ミーゼス著「自由への決断」をいますぐ読め!~格闘家の絶叫~
ミーゼス著「自由への決断」をいますぐ読め!~格闘家の絶叫~
昨年12月、ミニ勉強会で隣町に来られた吉田寛先生(公認会計士、千葉商科大学大学院会計ファイナンス研究科教授、公会計研究所所長、自由経済研究所所長)から、ミーゼスの日本人唯一人の弟子、村田稔雄先生の翻訳本「Economic Policy 自由への決断」を頂戴したことはブログで書いた。
ミーゼスが紡ぎだす縁
https://ameblo.jp/papadad/entry-12833855630.html
長らく入手困難であったというその翻訳書は、小生のFBFでもある戦略問題研究所の上山祐幸氏が底本を吉田先生に提供し、テキスト校正も上山氏が協力したもの。
さて、私は告白しなければならない。
その貴重な翻訳本を頂いたのは、ちょうど赤塚一範さん翻訳書「マルクス主義の正体~人類を破滅させる妄想体系」を読了したその日であった。
ゆえに、その勢いで、「自由への決断」も読む気満々であった・・・・のだが、恥ずかしながらまだ読んでいないのである。
そんな私に、「自由への決断」をいますぐ読め!と叱ってくれたのが、これまた不思議、
アメリカのUFC(総合格闘技)ファイターのレナト・モイカノ選手の試合後の勝利スピーチだったのである。
彼の勝利スピーチがXで世界中に拡散されたのであった。
https://x.com/LegendaryEnergy/status/1779299683455861196
彼は叫んだ。
「私はアメリカを愛し、憲法を愛し……銃を持ちたい。私は私有財産を愛している。言わせてくれ。自分の国のことを思うなら、ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスとオーストリア経済学派の6つの教えを読め」。
"If you care about your fucking country, read Ludwig von Mises and the six lessons of the Austrian economic school, motherfuckers."
自由主義研究所の学者はnoteでこうコメントした。
https://note.com/jfujimaru/n/n9e56c7fac458
~格闘技の選手が、自由主義のオーストリア学派経済学者ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスの名前を試合後のリングの上で出す、ということは、極めて異例です。よほど自由主義への思いがないと出ない言葉でしょう。
ちなみにUFCの多くのファンは共和党員で、トランプもよく見に行くそうです。~
~モイカノ選手が言う「6つの教え」とは、ミーゼスの著書『経済政策』のことで、これはミーゼスが1959年にアルゼンチンで学生に向けて行った講義を書き起こしたものです。
この本はブラジルでは"As Seis Lições"(「6つの教え」)というタイトルで出版されています。講義のタイトルが、資本主義、社会主義、介入主義、インフレ、外国投資、政治と思想の6つだったからです。モイカノ選手はブラジル出身ですので、このブラジル出版版を読んでいたのでしょう。
この本は日本では「自由への決断」というタイトルになっており、オンラインで無料PDFを読むことができます。~
http://www.catallaxy.jp/files/EconomicPolicy.pdf
モイカノ選手が、読め!と叫んだミーゼスの「自由への決断」は、まさに吉田先生から昨年末頂いた本であり、上山祐幸氏が底本を提供したものであるゆえ、「天の声」と受け止め、読むことを決意した次第である。
しかし、まさか、ブラジル生まれでアメリカで活躍する格闘家から「読め!」と勧められるとは、世界は狭いというか、奇縁を感じたのであります。
日本において本書を世に出された関係者の方々と、これまた奇縁がございますので、謹んで拝読させて頂きます。PDFで公開されてもおりますので、ご興味ある方は、モイカノ選手に一発食らうことを想像してお読み頂ければと存じます。
ああ無情
思想家内田樹氏とジャーナリスト西谷文和氏の会話に度肝を抜かれた。
ラスベガスを作ったのは、ニューヨーク・マフィアだった。
カジノって、ようは賭場(とば)
伝統的に博徒(ばくと)が仕切るところ。
さて、以前山口組壊滅作戦があった。
なんであんな急にいきなり暴対法(1992施行)で山口組を壊滅したのだろうか。
山口組壊滅した後、カジノが入ってきて、アメリカから博徒呼んでくるって話。
あれっ?
アメリカから博徒呼んでくる地ならしとして日本の博徒を一掃したのか。(なんと!)
これはアメリカの博徒から強い要請があったとなんのウラもありませんけど、おかしいと思っていた。
本来、日本で賭場やるんだったら、日本の博徒に仕切らせるってのが筋じゃないですか。
大阪カジノ万博は、日本の博徒が一掃され、アメリカの博徒の支配の橋頭保であるのだ。
これを足掛かりに、アメリカの某博徒だけに特別許可を出して、ゆくゆくはスマホでカジノを提供する腹だ。
大谷選手の通訳よろしく博打好きのおっさんが、スマホで博打を打つ。そして日本中で大量の日本人が大損する。アメリカの博徒は巨万の富を得る。日本の博徒はそのおこぼれにあずかれない。オリックス以外は。
スマホ・カジノの独占的巨万の富を考えれば、超軟弱地盤の上、カジノ万博で造られた夢洲のカジノ施設が地震で津波でつぶれても、もとは全然取れる算段。ヘノカッパ。独占的権利の橋頭保としての夢洲カジノなのだ。
アメリカ博徒の名を、MGMリゾーツ・インターナショナルと呼ぶのかどうか小生は知らないが。
やっぱり大阪博は、呪われている?
ちにみに、大川隆法総裁先生は、人格の陶冶の障害となるカジノに懐疑的否定的であられた。
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西谷文和 路上のラジオ 第178回 内田樹さん(思想家) 「学歴詐称、イスラエル、裏金、万博。全てがつながっている。」
https://youtu.be/ngNx3L4DQVI?si=sxpzedAHJrLgXhBD
日本妖怪探訪②
日本妖怪探訪②
もはや、嘘ついたもん勝ち!という人もいる。嘘は大きければ大きいほど覆すのにも巨大なエネルギーが必要となる。嘘を覆すために真実を語る者が、命を削ることになる。
すでに公選法の経歴詐称の時効3年は過ぎ、それ自体では罪に問われない。
小島敏郎氏は、今年の夏の都知事選に小池氏がカイロ大卒という経歴を使ったら刑事告発すると記者会見で発言した。
さて、いろいろ情報が交錯しているが、どうやら事実として確定できることは、カイロ大は、いつの時点が分からないが、「小池氏を卒業した事にした・・・」という事は、事実らしい。
ゆえに、小池都知事が「私はカイロ大を卒業しました。」という表現より、「カイロ大が私の卒業を認めている。」これ一点張りで一点突破を図ろうとしている。
へこにす記者たちが、「知事が、小島氏に相談したことは事実なのですか?」「知事がエジプト大使館に声明を出すようにお願いしたのは事実ですか?」と問われると、直接質問に答えることはせず、「大前提が違う。カイロ大が卒業を証明しているのです。証明できるのは大学だけ・・・。」こんな感じで、とにもかくにも一点突破を図ろうとしています。
おそらくカイロ大は、エジプト政府は、巨大な負債をかかえた台所事情もあり、メトロポリス大東京のトップであるVIPの卒業を政治的配慮からも認めたのであろうことは多くの識者が指摘しているところである。
だから、小池氏が、せめて「カイロ大が落第した私を卒業したことにしてくれました。」と言えば、まだ可愛いのだが。
どうやらこのあたりが真相のようである。
軍事独裁政権のエジプト相手に、へこにす地上波主要メディアは腰がひけているようである。ネットでは、お構いなし言いたい放題である。地上波メディアと、ネットメディアの乖離はますます激しくなりつつある。今や、広告費はネットの方が地上波より多い時代。地上波の信用は摩耗している。
それと、何より、今夏の都知事選、対抗馬が問題となる。有力な対抗馬が現れなければ、あるいは小池都知事3選という可能性はゼロではない。
さすれば、嘘ついたもん勝ち!はその通りになろう。
そもそもこの問題はずっとくすぶっていたのだが、決定的となったのは、石井妙子著「女帝」におけるエジプト時代のルームメイト北原百代さんの証言「彼女はカイロ大を卒業していない。落第して帰国した。嘘をついている。」からである。
意を決して告発した北原さんの一番のきっかけは、小池氏が、環境大臣になった時、天皇陛下から恭しく
認証された姿をテレビで見たことだったという。
天皇陛下の前で嘘をついている国務大臣が認証されている。これはとても許されない事と強く思ったという。80歳を過ぎている北原氏にとっては、天皇の存在は「神的」なものかもしれない。
北原氏の憤りは、神仏の前に嘘は許されまい。ましてや国務大臣の職務。
信仰者のはしくれの私にとっても、北原氏の憤りは、公憤、あるいは聖なる怒りとして重く共感するものであります。
地上の権力で、嘘をついたもん勝ちとなり、北原さんの告発は敗れ去ったとしても、恐るべきは「神仏」である。
一切の嘘は、神仏の前には通じない。
日本妖怪探訪「妖怪の目にも涙?」
日本妖怪探訪「妖怪の目にも涙?」
現在の肌感覚で、小池都知事がカイロ大学を正規に卒業していると信じている日本人は、果たして何%いるのだろうか。
ジャーナリスト、評論家、メディア界隈では、「誰一人信じているものはいない。」という。
都知事界隈は皆、嘘なんだろうなと思いつつ、それを許容し、とぼけ続けている、あるいは諦めている。
東京都記者クラブの「正義のジャーナリスト」の面々も、昨日の記者会見を見るに、へこにすの集まりである。
(へこにす=岐阜弁で腰抜け)
当該記者会見にオンラインで参加し、質問しても無視された佐藤章氏(元朝日新聞記者:ジャーナリスト)は、へこにす記者たちは、都知事に飼いならされているという。申し訳程度には学歴詐称の質問はあったが、いわば予定調和に終わった。
飼いならされるといえば、都知事が自ら推薦したお体が不自由な候補者の応援演説に行き、彼に水分を補給する図を見て、「餌付け」している図であると揶揄した識者もいた。一事が万事、こうなってしまうのは、お世話になった人を次から次に裏切ってのし上がってきた過去から、身から出た錆でございましょうか。
さて、次の女帝の犠牲者と目されているのが、この期間雲隠れしていたらしい樋口千代田区長である。現在の都知事の逃げ口上の文脈からすれば、「私の知らないところで、樋口が勝手に工作をしたのよ。私は全然知らなかったのよ。」と言うに違いないと巷間かまびすしい。
樋口千代田区長の運命や如何に?小池氏は樋口氏を果たして斬るのか。彼の将来のために、自らを犠牲にするのか。ゴシップ的興味ではある。
妖怪の目にも涙を、せめて期待したい。
女装家・考
女装家・考
さて、れいわ新選組から立候補したり、エキセントリックな行動で耳目を浴びた元東大教授で、女装家安冨歩(やすとみあゆみ)氏については、私は彼の著作を一冊も読んだことはないので、彼の政治思想を理解するものではありませんが、一月万冊の動画は時々見ている。
普段LGBTQに関して、保守的な立場で批判をしていますが、さはさりながら、かつて、血反吐吐くほど小泉進次郎が嫌いと本音をぶちまけたマツコ・デラックスさんのようなキャラクターの歯に衣着せぬ直截な発言には惹かれます。男性諸氏は、「すまじきものは宮仕え」ではありませんが、宮仕えの悲しき性、忖度の塊、言うべきことが言えない。
しかし、今回の東京15区補選の飯山あかり氏などを見れば、女性の方が、下手な男性より破壊力のある既成権力への忖度ゼロの歯に衣着せぬ発言に多くの有権者はカタルシスを感じている。(私は、政策的に全て飯山氏に賛同するのではありませんが、突破力、破壊力という観点から書いています。)
このような文脈で、男性一般に見られる宮仕えの悲しき性(忖度の塊)を、女装によって克服しているのではないかと、安富氏などを見ていると感じるのである。村社会における圧倒的同調圧力を、女装によって外見的にまず突破する、そして精神的にも突破する構造が、このようなインテリ層にはあるのかもしれない。
ひょっとして、人より繊細な魂(女性的)が、女装により、やっと自己表現できる構造、そんなものがあるのかな。
さて、安富さんが面白いことを言っていた。
最近、何に一番驚いたかと言えば、
国民が、自民党の裏金問題で怒ったこと。らしい。
???
ええ?
日本の皆さんは、彼らが裏金をもらっていないなんて思っていたの???信じられん?というわけだ。
うそでしょ?
政治資金パーティーで2万円支払った人に言わせると、応援しているんだから、そのお金が何に使われようと、極端な話、支援者の接待でキャバクラで使われようが全然かまわんというような声も聴く。
安富氏がいいたいことは、国民の怒りも真実の実態があるわけではなく、「演出されたもの」であるというわけだ。実態のない怒りであると。今回は、東京地検から始まった。この奥には、アメリカ様の安倍派潰しの指令があったのではないかというようなことをいう識者もいる。
裏金への怒りも「実態」のない意図的に作られたものであると。
敷衍して安富氏はアイドル論にも及ぶ。
かつてのスターには、実があった。
子供のころから天才的歌唱力があるとか、そういった実があって、やがて大衆の支持を受けてスターとなっていく。実がスターの座という実を作る。
しかし、安富氏は、最近のアイドルについて、最初から「アイドル」という設定がなされ、メディアを動員して、作り上げられていく・・・というわけだ。虚の上に、虚像が作り上げられていくと。
さらに政治家に転ずれば、政治家田中角栄が、ロッキード事件で逮捕されてから、中選挙区最高の22万票を獲得して当選したのは、田中角栄氏の政治家としての「実」があったからだという。
その点、小池都知事は、「虚」の上にマスメディアの共犯により、強大な「虚像」が作り上げられた存在であるというのだ。
その虚像があまりに大きい故、学歴詐称という「実」も「虚」になってしまうほどなのだと。
虚が実を蹴散らすのが、現代であったのだと。
ところが、昨年来、ジャニーズの虚、宝塚の虚、大物芸能人の虚、自民党の虚、そして小池都知事の虚が、虚のままで栄華を誇ることができなくなりつつある。
まあ、私的には、私が20代であった頃から若者に「イミテーションの光」を求めることを戒め、底光りのする「本物の光」を地道な、亀の如き一歩一歩で修練しなさいと大川総裁先生にご指導いただいてきた身からすれば、女装という力を借りずとも、虚を排除し、実、正論を吐露する勇気は頂いたはずであると信じている。