福島の除染土 再生利用実証事業を埼玉 所沢でも計画 環境省
福島県内の除染で出た土を再生利用できるかどうか確かめる実証事業を、環境省は埼玉県所沢市で行う計画を明らかにしました。福島県外で実証事業が計画されるのは初めてです。
東京電力・福島第一原子力発電所の事故のあと、中間貯蔵施設に運び込まれた福島県内の除染で出た土を、国は放射性物質の濃度が基準を下回れば、公共工事などで再生利用する方針で、これまでに福島県内で盛り土への利用や、農地で野菜を試験的に栽培する実証事業が行われてきました。
この実証事業について、環境省は埼玉県所沢市にある国の施設「環境調査研修所」でも実施する計画を明らかにしました。
環境省によりますと、福島県外での実証事業の計画は初めてで、所内の芝生の広場に穴を掘って土を入れ芝生を養生する計画だということです。
環境省は今月16日に住民説明会を開く予定で、理解が得られれば年明けにも事業を開始したいとしています。
ほかにも実証事業を行う複数の場所を選定する方針で調整を進めているということです。
除染で出た土をめぐっては、2045年までに福島県外で最終処分することが法律で定められていますが、最終処分の見通しは立っていません。
所沢市「住民の理解得られることが大前提」
今回の発表を受けて所沢市は「除染土の再生利用は風評被害に苦しんでいる福島県だけでの問題ではなく、全国的に取り組まないといけない重要な課題だと認識している。できることは協力していきたいが、市民の安心安全を確保し、住民の理解が得られることが、実施の大前提だ」と話しています。
市によりますと、12月16日の住民説明会には、実証事業が行われる国の施設「環境調査研修所」の周辺の住民を対象としていて、すでに自治会に対して周知しているということです。
★ウォッチャーズの感想(12/5道新記事のコメントと重複部分もありますが)
原発事故の除染で出た放射能に汚染された土壌のバラマキが始まり
まずは、所沢。あと新宿御苑やつくば市の環境研でも。
「住民の理解が得られることが、実施の大前提だ」
同じことを環境省は話しています。単なる枕詞です。
室蘭で止められなかったことの影響は大きいです(涙)
所沢市民はどう動くか。そして、これは他人事ではないですね。
実証実験というのは、
住民説明会のチラシを見ると「弥生町および並木町2丁目3番地の人に限る」
怒りを覚えます。
室蘭市のJESCOでの処理問題は、
室蘭市の両隣にある登別市、
定員も50名先着順というのも酷いです。
90人は参加していました。
「除染土の再生利用」という発想は、311原子力惨禍を生み出し
東電・政府の汚染責任を免責し、
放射性物質は集中して管理するという鉄則を変えてはならない。
民の声新聞が詳しく報じています。