にその場で記憶することに専念できます。

だからこそ、覚えることができるのです。

 

その場で覚えるためのコツは想起することです。

 

もちろん「想起」などという言葉は私が中学生の頃は知りませんでしたが、意味は頭の中で何度も繰り返し思い出すことです。

覚えたいこと(つまり重要なことや英単語や文章など)をその場で覚えようとして、すぐにその場で瞬時に頭の中で思い出します。

そして、授業中に何度も思い出すことを繰り返すわけです。

 

もちろん1回の授業で覚えることは1つだけではありませんから、徐々に数が増えていきますが、授業もずっと重要なことばかりを習うわけではなく、先生が言葉を変えて言い直すときや先生が冗談を言うとき、たいして重要ではない話をするときもありますので、そのような時を見計らって頭の中で覚えたことを何度も繰り返し思い出します。

このような癖をつけることで、必要なことのほとんどは(少なくとも80~90%は)その場で覚えられるようになります。

その際のモチベーションを維持するキーワードが「面倒くさい勉強を余分にやりたくない」です。

勉強を面倒くさいと思う気持ちも、このように使えば、成績をアップさせる原動力になりますよ。

 

ちなみに、私は社会人になってから資格試験を受けるにあたり、そのための講義があれば、その講義以外に勉強をしたことがありません。それでも受かりました。なぜなら必要なことはすべてその場で覚えたからです。

 

また、今から20年以上も昔、携帯電話が普及し始めた頃、その頃の携帯電話はメモリ機能が10人分くらいしかなかったですし、事務用電話にも多くのメモリ機能がなかったため、100人以上の携帯電話の番号を表にして、その都度その表を見ながら電話をかけたい人に電話していました。

 

それって凄く面倒くさいですよね。

 

しかし、それを面倒くさいと思った私は、面倒くさいと思ったからこそ、覚えようと思うこともないまま自然と100人以上の携帯電話の番号を覚えてしまいました。

私と同様の学歴のある人たちもできなかったことなので、私は記憶力が抜群だと言われましたが、なんのことはありません。はじまりは中学生時代に面倒くさいことが嫌でその場で覚える癖をつけてしまったことが活きただけです。

 

誰でもやろうと思えば意外と簡単に、そして意外と早くできることなので、やってみて下さい。

 

面倒くさい勉強をするくらいなら、その場で覚えようとしたほうが結果として楽ですよ。

 

そしてこれは、実は中学生だけでなく大人も意識して目指せばできるようになることです。

ただし、残念ながら私自身は大人になってから身につけたわけではありませんので、大人になってから身につけるようにアドバイスして出来た人の最高年齢は39歳でした。

なので40代、50代、あるいはそれ以上の年齢の方ができるようになるかどうかはわかりません。

脳科学の見地からは70代でも可能性はあるようですから、できるようになりたい方は試してみて下さい。

試してみて損はないと思います。