心のレッスン~スピリチュアルな自分に出逢う | メンタルヘルス ~希望へ向かって~

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皆さん、こんにちは!

メンタルヘルスナビゲーターのK・HAMANOです(^^♪

 

今回は、ホリスティックマガジン2011より、心のレッスン

~スピリチュアルな自分に出逢う~

井上ウィマラ(高野山大学准教授)を抜粋して掲載させていただきます。

 

日本では、1970年代を境に、生と死が家族やそれを見守る地域から病院で管理されるようになりました。かつての地縁血縁社会では、主に僧侶や神父、シャーマンや長老たちが、その見守りの役割を担ってきました。近代医学の進展、あるいは社会構造の変化によって様変わりしてきた医療共同体において、受容すべき死や死別の悲しみを「誰が」「どのように」見守ることができるのか、その意味が今問われているように思います。スピリチュアルケアという言葉が先行する昨今、このような社会的背景を考慮する必要があります。

 

スピリチュアルケアとは

 

死や死別の悲しみ、苦しみだけがスピリチュアリティの発展ではなく、生涯における様々な場面でのスピリチュアルケアが必要と考えます。ケアする、ケアされること、それが人間の本質の一部なのだと思います。

そこで重要になってくるのが、ケアする自らの経験や体感とケアを受ける相手のバックグラウンドを含めてケアについて考えること、つまり「私だけではないし、あなただけでもない」という視座にたつことです。「共にいのちの光を輝かせられるような」道を探し出す営みとして捉えてほしいのです。

 

世代間の問題と関係性

 

精神分析学者のユングが、まだ初期の研究でフロイトとともに親しい交流があった頃、世代間に伝達される感じ方、考え方、行動の仕方のパターンを布置(コンステレーション)と呼びました。

子どもは親の動作や話し方を真似し、やがて感情を込めるようになるわけですが、親の無意識的な情動的態度は、子どもの性格に深く影響を与えているのです。ユングの研究によれば、自由連想で語られる内容を、家族の構成員の間での類似性という面から分析すると、母・娘間に最も高い相関がみられました。母親と娘さんが似た話し方をされることは、現代でもよくある話ですね。いずれにしても、母子関係を軸に受け継がれるところの動作、身振り、考え方、感じ方は大きいといえます。

イギリスのボウルビィは、「母子関係の理論、1(愛着行動)」において、「乳幼児と母親との人間関係が、親密で、継続的で、しかも両者が満足と喜びに満たされたれているような状態が、精神衛生の根本である」と指摘しました。乳幼児期における、この「親密性

「継続性」「互恵性」を伴った母親の行動が、先ほどの布置(コンステレーション)を決定づける最大の要因であることは間違いありません。ボウルビィによれば、人が修羅場というような苦境に立たされた時、過去の自分が受けた体験が反復し、反対の仕方を規定すると言っています。実に強く、母子の関係性が子供の将来を左右しているとみているのです。

スピリチュアルケアの構造は、身体的ケアや社会的ケアは、明示的に言語化されたマニュアルによってコミュニケートする分野です。ところが、心理的ケアやその奥にあるスピリチュアルケアは、同じスキルを使っても、患者さんと医師・コメディカル・セラピストとの間で、全く違う結果が出てくることがあります。あるいは、違うスキルを使ったのに、結果は同じだということも少なくない。そうなると「どのスキルを使うか」よりも、その人がそのスキルを「どのように使うか」「使う人の存在がどのようなものか」が問われてきます。

 

見守り環境としてのスピリチュアリティ

 

私たちは人として生まれてきて、そして母親の息づかいを感じながら育てられてゆきます。母親の息づかいは子を守るいのちのゆりかごとしての呼吸になっています。そのお子さんを見守り、更に大きく見守るもう1つの視点というのが、私たち社会が必要としているスピリチュアルなケアや魂の問題です。見守りのハートに言葉を入れるとしたら何が適当でしょうか?神だとか仏、菩薩、最近の言葉ではサムシンググレートなんて言い方もありますよね。

何であってもいいのだけれども、愛憎こもごもすべてあっていいのだとする視点、生まれてくることも病気になることも死んでゆくことも健康に生き抜く力の一つであると思えるような視点を提供してくれるものは何かと考えることが、スピリチュアリティの窓を開くきっかけとなることでしょう。

 

死の間際の5つの仕事

 

人間の魂というのは死が近づくと、ある種の未解決な部分を解決しようと働き出す傾向があります。そのパターンを5つに分けてみます。①人生の意味を見出す②自分を許し、他人を許す③「ありがとう」と感謝の言葉を伝える④「愛してるよ、好きだよ」を言う、⑤さよならを告げる、の5つです。例としては「なぜ自分は生まれてきたのか」、「親の希望するように生きようとしてきた自分」など、小さなころにかけられた呪文を解いてみることなど。

スピリチュアルケアを行う上での要点は、自分を大切にできる、好きになれる程度にしか人をお世話することはできないということです。自分を大切にすることができる以上に人をケアしようとすると失敗することや燃え尽きてしまうことが多いのです。どれだけ自分を好きになれるか、大切にできるかを1つの指標として、自分に対して「大好きだよ」が言えて暖かい体験として思えるようになれば、それが様々な困難を乗り越えて対人援助を完遂する自分につながってゆく大切なポイントになるのだと思います。

 

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メンタルケアマッチングサイトこころの架け橋

 

「メンタルケアマッチングサイトこころの架け橋」では、スピリチュアルケアのスキルをもつスピリチュアルカウンセラーや、インナーチャイルドが原因で社会での人間関係にうまく適応できないない方へのスピリチュアリティなケアや、その母親からの相談を承るカウンセラーが在籍しています。

また人間の「生老病死」について深く考え、自分の生きる意味や「死」についての捉え方を受容し、また自分以外の誰かが死の間際に5つのパターンを呈するようになった時の見守り方などについて相談できるカウンセラーが在籍しています。

スピリチュアルにな自分に出逢うとき、上記の仕組みを学んでおくことによって霊性の向上につながり、健やかな身体と心の安寧につながります。

スピリチュアルというのは机上の空論ではなく、私たち人間にとって最も身近で、人の存在そのものをつかさどるキーパーソンとなる重要な要素です。

様々な悩みが解決しないとき、その根底にはあなたの魂(spirit)にその原因が隠されているのかもしれません。

あなたの魂にある根本原因を癒すことで問題の解決が図れるかもしれません。

あなたからの、御相談をお待ちしています。

 

 

メンタルヘルスナビーター  

         K・HAMANO