タイトル通りですが、とってもいいネタだったので、「課題発見力」を鍛えましょう!
これからの時代、与えられた課題をより早く正確にこなす力より、
課題そのものを見つけ出す力が求められます。詳しくはこちらをどうぞ↓
僕が、小学校で授業をするときに気を付けていることは、
「自分たちで授業のめあてを考えさせる」ことです。
大変、手間も時間もかかるので、研究授業などでは、基本的にNGを出されていたのですが、
算数の授業なら、その日の教科書の範囲を全員で音読して、
「今日はどんな学習ができそうですか?」と問いかけます。
初めは、全然できません。授業のめあてを先生に出されるやり方に慣れているからです。
誰も何も言わないときは、「はい、お隣同士、一分間話し合ってください。」と言って話し合わせます。
そして、ぽつぽつ出てきたキーワードをつなげてめあてを作っていきます。
例えば、「2桁×2桁の掛け算の仕方を考えよう。」という教科書の内容を読んで、
子供たちは「掛け算の仕方!」と言います!
そこですかさず、「『掛け算の仕方を』ですか?」、「『掛け算の仕方が』ですか?」と問いかけて続きの文を考えさせます。
「掛け算の仕方を考えよう。」という言葉が出せたら、一桁×一桁の計算を黒板に書いて
「この計算は前にやり方を考えたよね?」と確認します。
そこで子供たちは以前の学習との違いを考えて、「2桁」とか「10の位のある数字」などの言葉を出してきます。
ここまで、5分から長いときは10分ぐらいかかるので、演習の時間や問題の解き方に時間をかけたい先生方はNGを出すわけです。
でも、すでに、世の中では計算処理が速いだけや正確なだけなら、レジや計算機が闊歩してます。
人間の能力として単純に処理速度を上げるだけだと、機械にとって代わられてしまいます。
実際にそういう状況は空港の手荷物カウンターや、スーパーの無人レジなどで見かけますね。
人間にしかできないこととして、
「課題そのものを見つける力」が必要な時代になっていると考えているので、ここ数年続けてきました。
1カ月も続けると子供たちも慣れてきて、
算数のようなめあてを見つけやすい教科なら
家庭学習で教科書を読んで、
自分でめあてを立てて、
問題を解いて、
まとめまでやってくる子も現れます。
自分で課題を見つけることができれば、学習を自分で進めることができます。
このアドバンテージは校種が上がるほど有利にはたらくことでしょう。
というわけで、「課題発見力」を鍛えよう!でした。