ひとり親セイカツ。

モラハラ夫・義理親との完全同居・別居生活を経て調停により離婚成立!

「元義父との本当のお別れ」と「今も心は縛られ続けている」という話

「元義父との本当のお別れ」と「今も心は縛られ続けている」という話

離婚から6年以上経っても、元義父に対する嫌いな気持ちを、今も忘れていない自分に正直引います。

 

すでに完全同居生活は、過去のものになっているはずなのに、人の気持ちって何かのタイミングで嫌な気持ちを思い出させることがあるようです。

 

自分が幸せに生きていくために、過去の気持ちなんてどうでもいいし、過去に置いてきたはずなのに、振り返る必要なんてないのになんでだろう・・・

 

元夫からの電話はロクな話はない

元夫から突然、電話がかかってきました。かれこれ3年以上電話なんてかかってきたことありませんでした。

 

緊急事態?と、思わす「通話ボタン」を押してしまいました。

 

すると、元夫が涙声で「父ちゃんが老衰でそんなに長くないんだ。明日病院に入院しちゃうから、もう会うことはできなくなると思う。だからお願いがあるのですが、娘ちゃんの声を聞かせてやりたいので、お願いできませんか?」

 

と、切羽詰まった様子でした。「自分が困った時だけ都合良く電話してくるなんて!」と思いつつ

 

「もうすぐ人が亡くなる」そう考えたとき、私の心が揺らぎました。

 

何年も会っていないのに、動画なんて送る必要なんてあるのか?

 

「この世から元義父がいなくなる」と考えたとき、同居生活時代は、色々あったけどお世話になったことには違いないので、迷ったけれど、娘に協力してもらい動画を送ることにしました。

 

娘は2歳半から、自分のおじいさんに会っていないし、おじいさんと住んでいた記憶も無くなっているようなので、とても複雑な気持ちだったようです。

 

「入院がんばってください!」と娘の頭の中で考えた、精一杯のメッセージを送りました。

 

大っ嫌いだったはずの義父が、まもなく亡くなると聞いて「ふーん」と思った気持ちと

「孫の成長した姿を見せないことで、お化けになって出てこられたらどうしようう・・・。恨まれる??怖い!」と変な気持ちになりました。

 

娘と動画を何度か取り直し、元夫に送りました。

 

何だろう?このモヤモヤした気持ち

元夫から、何かしら連絡が入ると、過去の嫌な気持ちがフラッシュバックします。

 

私は、過去を置いてきたはずなのに、嫌な気持ちに引きずられてしまうことがあるのです。

 

離婚して6年経っても、嫌な記憶、こころの痛みは、どうやらゼロになることはないようです。

 

そんな嫌な気持ちと向き合いつつ、毎日を過ごし、少しずつ人間として成長していくしかないのでしょうね。

 

動画を送ってから約1か月後、元夫からLINEが入り、元義父が亡くなった報告を受けました。88歳で亡くなったようです。

 

元義父との記憶は、「一緒の空間に居たくないほど、大っ嫌いな人」で終わっています。この世に居なくなっても、私の気持ちは、同居生活をしていた頃の気持ちと全く変っていませんでした。

 

大っ嫌いな元義父でしたが、安らかに天国で孫を見守ってもらえたらと思います。

 

元義父との本当のお別れ話でした。