イスラエル人はまた、主の目の前に悪を行ったので、
主は40年間、彼らをペリシテ人の手に渡された。
(士師記 13章1節)
しろあです。
先月お話ししたように、怪力サムソンの話を詳しめにやっていきたいと思います。
まず背景として冒頭にあるように、イスラエルの神は、度重なるイスラエルの不義不埒により、
こらっ! もう知らないっ! とイスラエルを見捨てたのでした。
しかしそこに希望の子、サムソンを神は与えます。
だから心から見放したわけじゃなかったのですね。
マノアという男がいて、その妻は子供を産めない ”不妊の女” とみられていた。
そこに神の使いがやってきて「男の子を産むだろう」と予言される。
そして「その子の頭にカミソリをあててはならない。神へのナジル人だからだ。彼はイスラエルをペリシテ人から救い始める」と予言する。そのほか「強いお酒を飲んではいけない」などの注意を受ける。
それをマノアとその妻は信じた。
やがてサムソンが生まれ、彼はすくすく大きくなり、多少大きくなりすぎながら成長し、神に祝福されるのである。
そんなサムソン、旅に出る。
ティムナという場所へ行き、そこでペリシテ人の娘と出会い恋をする。
純粋なサムソンは両親に「この子と結婚したい」というが、現状イスラエルの敵、
というか支配者側であるペリシテ人ということで反対。
でもサムソンは諦めません。
実はサムソンがティムナの娘に恋をするのは、イスラエルがペリシテ人から解放されるための神の計画。
つまりサムソンは素直に神のシナリオ通りに動いていたのである!
聖書読んでると分かるんですけど、意外と神のいうことを聞かないのがイスラエル人(人間)ですので、
だからこそ神が怒ってペリシテ人の支配下に一時イスラエルを置いたわけで、
そんな中神の思い通りにきちんと行動するサムソンはアブラハムやノアやモーセのような、
神に近い人だったのでしょうね。言葉を変えれば信仰深い人ってことでしょうか。
サムソン、ティムナへ娘を迎えに行く。
サムソンがぶどう畑にやってきたとき、そこでライオンに遭遇!
襲われるがサムソンは持ち前の怪力で、素手で引き裂き、やっつけるのだった。
そして娘と無事に再開。娘を家に連れて帰る途中、例のぶどう畑で不思議なものを見る。
なんと殺したライオンの体内にミツバチが群がっており、そこに蜂蜜があった。
それを手に入れたサムソンは食べながら帰る。
そして家に着くと、みんなにお土産として振舞うのであった。
ライオンを引き裂くなんて、ヘラクレスみたいですよね。
サムソンがいかに強いか、怪力エピソードです。
その体内から蜂蜜が見つかるなど、不思議な話も出てきましたが、
このエピソードが意外にも大きな波乱を生んでいきます。
つづく!