以前から思っていたことですが、国語教科書のお話を幼稚園生ぐらいで読み聞かせしていただけると有り難いなぁと感じています。
せっかく、とても良いお話がたくさん用意されている中で、授業に割り当てられた10時間程度では、
言葉の意味を調べて、
場面毎の読み取りをして、
物語の続きを考えるなどの活動をすると、
ぎゅーぎゅー詰めになってしまって、
なかなか、物語を味わう機会が準備できないことが多くあります。
子ども達は、何度も読み聞かせしてもらうと、文章を自然に覚えていきます。
意味がわからずに覚えていることもありますが、7割くらいの単語の意味がわかるようになると、わからない単語の意味を聞いてくるようになります。
お話の大まかな筋がわかっていて、学習に入っていくのと、わからずに入っていくのでは、学びの深さが変わってきます。
冒頭の写真で使わせていただいた
「わすれられないおくりもの」の学習でも、
「アナグマさんが、みんなにいろいろ教えて、みんなが楽しく暮らせたお話ね。」
という理解もあれば、
「アナグマさんが、トンネルの向こうに行っちゃって、みんな悲しかったけど、アナグマさんが教えてくれたおくりもののおかげで、みんなが助け合って暮らせたお話ね。」
という理解もあります。
もっと、読む回数を増やしていけば、もっと深い読み取りができるようになると思うのですが、はじめの方でも、書いた通り、学校の授業では、時間が足りなさ過ぎます。
また、一度読んでから、時間をおいて読むことで、読みが深くなることもあります。シルバンスタイン作、「おおきな木」などを、中学校の英語教科書で読み直して、子どもの頃気付かなかったことに気づいた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その意味でも、学校で学習する前にその作品に触れておくことは価値があると思います。
絵本の中には、生き方や、人との関わり方、世界に対する理解がテーマになっている作品がたくさんあります。
そのテーマを読み取ることで、単純な成績アップ以上に、人生を豊かにする経験へと繋がると思います。
もし、よろしければ、ご家庭で、教科書教材の読み聞かせに取り組まれてみて下さい。
小学校三年生までの、教科書教材をまとめました。
もしよろしければ、ご活用下さい。↓